朝のあずさで、東京に戻る。 さすがに、この時期だと日の出が遅く、家を出る時にはまだかなり寒い。 空気は本当に透明度が高く、雪化粧の八ヶ岳と甲斐駒ケ岳がとてもよく見える。
ところで、先頃のPLCの開放に対して、アマチュア無線家数名が解禁取り消しの行政訴訟を起こすという問題について、知り合いの池田さんがBlogで”アマチュア無線って必要なのか”というタイトルの記事を書いたところ、かなりのコメントが拡散している。 僕もアマチュア無線で育った人間で、一つの文化として、いまでもアマチュア無線文化は好きで、必要か?と問われたら必要と答えるだろう。 池田さんの記事でも、別に不要と言ってるわけではないのだが、どうもコメントは要・不要論から善・悪論にまでなっているようだ。 趣味なんていのうは、必要な人には必要で、不要な人には限りなく不要に思えるものだ。 こういう異なる価値観を、一定の割合で許容することが文化なわけだが、その文化が他の社会的な価値と相反する関係になったときに、どこでバランスするかは、時代背景などによっても変わってくるのだろう。 電波資源が逼迫している現在、アマチュア無線というものが注目されるのは、時代の流れなんだろう。 こういう議論の時に、二つの主張がともに相手の価値観を否定するような議論をしていても、おそらくは水掛け論であり、相互に存在や価値観を認めたうえで、共存を模索するという、建設的な議論に発展することを期待したいものだ。