久しぶりに比較的暖かく、風もそんなに強くなかったので、長男を車椅子で近くのショッピングモールまで連れて行く。 ちょうど、骨折から二週間が経過したが、足を直接地面に着けないだけで、あとはいたって元気で退屈してしょうがないようなので、ちょっとした気晴らしだ。 近くといっても、病院から1kmくらいの距離なのだが、坂道のため押すほうは汗かきものだ。 以前に、母親が怪我をした時にも、車椅子を押したことがあったけど、その時は都会だったのであまり感じなかったが、今回は歩道の段差や傾斜がかなり気になった。 病院の一番シンプルな車椅子というせいも有るかもしれないが、建物ので入れ口などで、歩道が傾斜になっている所は、車椅子の人には、かなり厄介な場所ではないだろうか。 また、交差点などで、横断歩道と歩道の段差なども、実際に車椅子を押してみると、結構気になる。 普段は、まったく意識していないことだったのだが、スロープ一つでもかなり神経を使うのだ。 バリアフリーという言葉は、すっかり社会に定着しようだが、一方で某大手ホテルチェーンが、障害者向けの設備スペースを排除して客室にした事件が示すように、健常な人の生活のなかでは、まだまだ求められる質みたいなものが理解されていないのだろう。 最近は、学校などても視覚障害の人や車椅子の疑似体験などをさせるようなカリキュラムがあるそうだが、それはとても貴重なことだろう。