総務省の無線LANビジネス研究会の報告書では、IEEE802.11ai についての記載が追加されたとのこと。 しかし、こういう流れってつまらんプライドによる上から目線をやめて、ちゃんと世界的な動向に対して素直に目を向けてれば、当たり前のように得られる情報が、バイアスがかかって見えなくなる典型なんだろうな。
結局は、地道に事実を調べるとか、調査することをせず、ブランドに頼って、情報を得ているのでは、いつまでたっても世界では戦えない。 こういう見栄え主義と言うか、ブランド信仰が、最近のいじめ事件とか、学歴詐称事件とかにもつながってるのではないだろうか?
いまも、IEEE802.11ai に関する取り組みなどで、日本の事業者や端末メーカーと協議しているのだけど、やはり根本的に戦略性がみえない。 とある事業者は、ガラパゴス化するのは嫌なので、自らが先走ったことはしたくないという発想らしい。 こいう輩は、ガラパゴスになることと、革新的な事に先んじて取り組むことは、まったく違うことが判っていないようだ。 過去のガラケーとかが生まれたのは、新しい技術やアイデアを率先して導入したことに問題があるのではなく、それを標準化やグローバル市場に戦略的に展開することを怠ったからであって、先進すぎてガラパゴスになったわけじゃないだろう。 つまり、世界の中心で言い出しっぺになって、叫ばなかったらガラパゴスになったんじゃないのかねと言いたい。
こういう事を勘違いして、今度はガラパゴスになりたくないから、世界的なな大企業が導入するのを見届けてから、新技術を導入しようといういじけた発想が蔓延ってるのが情けない。 いまや、モジュール化で誰でも同じものが作れるのだから、そういうフォロワー型の戦略では、低価格なアジア諸国にもっと引き離されてしまうのではないだろうか?
結局、日本のメーカーや事業者からは、市場を創造することは、二度とないのではと不安になる。