山梨県地域情報ネットワーク相互接続機構N@velの定例会合にて、Wi-Maxなどの講演を行う。 参加された会員には、CATV事業者の方がいて、リモートエリアのラストマイル対策にWi−Maxを使うことを期待していたようだ。 もちろん、Wi−Maxを使って、IPマルチキャストで、放送の再送信が出来るのではという期待によるものだ。 それにしても、本当に無線機器の営業マンらは、無責任に良いことだけを並べ立てているものだと飽きれる。 IPマルチキャストを無線のP−MPで使うには、FECなどでよほどパケットロスに対する耐性を強化しなくてはならない。 そんな実装は、無線機器ではしていないので、マルチキャストパケットをARQ無し(ACK無しの一方通行な通信)で配信すれば、画像なんてまともに通らない。 別な対策として、ARQをつてけ、実際には無線部分ではユニキャストにしてP−Pで配信することは出来る、これだと消費帯域は、ユーザー数xCh帯域となるので、マルチキャストのメリットはなくなるし、スケールしなくなる。 こういう、基本的なことを、まったく理解していないというか説明しない、無線機器ベンダーやチップセット会社は、本当に不誠実だ。 先日の秋田の住民もそうだけど、一般の消費者は、ほんとうにWi−Maxにすれば、50Mbpsで、75kmの非見透し通信が可能と期待しているで。 総務省の作業班で、周波数の利用効率の良さや、サービス速度などの算出にいたっては、わずか1〜2km程度のセルで計算して、見掛けの良い数字を報告書に並べるような事をしていることは、こういう人達に知らされていない。