山梨県地域情報ネットワーク相互接続機構N@velの定例会合にて、Wi-Maxなどの講演を行う。 参加された会員には、CATV事業者の方がいて、リモートエリアのラストマイル対策にWi−Maxを使うことを期待していたようだ。 もちろん、Wi−Maxを使って、IPマルチキャストで、放送の再送信が出来るのではという期待によるものだ。 それにしても、本当に無線機器の営業マンらは、無責任に良いことだけを並べ立てているものだと飽きれる。 IPマルチキャストを無線のP−MPで使うには、FECなどでよほどパケットロスに対する耐性を強化しなくてはならない。 そんな実装は、無線機器ではしていないので、マルチキャストパケットをARQ無し(ACK無しの一方通行な通信)で配信すれば、画像なんてまともに通らない。 別な対策として、ARQをつてけ、実際には無線部分ではユニキャストにしてP−Pで配信することは出来る、これだと消費帯域は、ユーザー数xCh帯域となるので、マルチキャストのメリットはなくなるし、スケールしなくなる。 こういう、基本的なことを、まったく理解していないというか説明しない、無線機器ベンダーやチップセット会社は、本当に不誠実だ。 先日の秋田の住民もそうだけど、一般の消費者は、ほんとうにWi−Maxにすれば、50Mbpsで、75kmの非見透し通信が可能と期待しているで。 総務省の作業班で、周波数の利用効率の良さや、サービス速度などの算出にいたっては、わずか1〜2km程度のセルで計算して、見掛けの良い数字を報告書に並べるような事をしていることは、こういう人達に知らされていない。
長男が骨折で入院してしまった関係で、週末は、一人で山梨の家から長男の病院に看病に行く。 既に、朝方の気温は氷点下なので、大根を収穫しないとやばい。 ということで、朝一でまずは大根の収穫をする。 まだ、一畝以上残っているけど、とりあえずは、この分を実家や知人に送ろうと思っている。 その後、病院にいって、一日長男と過ごす。 健常児ならば、病室で電子ゲームや、読書で時間を過ごせるのだろうが、長男の場合にはそういうことも出来ないし、TVをつけても、集中して見れるわけではないので、時間の使わせ方が難しい。 大根をもってきて、切干大根つくりでもさせようかなと真剣に検討する。(笑)
近未来通信という会社のIP電話事業が詐欺容疑で捜索を受けたそうだ。 この会社は、もう何年も前から日経新聞などに大々的な広告を出していて、ネットの掲示板でも話題になっていたのだが、ようやく事件となったようだ。 この類の電話に関係する詐欺事件というのは、過去にもたくさんある。 たいていの場合被害者は、まったく通信業界には素人で、地方都市などで事業説明会などを開いては投資者を募っている。 電話というのは、老若男女問わず認知されているし、まさにライフラインなので、素人にも説明がしやすいのだろう。 サービスの事業者が、その設備を投資家に購入させて、サービス収益で還元するというモデルは、フランチャイズの飲食店などでもあるし、インターネットのアクセスポイントなどでもあった。 大抵の場合、設備の一般価格よりも高い価格で投資家に購入、またはリース契約させて、契約時点で十分な利益を搾取しているようだ。 携帯電話でもIP携帯で、携帯電話が無料になるなんていう謳い文句で、詐欺まがいな事をしている業者もいた。 一方でIP電話やインターネット電話は、間違いなく世の中に浸透しているし、まともなビジネスで通信事業者が利用しているので、余計にIP電話なんていう言葉が将来性を感じさせてしまうのかもしれない。 こういう被害を食いとどめるには、技術者やネットワーク運用者は、その技術や仕組みについて、日頃からきちんと説明し、普及に努める必要があるだろうが、まともな事業をしている会社でさえ、時に万能な技術があるような宣伝文句をひけらかすことがあるので、気をつけないといけないだろう。 WiMax関係なんかも、そのうち基地局オーナー募集なんていう事業をするところが出てくるかもしれないので要注意だ。
2.5GHz広帯域移動無線アクセスシステムの技術答申をもとにした、カンファレンスにて意見陳述を行った。 意見趣旨は、パブコメにも出す予定で公開されるだろうけど、簡単に言うと条件不利地域でFWA的に利用するために高利得アンテナの利用を認めるべきだということだ。 同様の陳述を行ったのは、5社で、他の9社は移動体通信を行うというもので、ウィルコムが次世代PHS、ソフトバンクは様子見、他は皆Wi−Maxを使って事業を行いたいと訴求していた。
以外だったのは、ソフトバンクがWi−Maxについて、慎重論だったことだ。 はっきりいって、Wi−Maxで携帯並に家の中でも、地下でもつながるサービスをするには、相当の基地局設置が必要なわけで、そのあたりをどこも真剣に考えていない中で、とても賢い選択に写った。
実際に先行している韓国では、参入三社のうち一社が撤退だし、二社も2009年までで、ようやく地方都市までなのだが、そういう事実はあまり知られていない。 電波既得権益化にならないように、総務省にもう一歩踏み込んだ取り組みを期待したい。
午後から財)全国地域情報化推進協会APPLICのインフラ委員会に参加し、自社の取り組んできたブロードバンド・ゼロ解消事例の紹介を行う。 無線、光、ADSLなどの媒体を使った、いくつかの事例を紹介した。 地域というのは、物理的な特性が各々異なることから、実装については、単純に比較してどの方式が良いという一意な解は、導き出せない。 しかし、手法の選択プロセスや評価項目、手順などは、汎用的な手法を確立することが可能だろう。
夕方からは、横浜で開催されているインターネットカンファレンスで、地域情報のBOFがあり、同様の発表を行う。 APPLICが、総務省と自治体などによる官主導な取り組みであるのに対して、こちらは研究者や地元のネットワークリーダー的な参加者主導なのだが、ともに目的は同じである。 ところが、地域情報化の面白いところは、けっこう”わが地域は凄い”という、お国自慢の特質があり、広域やいろいろな場所で、自らの取り組みを発表したりすることは得意だが、他の地域の事例を参考に取り入れるということは苦手なようだ。 結果として、意外なほどに他の動きというものに対して、アンテナが低い。 実際に、上記の二つの組織は、ついこの前まで互いの存在を知らなかったようだし、当事者間の面識もなかった。 今日は、夕方のBOFに総務省の担当官も出席してくれて、互いに情報交換をしていたので、相互のコラボレーションに期待したいところだ。
山梨の家に居る家族からのメイルによると、庭の石榴の実を猿が全部食べてしまったそうだ。 我が家のベランダの手すりから石榴の木に飛び移って実を採ったあと、隣の別荘のテラスで親子そろって食べていたとのこと。 家の玄関の周りにも、食べかすが転がっていたそうで、窓越しに家人は見ていたそうだが、まったく臆するところもなかったそうだ。 これで、今年の被害は、トウモロコシ、干し柿、石榴となった。 しかも、これら全部が、ちゃんと収穫期になってから被害に遭っているのだから悔しい。 石榴は、山のほうから見えるところにあるのだけど、干し柿なんて、わざわざ家の反対側まで回りこまないと判らないところに、干してあったのだ。 つまり、比較的高い頻度で、猿は我が家の周りや庭に出没して、食べ頃を狙っていたということになる。 以前は、この辺りには、あまり猿は出没しなかったのだが、今年になってかなり村の中の方まで出没している。 よほど、山に食べ物がないのか、それとも群れがちょうど移動してきて、この辺りに生息しているかは判らないが、時に凶暴な面もあるので要注意だ。 実際に、近所の人の話だと、追い払おうとしても、婦女子だと馬鹿にして逃げもせず、逆に声を上げて威嚇したりすることもあるようだ。
先頃、SBIとの経営統合を発表した、IRI(インターネット総合研究所)の創業10周年記念式典に出席した。 IIJが商用インターネット接続をスタートし、商業利用が徐々に増加していった黎明期に技術者集団として起業し、JPIXの運用を担い、日本のインターネットの発展を支えてきた彼らの十年は、まさにインターネットの十年だろう。 式典では、そんなIRIの十年の歴史がまとめられたビデオが上映された。 僕は、電子設計や組み込みソフトの開発をしていて、客先や基板設計外注などとデータのやり取りをするために、パソコン通信を使っていた。 正確にいつからかは忘れたが、1995年頃に外国とのやり取りをするのに、Niftyかインターネットとのメイル交換サービスを始めてくれたので、当初はNiftyの会員ID(GHxxxxみたいなやつ)@nifty.co.jp みたないメイルアカウントだった。 当時アメリカの相手方たちは、普通のメイルアドレスを使っていたので、アメリカ人の友達から"お前のメイルアドレスは、なんでそんな変な文字列なんだ?"と聞かれた事があった。 その後、GOLというプロバイダを利用するようになり、なんとなくそれらしくなった。 そして、1996年にroot-hq.comというドメインを取得して、自社にサーバーをおくようになったのだが、ちょうどその頃、IRIが創業したわけだ。 というわけで、僕はインターネットについては、最近はじめたニューカマーなんだけど、それでも10年もたってしまったのかと、再認識させられた。 僕にいろいろと、インターネットとは何かを教えてくれたのは、Junetの頃から、UUCPとかで、インターネットを創って来た人達で、彼らは常に自律分散網、End to Endということを強く意識している。 そんな懐かしい人達が、式典のあとのパーティには、沢山来ていて、懐かしい顔と名刺交換をしたりしていた。
いまや、ブロードバンドの普及により、インターネットは、本当に社会基盤となったし、多くのユーザーは、キャリアからフルサービスを受けてインターネットに接続しているので、もはやユーザーの視点では、インフラは自律分散網ではなく、キャリアに提供されるサービス網の色合いが強い。 これに対して、Web2.0などに代表されるサービスは、サービスのプラットホーム事態は、供給されるサービス網ではあるけれど、情報発信性という意味では、より自律性が高まってきたようにも思える。 技術的には階層分離ではなく、階層間のバインドが強くなり、自前で、メイル、WEB等のサーバーやDNSを運用する人は、少数派になっているが、逆にそういうことを知らない技術系じゃない人でも、一参加者としてインターネットに対等に情報発信を出来るようになったわけで、上位層のEnd to End原理は健在なわけだ。
これからの5年、10年インターネットが何処に向かうのかは、すこし技術レイヤーを離れて眺めてみたい気もする。
長男の見舞いに東京の実家から母が来てくれたので、昼食に蕎麦でもということで、近くにあるいちに行ってみる。 以前から、気になっていたのだが、店の前までいったこともなかった。 というのは、国道沿いとかではなく、ちょっと奥まった村落にあるので、この店にいく以外に、通ることもない場所なのだ。 昼時で、入ったときは先客が4組くらいで、すぐに入れたのだが、蕎麦をまっている間にあっという間に混んできた。 こんな場所なのに、すごい集客だ。 蕎麦は、十割なんだけど、細切なので、いたずらに硬くなく、香りもよくて美味しかった。 量はかなり遠慮気味だが、これがこの類の蕎麦屋のはやりスタイルかもしれない。 長坂は、有名な翁をはじめとして、じつに沢山の蕎麦屋が点在しているのだが、なかなかこっちにいると外に食べに行かないものだ。 まぁ、暇をみながらこういう来客の時などに、順番に制覇していくのも良いかもしれない。
久しぶりに比較的暖かく、風もそんなに強くなかったので、長男を車椅子で近くのショッピングモールまで連れて行く。 ちょうど、骨折から二週間が経過したが、足を直接地面に着けないだけで、あとはいたって元気で退屈してしょうがないようなので、ちょっとした気晴らしだ。 近くといっても、病院から1kmくらいの距離なのだが、坂道のため押すほうは汗かきものだ。 以前に、母親が怪我をした時にも、車椅子を押したことがあったけど、その時は都会だったのであまり感じなかったが、今回は歩道の段差や傾斜がかなり気になった。 病院の一番シンプルな車椅子というせいも有るかもしれないが、建物ので入れ口などで、歩道が傾斜になっている所は、車椅子の人には、かなり厄介な場所ではないだろうか。 また、交差点などで、横断歩道と歩道の段差なども、実際に車椅子を押してみると、結構気になる。 普段は、まったく意識していないことだったのだが、スロープ一つでもかなり神経を使うのだ。 バリアフリーという言葉は、すっかり社会に定着しようだが、一方で某大手ホテルチェーンが、障害者向けの設備スペースを排除して客室にした事件が示すように、健常な人の生活のなかでは、まだまだ求められる質みたいなものが理解されていないのだろう。 最近は、学校などても視覚障害の人や車椅子の疑似体験などをさせるようなカリキュラムがあるそうだが、それはとても貴重なことだろう。
朝のあずさで、東京に戻る。 さすがに、この時期だと日の出が遅く、家を出る時にはまだかなり寒い。 空気は本当に透明度が高く、雪化粧の八ヶ岳と甲斐駒ケ岳がとてもよく見える。
ところで、先頃のPLCの開放に対して、アマチュア無線家数名が解禁取り消しの行政訴訟を起こすという問題について、知り合いの池田さんがBlogで”アマチュア無線って必要なのか”というタイトルの記事を書いたところ、かなりのコメントが拡散している。 僕もアマチュア無線で育った人間で、一つの文化として、いまでもアマチュア無線文化は好きで、必要か?と問われたら必要と答えるだろう。 池田さんの記事でも、別に不要と言ってるわけではないのだが、どうもコメントは要・不要論から善・悪論にまでなっているようだ。 趣味なんていのうは、必要な人には必要で、不要な人には限りなく不要に思えるものだ。 こういう異なる価値観を、一定の割合で許容することが文化なわけだが、その文化が他の社会的な価値と相反する関係になったときに、どこでバランスするかは、時代背景などによっても変わってくるのだろう。 電波資源が逼迫している現在、アマチュア無線というものが注目されるのは、時代の流れなんだろう。 こういう議論の時に、二つの主張がともに相手の価値観を否定するような議論をしていても、おそらくは水掛け論であり、相互に存在や価値観を認めたうえで、共存を模索するという、建設的な議論に発展することを期待したいものだ。
某通信キャリアでアクセス系の技術を担当しているKさんと久しぶりに面談する。 彼とは、10年くらい前に、インターネット接続事業の立上げに関わった時に、一緒に仕事をしたことがあり、その後かれはADSL系のキャリアで、アクセス系のネットワークの構築や設計をしている。 ブロードバンド・ゼロ解消を目指して、地域情報化などを推進していると、ADSLのサービスが届かない地域が沢山あることを痛感しているのだが、キャリア側からみると、もうADSLは、完全に飽和していて、縮小、維持管理フェーズのようだ。 彼の会社でも500万加入を超えたあたりで、新規加入は頭打ち、ライトユーザーの解約と都市部でのFTTHへの移行のため、今後加入者は、純減する方向となると見ているようだ。 だからといって、急激にFTTHが進むわけでないだろうから、今後数年かけて緩やかに加入者が減少していくのだろう。 この結果、新規の設備投資は期待できないが、電話網の交換機と違い、ネットワーク機器の場合、耐用年数が短いことと、技術の陳腐化が早いため、リプレイス重要が数年サイクルで発生する。 こういう耐用年数の過ぎた機器のリプレイスでは、維持管理、運用コストを低廉させるアイデアが求められてくる。 このなかでは、省電力、省スペースなどがキーとなる点もあり、一昔前のコンピュータの世界ではやったダウンサイジングなんていう言葉が、ネットワーク機器業界にも今後ささやかれるのかもしれない。
先週のBWAカンファレンスでは、Wi−Maxを高利得アンテナを使ってFWA的に利用することを許可するべきであるという意見陳述を行った。 この意見に対して、予想以上に賛同の声が届いている。 自治体だけでなく、実際に事業を計画しているキャリアなどからも、詳細な話しを聞きたいと問い合わせがあった。 実に多くの人が、夢のような良いところどりの提案から、現実的な利用に対する課題を認識しつつあるようだ。 現状の技術検討の答申では、移動体通信しか検討されていないので、一日も早くFWA的利用についての検討をはじめ、制度導入に反映してもらいたいと願っている。
山梨の家には、オーディオなどの音楽ソースがない。 当初は、最近はやりのホームシアターといわれる、大型の液晶ディスプレイと5.1サラウンドなどを揃えようと思っていたのだが、済んでみると自然環境の中でTVなどの存在は、あまり似合わないし、欲しいと思わなくなった。 ただ、 やはり音は欲しい。 20年以上まえに実家にいた頃は、父親がオーディオ好きだったので、KT−88のモノアンプを二台使っていて、スピーカーはアルテックの図面をもとに、ヤマハに特注したエンクロージャに、JBLの130X2+175という大型のものを使っていた。 当初は、サイテーション1というプリアンプやガラードの401というプレイヤーも使っていたが、さすがにこれらは引退した。 当時のソースは、とにかくレコードで、オープンリールや後にCカセットもあったが、CDは無かった。 レコードは、クラッシック中心に5000枚くらいが、綺麗に整理されていて、SP盤もあったけど、ほとんどがLPのRIAA録音のものだった。 そんな環境で育ったのに、実家を離れてからは長いこと、まともにオーディオ機器を揃えるなんていう環境がなかったので、実に30年振りくらいで、オーディオ機器の購入を検討している。
雑誌やらネットやらで調べて、ここ半年くらいずっーと悩んでいたのだが、昔から憧れていた300Bのアンプを手に入れることにした。 ソースは、いまやCDなんで、イコライザは要らず、シンプルな構成だ。 問題は、スピーカーで、最近は住宅事情のせいも有るのか、とにかくタワー型のスピーカーが多く、これらは感度があまり高くないので、300Bのシングルでは、押し切れないのではないかと思っている。 まぁ、90dBくらいのものは、なくもないのだが、やはり95dBくらとなると、大型のものになり、予算との兼ね合いもあるが、選択子がぐっと狭くなるようだ。 最近は、視聴できるオーディオ屋も減っているのだが、年末、年始を前にどうにか揃えたいところだ。
三島で開催された電子情報通信学会の光通信シンポジウムのワークショップに参加する。 ワークショップのテーマは、「NGNが拓く情報通信社会」ということだが、僕は世界のIPトリプルプレイというタイトルでの事例発表を行う。 他の登壇者も、ISP、建築関係、スーパーコンピュータ、PLC関係と、いささかタイトルとは違う様々な分野の方々が、各々ネットワークとの関係を視野に入れた講演をし、会場からの質問に答える形式となった。 やはり、こういうネットワーク利用側の人達の間では、残念ながらNGNというのは、まだ実態がつかめないか、あるいは共通の認識を持てないものということが浮き彫りにされた。
実際に、NGNの”N”は、NewなのかNextなのかという点でも、曖昧模糊としているし、大手キャリアの提唱するNGNも各社各様だし、標準化機関での考え方もそれぞれなのだ。 これは、あくまでも僕の考えだけど、インターネットは、もともと異なる伝送路の実装の上に成り立っているので、結局のところNGNもインターネットというオーバーレイに飲み込まれるのではないだろうか。 現在のインターネットとは一線を画すといったとろで、そういう個別網が多様化したサービス、アプリ、市場を、今のインターネットと同じ規模で創出することは、とても簡単にできるものではないだろう。 ある意味のインターネットの曖昧さは、自律分散的な創造を推進しているわけで、キャリア主導の狭い知の集合が、どこまでなにが出来るのかという点で、あまり期待をしていない。
山梨の家のネットワークを検討している。 インターネットへの接続は、フレッツのADSLで、いまは無線LAN付きブロードバンドルータ一台で済ませているが、場所によっては電波の飛びが悪いところがある。 もともと、各部屋に情報コンセントを配し、スター型に終端箱まで配管、配線してあるので、きちとんこれらを生かす必要がある。 簡単なのは、単純にHUBで、フラットに接続すればよいのだが、切り分けなどを考えると不安だ。 全体でも24ポートくらいだし、現状トラフィックは無いに等しいのだから、それでもいいと言えば良いのだが、建物が二つあるし、情報コンセントに無線LANのAPをつないだりすることを考えると、有る程度L3のセグメントを分けたくなる。 結局、建物間は、ルータ型の無線LANを使い、各建物の集線にL2スイッチを入れることが適当ではないかというのが結論。 インターネット接続がもう少し早ければ、東京の家にあるサーバー類もこちらにもってきて、DMZなセグメントも作りたいのだが、とうめんADSL以上のサービスは来そうにも無い。 それでも、定点観測カメラくらいは、つけたいところだ。
週末は長男の入院に付き添って、夜の9時まで病院にいるため帰宅するのが遅くなるし、家族と交代のため一人で風呂を沸かすのも面倒ということで、近くにある市営のたかねの湯という温泉を利用している。 市民だと300円なのだが、住民登録をしていないため、別荘料金の450円になるが、サウナもあるしとても快適だ。 ここは、晴れている日の昼間だと、浴槽から正面に富士山が見える。 温度は、そんなに高くなく単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で、匂いもなく透明なので、湯上りもさっぱりという感じで、夜10時までやっているのが助かる。 この辺りには、沢山こういう温泉があって、北杜市に合併になった各町にだいたいひとつふたつはある。 合併のお陰で市民の場合は、各温泉で割引が受けられるそうだ。 今の時期は、週末とはいえ、終了まじかの時間だと、毎日きている地元の人しかいないので、いくつかある浴槽に、それぞれ一人か二人しか入っていない。 これで、黒字なのだろうかと余計な心配をしたくなるが、夏場の賑わいを考えるとそこそこなんだろう。
先週、今週と二件ほど、通信関係の媒体から取材があった。 いづれも、BWAカンファレンスでの意見陳述内容やWi−Maxへの取り込みに関するものだ。 記者らと話していると、某新聞の記事などのように、”50Km,75Mbps,非見透し通信、無線でも光ファイバー並の通信を実現”というような、扇動されたオリンピックデータを鵜呑みにはしていないようで、さすがに業界誌だなと思う。 一方で、市場の興味というのは、ひとつのバロメータとして重要で、その高さに対しては、相当に関心を持っているようだ。
このBWAは、移動体通信を中心とした技術答申がまとまり、いよいよ免許制度、制度設計が審議されることとなる。 この審議のポイントは、免許の単位(広域免許かどうかなど)と、技術を一本化するのか、多様化を認めるのかなどだ。 この議論に、少なからず影響を与えそうなのが、携帯事業の新規参入組みの事業立ち上がり状況ではないだろうか? アイピーモバイルとイーアクセスの携帯事業の事業開始時期は、2007年春の予定だが、これらは全国広域免許、新規参入3社(うち1社は、ソフトバンクで撤退)へという割り当てをしたものだ。 彼らの事業の立ち上がり、進捗は、まさにその真価を問われる時期なわけだ。
迷っていたスピーカー選びだが、B&W703は、視聴してみたら、思ったより音圧感がなかった。 大きな電力でドライブすれば、小口径ながらダブルウーハーなので、しっかりと低音も響くのだが、ドライブが弱いとやはりつらいものがある。 高音の抜けはとても綺麗な感じがして良かったのだが、どうしても決め手にかけた。 ということで、やはりもう少し容量のある系のJBLかTANNOYかなと思い、いろいろ調べていたらTannoyは、SEがリリースされたため、HEの市場在庫が値崩れして、50%Offくらいになっている。 そこで、早速ショップで視聴してみたら、やはり安定して安心して聞けるので、これに決めた。
社外取締役を務めているUBC(上野原ブロードバンドコミュニケーションズ)に対して、総務省より有線テレビジョン放送施設の設置許可が本日おりた。 山梨県上野原市は、東京との県境に近いが、中心部を除いては、ブロードバンドインフラが無い。 また、地上波デジタル放送への移行においても、難視聴地域となるエリアだ。 そこで、市が難視聴対策と情報格差対策を解消するために、FTTHを自ら整備し、第3セクタであるUBCにIRU契約により伝送路を提供し、全戸へのTV放送とブロードバンドが利用可能な環境を整える。 このような公設・民営というモデルは、インフラ整備の進まない地域では、とても有効な手法であり、最近は他の地域でも積極的に行われている。 これに加え、今回のケースの最大の特長は、放送と通信の両方を提供することを前提としたインフラ整備であることだろう。 さらに、通信の双方向性を利用した、IP告知端末を配備することで、地域防災無線などの代替手段を提供しようという点も大きい。 このように、公共が積極的に資産の共有化、高い利用効率を念頭におき、通信、放送の融合を取り入れる試みは、全国の模範的なモデルとなるものと期待している。
量販店に行くと、クリスマス商戦を前にiPodの販売フロアーが大賑わいだ。 本体はもちろんだが、iPodをソースにしたスピーカーやアンプの類から、ケースやストラップまで、実に広いフロアースペースがiPod関連商品に使われている。 かつて、ソニーがウォークマンを出した時には、このような光景はなかった。 ソニーのウォークマンは、Cカセットという標準化された技術だったため、すぐに他社が追従し、携帯型オーディオという市場が生まれ、その後CD、MD、MP3というように技術の変化はあるものの、一つの市場として、多くのプレイヤーが参加し、広がってきた。 これに対して、iPODをみていると、もともとそのプロトコルが独自なものであることと、iTMSというサービスとバンドルが強いことに加え、独特のデザイン感覚から、一つの独立した市場を創造した感が強い。 これは、アップルのマックが、パソコン市場のなかでも、やはり一つの文化圏を創造しているのと同じなわけで、モノの仕様や技術を開発、流行させるというものとは異なる。 実際に、いまやマックはi386なCPUで、BSDなOSとなったにも関わらず、WinTelなPCとは、一線を画している。 こういう、一つの文化圏を創造するという企業は、世界中でも、あまり類をみないのではないだろうか。 業績の低迷期も、今も、こういう企業文化を崩さずに全うしているのは、本当に尊敬に値するものだ。
今年は、かなり暖冬のようだ。 先月には、ちょっと寒くなったけど、すぐにもどってしまった。 暖冬だからか、ちょっと気温が寒くなると、一気に寒くなったような気がしてしまう。 どうやら、体もこの変化に適応しづらいのか、ちょっと風邪をひきそうな気配だ。 基本的に喉からくる体質なので、喉がガサガサし始めたら要注意で、早期対処を心がけている。 ということで、早速葛根湯とユンケルを飲む。 ここ数年、この初動対応が功をなして、風邪を本格的にひかないで済んでいる。 扁桃腺持ちのため、扁桃腺を腫らしてしまうと、高熱で数日寝込むことになり、抗生物質のお世話になるので、それを避けるために身に着いた処方だ。 昔なら、玉子酒でも飲んで暖かくして寝るというのと、同じようなもんだろう。 話題のノロウィルスには、幸いご縁が無い。
朝、村の子供たちが作った天満宮(菅原道真公を祭った御宮)の御札をもって尋ねてくる。 我が家は今年初めてのことなので意味が判らないだろうと、村に住む学校の先生でが引率してきた。 先生によると、毎年の恒例行事だそうで、村に住んでいる子供たちが三班にわかれて、村内の各戸に御札を配り、お神酒をお清めにくれ、こちらは、志として若干の寄進をさせていただくという習慣だそうだ。 この村は、80戸くらいだが、別荘などもあり、半分くらいが定住者だが、小学生は10人くらいいるようだ。 こういう、伝統的な行事は、そのまま強く宗教的信心につながるというわけではなく、一つの風習として受け継がれているいるようだ。 僕は、東京の下町、しかも花柳界の生まれなので、このような地域内の行事というのは、沢山あったし、そういう付き合いの中で育ったために、あまり違和感はない。 こういう体験は、きっと子供たちの中での原風景として、ずっと残るのだろうが、都会の最近の子供には、こういう経験が少ないのではないだろうか。
実際、我が家の子供には、季節感のある行事の思い出は、あまりないのではと心配になった。
朝、韮崎の駅で、村の地区長さんと一緒になる。 区長さんは、地元にある半導体関連機器企業の工場に勤めているので、出張もけっこうあるそうだ。 たまたま、僕も昔は半導体テスタの会社に勤めていたこともあり、仕事関連の話題で、しばし立ち話となった。 それにしても、現役のサラリーマンを勤めながら、地区の区長という仕事をされているのには、頭が下がる。 他の地区などでは、だいたい定年されている年代の方が多いため、他地区との打ち合わせなどは、平日の昼間に開催されることもあり、そのやりくりだけでも大変そうだ。 その上、兼業農家なので、田畑の管理もするのだから、まったくのんびりできないのではないだろうか。 僕の場合は、物理的にウィークデイは、離れたところにいるので、畑仕事と本業との切り替えが明確になるのが幸いだ。
外出先でのネットアクセスには、無線LANの他にPHS系の@Freed(Docomo)とウィルコムのAirEdgeを使っていた。 AirEdgeのUSBタイプを紛失し、しばらく@Freedだけを使っていたのだが、圧倒的にこちらはエリアが狭い。 ようやく、x4のAirEdgeを復帰させたら、やはり快適さがまったく違うのだ。 とくに、電車のなかなどでは、圧倒気に安定して接続できる。 さすがに、いち早くデータ通信に特化したたげあって、いろいろなノウハウも高速化へのマイグレーションも秀でているのだろう。 携帯事業において、今日のAuの成功も、3Gへのマイグレーションが上手だったからで、やはり利用者を長期に引き付けて継続していくには、新しい技術やサービスを継続的に提供することが鍵なわけだ。 そういう意味で、有線系のNGNが、現在のInternetとの関係をどうするのかに注目したい。
期末にあたり、次年度への体制や戦略に沿った、組織変更、人事異動が行われた。 組織経営をしていく上で、企業は生き物なので、常に組織や人事は、変化をしていく。 こういう組織変更、人事異動でもっとも重要なことは、その目的や意図をしっかりと、現場(従業員)に伝えることだ。 これには、階層的にマクロな話しを経営Topからするだけでは不十分であり、現場の執行役員や管理職が、しっかりとTopの意向を理解し、咀嚼したうえで、上意下達することが求められる。 こう書くと、そんなのは当たり前だと思われるが、実際にそれなりの規模で実行していくことは、本当に難しい。 組織は人なりだが、人というのは、もともと個性があるのだから、一定の規模になると、なかなか共通の価値観をもつことが難しい。 だからこそ、個々人のコミュニケーションを増やし、異なる個性や環境の中でも、共感できる部分を見つけ出し、それをバインダーにしていくことが必要で、一方的な指示伝達ではこれが出来ない。 というわけで、こういうコミュニケーションのための面談予定を早速に作ることとしたい。
仕事の関係で、月に一度程度は、上野原にいく。 ここは、八王子と大月の間なのだが、 交通手段が微妙だ。 もっとも、 効率が良いのは中央線特快で新宿から高尾まで行き、高尾から各駅停車にのるのだが、高尾までいく中央線特快というのは、そんなに頻繁にない。 結果、八王子、高尾で二回乗り換えたりする。 乗り換え案内などで調べると、京王線で高尾までいくという経路も出てくるが、総じて時間がかかるので、まだ挑戦していない。 時には、新宿からあずさなどの特急で八王子に行き、在来線で高尾にいき、もういちど在来線に乗り換えるなんてこともある。 新宿からの時間は1時間ちょっとくらいなので、東海道線などだと平塚あたりと同じと思うのだが、この乗り換えの不便さはなんとかならないのだろうか。 今日は、話題の新型車両だったのだが、新しい性もあるが、なんとなく車内が明るいくて、清潔感がある。 というわけで、今日のところは、ダイヤの複雑さが車両の快適さで少しだけ緩和された。
今日で、会社は仕事納めとなるので、夕方から代表を務めているルートで年末の訓示をし、他の部門の納会に挨拶をする。 各部門がフロアー毎に分かれているので、各フロアーのあちらこちらで、納会が開かれている。 一通り、年末のご挨拶し、夜は他社の飲み友達と食事をし、二次会はいつものBarで一献。 年末最後とあって、ちょっと飲みすぎ。 まぁ、いつものことと言えば、それまでなんだけど.... いつものBarで流れているボーカルが頭に響くので、マスターにアーティスト名を教えてもらったら英珠というボーカルだそうだ。 PoliceのコピーとかをJazzアレンジで歌っているのだが、これが結構ほろ酔い気分に心地よいので、気に入っていた。 早速Googleして、アルバムタイトルなどを確認。 明日、丁度HMVに行く予定なので、これも買ってこよう。
午後から山梨に向かう予定で新宿に出たので、HMVにより英珠とNorah Jonesのアルバムを購入。 ネットストアだと、SACDのソフトがすぐに判るのだけど、ショップだとカテゴリーとアーチストで陳列されているだけなので、SACD対応かどうかは、いちいち手にとって確認しなくてはならないのがメンドクサイ。 まぁ、SACD自体がマイナーなので仕方ないのだけど、もう少しジャケットとかも判りやすくすると流行りかたも違うのではないだろうか。 ついでに、東急ハンズを覗いてグラスラックを購入する。 グラスラックは、たいていネジ・釘でつけるタイプなのだが、棚に挟み込むネジ・釘不要のタイプ見つけた。 本当は据え置き型のグラスラックを探していたのだが、こちらのほうが棚が有効に使えるので助かる。
今日は、山梨に向かう途中、藤野で下車して上野原の仕事関係の方々と納会がてら一献。 帰りは、藤野から大月に各駅停車をつかい、大月からはあずさで韮崎に帰る。 これで、無事一年の仕事が終わった。
山梨の家は、各部屋に情報コンセントを配置して、スター型に配管、配線を用意してあるのだが、無線LANが使えたので、それ以上の工事をしていなかったが、この年末・年始の休み中に工事をすることにした。 工事といっても、配管、配線はしてあるので、RJ−45のコネクタを圧着し、疎通確認をするのと、HUBを端子盤内に固定するくらいだ。 とはいえは、久しぶりにRJ−45の圧着などをまとめてすると、スリーブの入れ忘れやら、配線のクロスやらで、ロスがでるのが情けない。 一通り終わったところで、いちおう各部屋からネットワークアクセスを確認し、作業終了。 ゲストハウスとグループホームの建屋間の接続は、どうするか未だ検討中だ。 無線ルータをて棟間接続をし、各棟は各々ルータで閉じたセグメントとするか、単純にブリッジモードでフラットにするかだが、個人的嗜好の問題でルータ接続にしようかと考えている。