近未来通信という会社のIP電話事業が詐欺容疑で捜索を受けたそうだ。 この会社は、もう何年も前から日経新聞などに大々的な広告を出していて、ネットの掲示板でも話題になっていたのだが、ようやく事件となったようだ。 この類の電話に関係する詐欺事件というのは、過去にもたくさんある。 たいていの場合被害者は、まったく通信業界には素人で、地方都市などで事業説明会などを開いては投資者を募っている。 電話というのは、老若男女問わず認知されているし、まさにライフラインなので、素人にも説明がしやすいのだろう。 サービスの事業者が、その設備を投資家に購入させて、サービス収益で還元するというモデルは、フランチャイズの飲食店などでもあるし、インターネットのアクセスポイントなどでもあった。 大抵の場合、設備の一般価格よりも高い価格で投資家に購入、またはリース契約させて、契約時点で十分な利益を搾取しているようだ。 携帯電話でもIP携帯で、携帯電話が無料になるなんていう謳い文句で、詐欺まがいな事をしている業者もいた。 一方でIP電話やインターネット電話は、間違いなく世の中に浸透しているし、まともなビジネスで通信事業者が利用しているので、余計にIP電話なんていう言葉が将来性を感じさせてしまうのかもしれない。 こういう被害を食いとどめるには、技術者やネットワーク運用者は、その技術や仕組みについて、日頃からきちんと説明し、普及に努める必要があるだろうが、まともな事業をしている会社でさえ、時に万能な技術があるような宣伝文句をひけらかすことがあるので、気をつけないといけないだろう。 WiMax関係なんかも、そのうち基地局オーナー募集なんていう事業をするところが出てくるかもしれないので要注意だ。