研究の打合せで、金沢にある北陸先端科学技術大学院大学とNICTのStarBEDを訪問。 僕の研究しているエミュレーターとこのStarBEDは、とても親和性が高いということを再確認できた。 それにしても、やはりちゃんと本質の判ってる研究者との打合せは、とても有意義だし、建設的で楽しい。 個々の研究者が、しっかりとコンセプチュアルな目標をもってるかどうかが重要で、流行ものを追いかける真似っこ研究者との打ち合わせとは、まったくレベルの違う話ができたのがとても嬉しかった。
夜は、市内の料理店で、会社の元部下も交えて、一献。 白海老、のどくろ、治部煮、岩牡蠣といった、金沢の美味と日本食をしっかりと楽しんだ。
今日は、朝の六時から集落の草刈りに出労。 その後、昨夜から宿泊している同僚等と朝食をして、午前中にトウモロコシの定植をする。
その後、昔ここで社会人新人研修をした会社からスピンアウトして、障害者の就労支援活動をしている会社の方が子供の夏合宿の実踏に来れられたので、施設の見学と近くの川原とかも案内。
昼で、同僚組は解散して、電車できた3人と、近くの蕎麦屋で昼食したあと、30分だけ畑仕事を手伝ってもらい、韮崎まで送っていた。 ようやく、野菜もすこし成長しそうな気温が続いてるけれど、今度は雨が降らないのが心配。 今日も天気予報とは違い、雨が降らな無いと思っていたら、夜になって恵みの雨が来た。
仕事で付き合いのある会社の管理職に、よく著名人や有名企業の事例を引用して話をする人がいる。 こんなことは、良くあることで、「〇〇さんの会社では、こんな制度を取り入れている」とか、「××という経営者が言ったことに、〇〇は××であるといのうがある」なんていうフレーズは、かなり日常的に聞く。 しかし、くだんの管理職氏が、どうも僕には今ひとつと感じるのは、彼のこういう話が、引用から広がらないところだ。
こういう引用っていうのは、あくまで他の組織や他の人の事例であり、それを知っていること=知識であり、聞くものからすると自分の知らない事をしっている=知識があるなというだけのことで、伝えたい事の本質は見えない。
肝心なのは、こういう知識をもった上で、当の本人が、何をしたいのか、何を伝えたいのかという点であり、それは知識ではなく知恵を働かせて披露することだろう。 聞く者にとっては、語り手の意図や意志を読み取っる上で、こういう引用が助けになることはあるが、読み取るべきものは、引用ではない。 なので、語り手は引用をするのではなく、他の事例を参照するだけで、あくまで本質は自分の意志、意図で語る必要がある。
それでも、上司の命令が絶対の世界で、余計なことは考えるな、自分で判断するな的な組織運営では、こういう引用も、それとなく箔をつけるのには役に立つのかもしれない。 しかし、人を育て、組織を育てる上では、逆に語り手の質にたいする尊敬を失いかねないだろう。
コンサルタント、講義、授業を受ける場合にも、この辺りの心構えが肝心で、語り手=絶対的な正として、それをそのまま受け取る人は、結局は何も成長しないだろうと思うのだがどうだろうか?
僕は、エンジニアなので、5W1Hではなく、常にWHYだというような、猜疑的というか斜に構えるのが、癖になっているので、こういう捉えたかたしか出来ないのは、ある意味あまのじゃくかしらんと思うこともある。
ちょっと変ったUSBコネクタを、知人が中国で量産化を進めているのだが、それのサンプルが出来上がり、これからいろいろと営業展開するのに、採用製品のサンプルもあったほうが良いだろうということで、いくつかを試作したそうで、今日それを見せてくれた。
今日みせてくれたサンプルは、変換ケーブル、メモリー、ブロードバンドモデムなのだが、驚いたのはブロードバンドモデム。 現役の某社の製品の生産をしているEMSに試作を頼んだらしいのだが、なんとそのオリジナル製品のパッケージやロゴその他が全てそのままで、化粧箱にまで入ってる。 こんなのが、出てくるんだから、横流しもコピーも、そりゃなんでもありだよねとひたすら唖然としてしまった。
それにしても、これはこれとして、こういう試作とかのスビードの早さというのは、やはり競争力があるなと思うし、その貪欲さは、脅威だ。 きっと、昔の日本もこんなだったんだろうな。 僕も四半世紀以上前には、輸出専業メーカーで、OEMソースとして民生オーディオを開発していたけど、あの頃の開発のスピードって、いまより断然早かった気がする。 これは、製品がシンプルだったこともあるけれど、いろんな意味で競争環境だったということじゃないだろうか。
今日は、四月入社で無線LAN系の開発に配属された新入社員の歓迎会があったので参加。 新人君は、学生時代にロボコンとかもやっていたそうで、中々物怖じせずに、きちんと自分の口でいろいろと語れるとこなどは、頼もしいなというのが感想。
新卒の最初の就職というのは、日本ではインターンシップとかが確立されていないこともあり、社会人としての長い人生に大きな影響を及ぼす。 こういう新人君をどう受け入れて、どう扱うかには、その会社の人事ポリシーが垣間見える。
僕は、新卒で初めて就職した民生電子機器メーカーの開発部門で、自分の席に文房具や製図用具が綺麗に揃えられていたことが、いまでもとても印象に残っている。 当時は、まだドラフターや製図板で製図をしていて、回路設計の僕らは、机上型の製図板を使って、回路図の下図を書いたり、パターン設計の下書きをしていた。 真新しい製図板に、保護を兼ねてケント紙をのせて、製図用のテープで周辺を貼付けるのだが、そんなたわいもない事でも、これから開発部門の一員として製品設計をするんだと思い気分が高揚したことを覚えている。
もっとも、それで直ぐに設計が出来る訳はなくて、その後は製造や品質管理、貿易業務等の研修を受けて、先輩の開発した製品の測定の手伝い等をしながら、開発、設計の仕事の手順を少しずつ覚えていった。 とはいえ、直ぐにフルに使わない道具とかでも、一丁前に先輩らと同じものが用意されて、社会人として受け入れてもらえたことが、とてもモチベーションアップになった。
僕の知ってる会社でも、辞令交付や配属部門での席等の準備や、オリエンテーションが必ずしも十分でないところがあるのをみると、なんだかとても残念に思えるし、その会社の社員に対する優しさというか大事さに?がついてしまうこともある。
社員をただぬるま湯的に優しく扱うことが大事なのではなくて、1人のプロとして対処するかが大事で、そういう対処をしない会社は、結局プロ社員を育てることが出来ないように思う。 また、得てしてそういう会社は、授業員にプロ的責任を強く求めすぎで、結果として定職率が低下したり、人材のスキルアップがでかなったりする。 プロ を育てたければ、新人だろがプロとして扱うことが重要だろう。
来週の国際会議のポスターセッションに展示するポスターを、大学のメディアセンターで印刷。 ここでは、A0ノビサイズで、布地に印刷ができる。 これだと、持ち運びでの皺や折れを気にしなくて良いし、紙の場合によくある丸まりにも苦労しない。 とはいえ、彩度がさすがに光沢紙などにくらべたら落ちるので、人によっては好まない人もいるそうだが、個人的には十分な出来映えに思えて、満足。
今日の午後は、いつものベンチャー経営論の講義。 今日は、企業会計についての講義で、財務諸表の説明を中心に、経理、簿記の基礎なども解説。
よく、技術系ベンチャーとかだと、社長さんは技術に集中して、会計とかは任せなさいという人が周りに寄ってくる。 たしかに、会社にCEO/CFO/CTO/COO が揃っていて、大規模なスタートアップなら良いけれど、多くの場合、特に日本のスタートアッブでは、そんな潤沢な起業資金も人材もないから、起業家が会計事務等も兼任しないとならない。
しかし、肝心なことは起業を経営して、成長させるつもりなら、少なくとも経営者は、企業会計の基礎は理解し、財務諸表を斜め読みできる知識が必要不可欠ということだ。
僕の周りには、上場、非上場、スタートアップといろいろな規模の企業の経営者や取締役、執行役員の方がいるけれど、本当にP/L しか読めない人がとても多い。 もちろん、M&Aとかを手がけたりするファイナンス系の人は別だ。 日々の取引の記録をするP/L は、お小遣い帳のようなもので、理解が容易だし、キャッシュフロー計算も比較的理解しやすい。 しかし、経営は一過性の記録ではなく、戦略、計画をたてて、実行し、評価するわけで、適切に企業の価値、状況を読みとるには、B/Sが重要だ。 こういうのは、なかなか現場で、知ったり覚えるチャンスはないので、早い時期にそういう重要なものがあるという知識だけでも、持ってもらえたらと思う。
午前中は赤坂で打合せだったので、そのまま昼は砂場で蕎麦。 昼時にこの辺りにいる時には、ついつい寄ってしまう。 午後の秋葉原でのミーティングまでは、時間があったので、丸ノ内線で淡路町に移動して、そこから秋葉原を散策。 考えたら、淡路町にくるなら「まつや」で蕎麦を食えば良かったと気づいたけど、さすがに梯子はせずに素通り。
それにしても、神田郵便局の前のお茶の水にあがる方は、再開発で大きなタワーが二つ建設されているし、旧万世橋駅・交通博物館の跡地も、大きなビルが建設中、ラジオ会館も建設中と秋葉原周辺は、大型ビルの建設ラッシュだ。 ラジオ会館に入っていた店舗は、周辺のビルに分散しているようで、あちらこちらにラジオ会館の看板があるけど、こりゃお目当ての店を探すだけでも大変そうだ。 ラジデパにも、久しぶりに足を踏み入れたたら、いくつかの店が変っていたものの、知っている顔がまだいたりして、これはこれで健在なことにほっと一息。 それにしても、真空管の価格高騰の凄さには、びっくり。 やはり、本格的に予備球の調達を考えとくかな。
午前中の便で、成田からウィーンに出発の予定だったので、昨夜は都内に前泊して、早朝のリムジンにのって成田に移動。 ところが、チエックインしてたみら、既に出発時刻が1時間近く遅くに変更されていた。 慌ててきたので、最近は出張時にまとめ買いして持参しているヘルシア緑茶も買い忘れてたのに....
とりあえず、ラウンジで時間をつぶしたり、本屋でガイドブックを買ったりして、搭乗予定時刻にゲートに行ったら、またそこで三十分くらい待たされた。 結局は、定刻から2時間近くの遅れで成田を出発。
最終目的地は、ギリシャのテッサロニキなのだが、便の関係で今日はウィーンで一泊。 たまたま、2月にも来たので同じ宿に投宿。 夜は、苦手なレストランでの1人ご飯を克服しようと、ホテルのレストランに行って店の前のメニューをみたら、なんとルームサービスにはあるウィナーシュニッツェルがない。 しょゔがないので、部屋に戻ってルームサービスで、ウィナーシュニッツェルとワインで、一人ご飯。 しかし、ケッパーのってないのが、なんか物足りないけど、きっとこれがホンモノなんだろう。
朝、ウイーンを出発して、昼過ぎにギリシャ北部のテッサロニキに到着。 もう、到着するなり暑い。 空港からホテルまでは、路線バスで移動、バスのなかでいきなり蠅のお出迎え。 グーグルマップのホテルの位置が間違っていたけど、なんとかさほど遠回りせずにチエックイン。
とりあえず、ホテルのプールサイドで、チーズとモヒートで昼食(?)、途中からやはり日本から参加している知人の研究者も到着して、2人でプールサイドで情報交換。
夜は、そのまま2人で街中まで歩いて、ホワイトタワー近くのタベルナで一献。 カラマリとアンチョビのフライを肴に、ビールのあとは、折角なのでギリシャのウゾに挑戦。 透明のお酒が氷を入れると、白濁するのが実に不思議。 少し、酸味があって、これは昼間にギンギンに冷やしたのを飲むのが正しい気がする。
今回の出張の目的であるTridentcom2012が今日から始まった。 初日の今日は、Turorialに参加して、Giniとかのテストベッドへの実際のアクセスなどを体験した。 しかし、正直言って技術的な革新性とか発明的なインパクトは、まったく感じれなかった。
無線のテストベッドも、既存のWi-FiやWiMAXを使って、そのパラメータをいじるだけで、どこにもFutureを感じない。 それでも、欧米の研究機関は、その普及のためにTutorialを開いて、参加者のアンケートもとったりと、しっかりと成果展開を目的に動いている。
今回は、日本のテストベッドの話などはなくて、こういう点でも日本はあまり海外に評価されにくいのかなと感じる。 また、Futureというからには、今までの固定概念を捨てて、高所太所からシステムを研究すればいいのに、どうも日本のの研究って、まず欧米ありきで、それを目標にしがちに見える。 しかし、その欧米の研究でさえ、Future Internetとか言う割には、今ひとつなのだ。 だからこそ、こういうところでも日本のシステムの紹介やコラボが対等にあってくれれば、十分にリードすることが可能なのに残念だ。
今日は、Tridentcom2012のメインセッションで、キーノートのあとの最初のワイヤレスセッションの2番目で、僕は発表。 質疑は想定内のレベルで、まぁこんなもんかなという感じ。 その後、コーヒーブレイクで、ベルギーとスペインの研究者から声をかけられて、意見交換。 彼らも、無線のエミュレーションを進めているのだけど、MAC層止りで、フルシスムはないようだ。
テストベッドとしては、世界的に先行している欧米のシステムだけど、やはり無線部分は、既存技術のユーザーの域を出ていないので、新世代ネットワークの研究プラットフォームとしては、中途半端に見えるのは、僕がデムパだから?
なんとか、いまのエミュレーションシステムの実装を早く進めれば、既存の欧州の大規模テストベッドにも技術供与や相互運用が出来ると思うのだが、日本での賛同者を増やして、スポンサーを探さねば.....
今夜は、ソーシャルで街中のギリシャ料理レストランに集結。 例によって、ウゾが最初に出て来た。 メインは、ここのところ連日食べてる魚のフライ類、嫌いじゃないのでいいけど、毎日これだと太るかな?
今夜は、現地音楽の生演奏があったのだが、興が乗って来たら、輪になって踊るのが、ギリシャ風らしく、どんどん輪が広がって、回るスピードも早くなって、見ているだけでも酔いが回りそう。
昨日、日付間違えたので、昨日の記事に対するツッコミがこちらに残ってますが、ウゾネタは一緒なので、良しとしてください。
参加しているTridentcom2012が無事終了。 この3日間で、食傷気味なくらいテストベッド関係の状況が理解できた。 しかし、テストベッド系って、なんかこんなふうに使えます、使い方こうですが多くて、技術的な革新性はあまり感じないというのが正直なところだった。 本来は、新世代ネッワークとかの研究の一環で動いてるはずのプロジェクトだと思うのが、結局新世代とかの話はどこかにいってしまって、テストベッドの運用的なところに話がいくのはどうなんだろう?
会議で発表で多かったキーワードの一つが、Federationで、いわゆる連携研究とか、テストベッド連携とかなんだけど、これも結局バズワードなんじゃないって感じ。 日本でも連携研究とかをいろいろ言ってるのは、このあたりの影響があるのだろうか? もっとも、Interdisciplinary Graduate School of Medicine and Engineeringがアフリエーションな僕が、それを言うなと言われればそれまでだけど。
今回は、たまたま論文が採録された日本人が、僕ともう一組(2人)だけで、日本からの参加者も、この3人だけだった。 幸いにも、このうちの1人の研究者とは以前から面識があったので、なんだかんだ三日間いろいろと話をさせてもらって、研究者のお仕事について教わった事は、本来の目的に加えて大きな収穫だった。
というわけで、最終日の今日は外に行かずに、ホテルのレストランで彼と一献。 目の前の海に沈む夕日を見ながら、ギリシャワインを楽しんだ。
朝起きたら目の前のテルマイコス湾に大型客船が入って来た、たまたま、浅田次郎の「シェエラザード」を読んでいたので、舞台となった彌勒丸と重なって、思わず一枚パチり。
今日は、昨日の会議で、比較的近い取り組みをしているということで、親しくなったベルギーの大学の先生とそこに留学している中国人の研究者からのお誘いで、3人でギリシャ神話の12神がいるというオリンポス山に行くことになった。
朝食後にホテルからタクシーで、山の麓の標高1000mにある登山口まで行き、そこから登山。 途中までは松を中心とした森で、植物も豊富で、雪渓もあったりで、約3時間の行程で、標高2100mにある山小屋に到着。 多くの人は、ここで一泊して、2917mのオリンポス山にアタックするそうだが、僕らはここで折り返し。 こんなに山を歩くのは、久しぶりなので、さすがに登りの後半はかなりきつかったけど、気温の割には湿度がなくて、とても気持ちのよい汗をかいた。 下山後は、麓の山小屋でビールで乾杯して、待たせてあったタクシーでホテルに戻る。 さすがに、つかれたので今夜は外には行かずにルームサービスで一人ご飯をして就寝。
昨日の疲れもあるので、朝食のあと昼まで部屋で仕事をして、チエックアウト。 荷物をホテルに預けて、徒歩で市内を少し散策。
303年建造のガレリウスの凱旋門からガレリウスの霊廟として306年に建てられたロトンダを回って、ディクテリオ広場(トルコ時代の浴場後とかあって、テルマエロマエぼい)からパナギア・ハルケオン協会を通って、中央市場に行く。
中央市場で、オリーブとアンチョビ、お土産用のウゾを買って、まだギリシャにきて一度も食べてなかったケバブを食べて、ホテルに戻った。
財政破綻でいまや注目の的のギリシャに、はじめて来て6日ほどギリシャ第二の都市であるテッサロニキに滞在して感じた事をメモしてみる。
やたら目につく多いものとしては、まず犬。 これは、しかも結構みんなデカイ。 でこのデカイ犬が、実に気持ち良さそうにそこいらに寝転んでる。 犬の次は、やはり蠅かな、これは場所にもよるんだろうけど、昨夜はホテルの部屋に一匹入り込んで、まさに五月蝿かったけど、以外と防御力が弱くて、スリッパで速攻撃墜。 まぁ、この二つと日陰の涼しさは、村上春樹もエッセイで書いていたとおりで、想定の範囲内だ。
街中では、とにかくカフェとタベルナが多くて、何処も外でテーブルを並べているのだが、そこで食事していると実に物売りが多く、その売ってるものよって、売り子の人種が違う。 バックとか怪しい時計は、黒人の男で、花売りはさすがに少女、なぜか宝くじを売りにくるのは白人のおやじというように別れている。 そして、こういう売り子の間隙をついて、物乞いが来る。 この当りの雰囲気は、十数年前の深圳あたりに似ている。
今日は、コテコテの昼間に街中を歩いたんだけど、昼間の街中でのサングラスの装着率が以上に高い。 まぁ、この陽射しなら当たり前かもしれないけれど、女性について言えば、子供と老女以外は、もう間違いなくサングラスをしている。 当然、街中にはサングラス屋も沢山だ。 僕の親世代の日本人には、サングラス=マッカーサーか怖い人、悪い人だから、きっとこんな風景をみたらビビりまくるかもしれない。 ちなみに、サングラスの下の顔は、彫りの深い美人さんが多い。
滞在中に昼間に街中に出たのは、今日だけだったのので、話題の選挙の盛り上がりは感じないと思っていら、ちゃんと街中で街宣車に出くわした。 もっとも、とにかくギリシャ語が読めないので、なんとも空気が読めない。 ギリシャ語って、読めないだけじゃなくて、僕にとっては記号としてしか認識の無い、Σ、Ω、Δとかが普通に文字列の中にあるから、それだけで暗号化とか伏字化されているように思えてしまうのも難だ。
とにかく、暴動もストもなくて、実りの多い会議と、観光も楽しめたので、ギリシャは楽しかった。
テッサロニキからミュンヘン経由でベルリンに移動。 IEEE802.11aiのバイスチェアをしてくれている知人が彼女と2人で空港まで迎えに来てくれて、まずはホテルにチエックイン。
その後、3人で夜のベルリン市内の名所を一回り。 ちょうど、欧州選手権のサッカーの試合のためにブランデンブルグ門などでは、バブリックビューイングをしていて、ライトアップも綺麗。 国会とかGroßer_Sternとかを回って写真もとったけど、ホテルのネットがギリシャ以上に遅くてアップできない。
それにしても、ギリシャとはやはり経済力が違って、高級ブランドの店も多いし、街が綺麗だ。 そういえば、テッサロニキでは一軒も見る事のなかったマクドナルドがベルリンには沢山ある。
今日は、ドイツ人の知人の案内で、ベルリン市内を散策。 市内を巡回しているガイドバスで、昨夜と概ねおなじコースを回って、チエックポイントチャーリーも無事通過して、旧東側のAlexanderplatz で、別のバスに乗り換えて東側をまわる。
ベルリンの壁は、高さわずか4メートルで、幅は30センチに満たないけど、これがあの冷戦時代に東西を分断し、多くの悲しい歴史を生んでいたと思うと、とても大きくて厚く感じる。 East Side Galleyでは、落書きというかポップアートで覆われた壁が残されているけれど、これとてやはり失われたものの重さを感じずにいられない。
1989年に壁が崩壊した時は、テレビ中継で壁を壊す若者とかをみていて、映画のシーンをみているような気がしたのを覚えている。 同じ年に起きた中国の天安門事件も、テレビで見ながら唖然としていたものだが、最近仕事でお付き合いのあるドイツ人も中国人も皆教科書とかで知ってる世代だ。
昼食は、Alexanderplatz近くのベルリン最古のレストランEntenbrust mit Balsamico-Trauben und Kartoffel-Aprikosen-Püreeにて、バスで乗り合わせたサンディエゴから来ているご夫妻と四人でドイツ料理。 ここは、観光客も少なく、とても落ち着いていて良かった。
その後、ニコライ教会からジャーマンドーム等を徒歩で回って 、ベルリンで有名なチョコレート屋さんのFassbender & Rauschでホットチョコレートで一休み。
チョコレートの後は、ヨーロッパでも最大規模のデパートであるKaDeWeに地下鉄で移動、ここの食品売り場は、生鮮食品からワインともの凄い品揃えで、しかもそれが直ぐにその場で食べられる。 正直、ここで半日過ごしたいと思うが、とりあえずシャンペンでオイスター&キャビアなんてやってる人の横を涎を飲み込んで一回り。
一端ホテルに戻って、1936年に建てられたベルリンオリンピックの競技場などのある、ベルリンの西側地域を一回り。 中心部から車でわずかに二十分くらいなのに、大きな森や湖が広がっていて、閑静な高級住宅地があったりで住環境の良さが羨ましい。
知人の家は、この西側からちょっと市街地方向に戻ったところで、これまた1930年代に建てられたアパートメントで、内装はリノベーションされているけれど、エレベーターは1930年製の四人乗り、木の扉というやつで、なかなか味が有る。 基本的にヨーロッパの建造物は石造りでよほどの事がないかぎり立て替えないから、ある意味とてもエコだ。 加えてベルリンあたりでは、基本的に一軒家はほとんどないようで、古い時代の大きなビラはもちろん、新築でも複数世帯でシェアするタイプだそうで、土地の高い日本とかは、こういうスタイルがもっとあっても良いかもれしない。
今夜は、知人の奥さんの手料理で、ちょうどギリギリ旬なホワイトアスパラとポテト、チキンシニュッツェルに卵焼きで一献。 ホワイトアスパラは、ベルリンの南側あたりが名産地だそうで、太めで柔らかくて美味しかった。 チキンのシニュッツェルというのも、初めて食べたけど、油が強くなく食べやすいし、ヘルシーなので、こんど挑戦してみよう。
朝、ベルリンを出発して、フランクフルト経由で成田に向けて出国。 フランクフルトー成田は、ルフトハンザのA380だったけど、外観はすごいけど、中は残念ながら787みたいな新しさはない。 SQとかだとファーストに個室があるとか、いろいろ話題になったけど、LHはファーストでも個室は無いらしい(僕には、関係ないけど)。
しかし、800人も乗るので、キャリーインした荷物が出てくるのにえらく時間がかかる。 一応、Priorityタグの荷物は、バッケージクレイムも別になってるんだけど、それでもかなり時間がかかった。
成田に朝の7時過ぎに到着。 午前中は予定を入れてなかったので、そのままリムジンバスで吉祥寺にいき、一旦家にもどって荷物をおいて、シャワー。 ポケットWi-Fiの電池があまり無かったので、バスのなかでネット接続が出来ないじゃんと思ったら、au/Wi2の公衆無線LANサービスが完備されていて、ラッキー。
僕が、マルチブラットフォームモバイルルーターのコンセプトを発表したのが2004年で、その後に製品試作をして、福岡でバスの常時接続をするFITBUS などをやった。 あの当時は、屋外のデーター通信サービスは、FomaかPHSだったけど、コンセプト的には最近でいうヘテロジニアスネットワークというやつだ。
残念なことに、この製品はグループ会社では製品化されなかったけど、Wi2さんの立ち上げ期の実験に使ってもらったりしていたので、こういうサービスが実現化され、その恩恵を受けるのは実に嬉しいものだ。
午後からは会社に出て、いくつか事務処理をして、その後社外打合せ等をして、夜はいつものように時差ボケ解消のために、仕方なく飲み....
今日は、台風が接近していて、大荒れになるということだし、幸いにアポイントはテレカンだけだったので、自宅に引きこもって、1人台風クラブ状態。
それにしても、本当に場所や時間を問わずにネット会議ができるのはありがたい。 しかも、昔のようにビデオ会議室に集まったりしなくて良いし、ドキュメントシェアもできる。 こんな時代に、社内会議で会議室に集まるのって、やはり抵抗感がある。 特に、会議といいながら、事前に資料配布もAgendaも提出されず、ましてその会議体の職権が不明で、意思決定手法も不明確な打ち合わせという名前の会議は、かなりストレスになる。
もちろん、Face to Face は大事だし、必要だけど、だったらなおさら準備をきちんとして集まらないといけないと思うのだが、集まる事が目的化している事が多い。 また、討議、協議、審議、報告などの意識付けも大事なんだが、果たしてどれくらいの打合せが、こういう位置づけを意識しているだろうか。 ネット会議とかが増えてくると、逆に事前資料の需要性とかが認識されるのではと、期待している。
今日の昼は、たまたま近くにいたので新宿で博多ラーメンの一蘭にはいった。 長浜ラーメンを知ってる僕には、一蘭って高すぎるし、システムの物珍しさ先行的ではあるけれど、まぁ1人で入ってサクッと食べるには、悪くないので、近くにいてラーメンが食べたい時には使っている。
数ヶ月前に入った時は、ちょうど中国の旧正月シーズンだったので、香港人の観光客がいたけど、香港では日式拉麺が人気があるから、好きな人は来るんだなくらいに思っていた。
ところが、今日もすこし店内に並んでいる人がいたんだけど、みんな広東語で、そのあと入って来た若い女の子のグループも皆広東語。 さらに、カウンターについたら、先に座っていた隣の数人も広東語。 そういえば、数ヶ月前に来日した僕の知人で、超グルメな人もなんと一蘭に行ったと言ってた。
これは、きっと香港で何かテレビで紹介されたとか、なんらかのムーブメントが仕掛けられたんだろうけど、一体どうなってるのかとても気になる。 香港の人で判る人がいたら、教えてくだされ。
出張の関係で畑を2週間以上放置していたのが気になっていた。 今日は、大学に行く日なので昨夜山梨にもどって、今朝まずは畑の草刈り。 もう、どこが草で、とごが野菜だかわからないじゃんって感じ。 それでも、まぁまぁ、野菜は育っていて、とりあえずブロッコリーとカリフラワー、茄子の一番果を収穫。 それにしても、今年はキュウリが全然育たない。 少し追肥をしてみるかな....
庭の草も刈りたいところだけど、時間がないので、近くの蕎麦屋で昼食をとってから大学に移動。 大学の門を入る時に停まっていたら、後ろでドンという音。 学生が原チャリで突入しきた、幸い怪我もなく、こちらの損傷も限りなく小さいので、まぁとりあえず連絡先だけ聞いて釈放。 なんだかなである。
先週は、僕が講義が出来ないので知人で昨年までこの講義を受け持っていた方に特別講義をしてもらった。 折角の特別講義なのに、聴講者がダレてはいけないので、講義内容から自分でキーワードを三つ選び、各々について200字以内で述べよというレポート課題を出した。 昨夜の24時が締め切りだったのだが、提出率は予想より低いけど、いつも出席している学生の数とは合っているので、こんなもんかと納得。 それにしても、どうやったら、この簡単な課題を読み間違えるのか、講義の感想を書いてる学生がいたり、200字なんて完全にスルーで、数ベージの力作を出してく学生がいたりで、なかなか評価のしがいがある。 こりゃ、世の中は評価者側の都合で、マークシート方式が増えるのは、理解出来るな。
某データーセンターのクラッシュ問題は、いろいろな方面で波紋を広げているようだ。 確かに、僕も自宅サーバーが何度かクラッシュしたこともあって、いまはこのブログもレンタルサーバーで動かしている。 しかし、約款とか見るとと、これはこれで委託先依存というシングルポイントフェイラーが存在しているわけだ。
そもそも、二重化というのは、記憶装置の二重化、ホストの二重化、センターの二重化、経路の二重化という多くのレベルで二重化しないと、結局はシングルポイントフェイラーが残るのは自明だ。 ここで、外部依存性が高い場合には、その外部との依存関係をどう考えるかでも変ってきて、地域分散も国内地域、国外地域なんてやりだしたら、最後は宇宙規模で分散したいととかなりそう(笑)。
とはいえ、そういうのを考えるのが面倒だから、専門業者に任せ、費用と効果を判断する一消費者としてみると、とてもシンブルなリクエストがでてくる。 それは、一業者にベッタリは怖いから、複数の業者を自由に選択できて、かつその間の同期が保証される仕組みが欲しいという事ではないだろうか。 このためには、業者間での共通の複数ホスト、複数ネットワーク間での仮想化みたいな仕組みが必要で、そういう仕組みの標準化とかを研究している人っていないかしらん?
比較的順調に育っているトウモロコシを猿から守るために、今日はネットを構築。 いままで、再三いろいろな仕組みを考えてきたけど、結局は決め手がなく、トウモロコシは例年通りのハードネット。 正直いって、これをしたところで、猿に襲撃されたら駄目なことは、過去の経験から判っているのだが、まぁ何もしないよりは、少しは被害の進行を遅延させたり、減らしたりできるのではと、ついついてネットを張ってる。
悩ましいのは、じゃがいもで、今年はいまのところ猿が来ていないので、このままネットとかを使わずに頑張るかどうかが悩み何処だ。 来月の中旬は、また出張になるので、このまま頑張って出張前に早取りで収穫してしまうか、ネットを張って出張後に収穫するか大いに悩み中。
しかし、じゃがいもはネットで囲うのも大変なんだよなぁ.....
もともと、ネカマなんていのうが存在するくらい、ネット上の情報はそもそも真贋を常に疑ってかかるというか、複数の情報で裏をとらないと怖くてしょうがなかった。 しかし、最近のTwitterやFacebookの普及で、こういう感覚を持たない善良なネットユーザーが増えて、あたかも事実のように様々な嘘、捏造記事からちょっとした勘違いまでが、RT やらシェアやらで拡散しているのをみていると、もう何もかもが怪しい時代を感じる。
昨日も、大飯原発再稼動反対デモがあたかも外国で発生したようなコラージュ写真がFacebookで拡散しまくっていた。 それじゃ、ネットじゃないというかレガシーな報道は、信用に足りるのかというと、昨夜の日経のニンテンドーDSの記事のように、とても稚拙なものが電子版で踊って、しかも、こっそりと修正されたりで、なにがなんだかである。
これが、さらに政治ネタなども含めて、当人以外の第三者が書く、見た、聞いた的記事になると、完全に事実とは異なるオフセットがかかるから、目も当てられない。
こうなると、唯一信じれるのは、情報の発信者自らが自身の体験や主観を発信するものだけど、それとて某反原発タレントのブログのような成り済まし発信まであると、どうしょうもない。 とはいえ、成り済ましさえなければ、当の本人が公表、発信するものは事実なわけで、これはやはり一番説明責任を果たしていて、信憑性が高い情報となる。
例えば、先週ニュースになった巨人の原監督のスキャンダルなんて、本人が自ら発表しているんだから、誰がなんといおうとそれはそれで事実だ。 (虚偽の発表だとしても、当の本人がその発表をしたという事実は否定できない) このような当事者自らの責任ある発表があれば、後はこれをどう報道するかとか、こういう事実にどう対処するかは、明らかに関わりのある団体や報道機関の対処の問題として浮き彫りになる。 そういう意味では、原さんは自身の説明責任をきちとん果たしたわけだで、それを華麗にスルーする系列新聞とか所属球団や連盟の対応問題の方が僕には気持ち悪い。
また、大阪の市長さんのTwitterなどは、自らが情報発信をすることで、大手報道機関の勝手解釈やバイアス的姿勢を浮き彫りにしていて、やはり自己発信情報の強さの現れだろう。
一方で、ちょっと質は違うけど、某私立大学の准教授の学歴詐称問題も、ここ数日話題になっているが、これなんか当人も含めてこの問題を指摘した雑誌社(オリンパス問題等でも名前が出ていた)の公開質問状に名指しされている関係者が、一向に自ら何も情報を発信しないのは、果たしてどうなんだろう。 たまたま、この件は、当のご本人も、その他名前を引用された方も、面識のある方で、皆さんそれぞれネット上では、著名かつ雄弁、アクティブな人達だけに、そういう人達が、皆でこの問題をスルーしているのは、なんかインターネット住民としては、とても悲しい。 日頃、情報の対称性とか、情報発信の時代とか、情報革命とかを標榜されているコミュニティの人には、自らの近くに火がついた事件や事故に対して、率先して発言してほしいと思うのは、幼稚すぎるだろうか?
昨今の日本の製造業の低迷から、世の中の経済学者や評論家諸氏は、日本のモノ作り立国が幻だったとか、モジュール化やグローバリゼーションにより、擦り合わせの得意な日本からはイノベーションが生まれないとかいう話がネット溢れている。
しかし、長年製造業に関わって来た僕から言わせると、これらの多く(特にメーカー勤務の経験の無い人達)の論評は、あまりに実態をしらない、表層的なものに思えてしょうがない。
たしかに、イノベーションは、今ある顧客や市場の深堀的マーケティングという持続的カイゼンからは生まれないだろうが、日本の製造業がそれらだけを進めて来た訳ではない。 また、諸外国のイノベーティブな企業が、このような持続的カイゼンを無視している訳ではない。
事業の成長と持続においては、日々の持続的カイゼンとそれらとはまったく違うイノベーションの両輪が必要であり、企業経営者がどのようにバランスをとって、経営資源や環境を作り出すかが大きいのではないだろうか?
かつて、ソニーが東通工を設立した時の設立趣意には、有名な「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」という一文があった。 また、ホンダには、「ワイガヤ 」 があったし、シャープには浅田塾といわれた「緊プロ」 という仕組みがあった。 これらは、組織の中において、経営トップが、日々のしがらみや、固定概念、既成観念を排除して、自由な発想=イノベーションを誘発するための治外特権のような仕組みを用意していたわけだ。 つまり、経営者がその掌(たなごころ)の上にある種の余裕というか遊びを持っていて、そこに自由闊達にして愉快なる理想工場を持っていて、「やってみなはれ!」という対応をしていたのだろう。
こういう、経営者の胆力とか器量というのが、組織論の台頭や事業継承時の社内政治によって、どんどん失われて、今日の状況を生み出しているのではないだろうか。
10年ちょっと前に、日本を代表する通信ベンチャー企業の社長の元に技術顧問として参画してたが、彼はまさにこういう掌が大きくて、そこに集まる顧問団は、皆一癖も二癖もあったけど、社長自らが率先して、自由闊達なる議論を毎夜繰り広げていた。 この時丁度僕の秘書をしてくれていて、いまは自らがベンチャー企業を経営している後輩は、この技術顧問団の会議の事を、ポケモン会議と言っていた。 まさにこの社長の周りに、何種類ものポケモンが沢山いて、普通の人なら中々使い切れないこのポケモンを自由自在に駆使して、革命的ビジネスを次から次へと仕掛けて、成功したわけだ。
結局のところ、今日の糧にひたすら持続的カイゼンをしていては、変化に勝てないが、、全てがイノベーション一辺倒では、既存事業も持続できない。 日本の製造業や企業に必要なのは、その手の内のどこかに、放置して萌芽を待つ事ができる領域を経営者が持つ裁量と、株主や世間がそれを許容する環境ではないだろうか。
とあるシステムインテグレーター系会社の上場ベンチャーの社長さんと面談。 彼は、結構投資も好きで、いろいろと面白い海外のITベンダーに投資したり、それらを輸入したりしている。
今日も、話のなかである無線LAN製品をどう思うかと相談された。 実は、その製品はスタートアップの頃に、僕のところにも売り込みが来た製品なんだけど、残念ながら僕の目からすると駄目モノ で、それは日本の法令との絡みもある。
それにしても、本当に無線LANは、いろいろと痛い製品に、皆引っかかる。 今日の話も、EIRPが何で、電力密度の規定が何かが判っていれば、比較的早く判断出来る話だけど、大抵はそんな事を考えさせないセールストークが上をいく訳だ。
この前あった国産の11acチップとか、メッシュ無線LANとか、無線LANの痛い話シリーズを集めると、かなり集まる気がする。
今日の講義は、社会起業/企業な話で、今風に言えばソーシャルアンレプレニーング。 話の流れで、法人の形態の一つとして、NPOの話をする。 今日の聴講生が云々ではなくて、とても一般的な話しとして、NPO=非営利活動法人に対する典型的な誤解をしている人はとても多いので、ちょっとこのエントリーに書いておこう。
それは、「NPOって、非営利だから儲けちゃいけない」 というやつで、これからの派生として、「NPOの職員や経営者は、給料/報酬を沢山とってはいけない」とかもある。 そして、なかにはNPOの行うサービス事業の利用者や商品の購入者から、「NPOなんだから、原価でサービス/商品を提供しなさい」という人までいたりする。
これらは、まったくの誤解で、NPOであれ一般の営利企業であれ、自らの経営資源を動かして、なんらかのサービスや商品を外部に提供する事業を営む事は、まったく変わりない。 ということは、法人の形態に関わらず、人件費も含めて普通に販管費も発生するのだから、儲けない=赤字では事業の持続が出来ないのは自明であり、儲ける=黒字でなくてはならない。
では、非営利とはなにかというと、この利益を特定の者で分配できないと言う事なのだ。 例えば、一般の株式会社であれば、利益処分として、株主配当がされ、株主=特定の人で利益の分配をしているが、NPOはこれが出来ない。 では、どうするかというと、単純に内部留保し、事業展開に資することだ。 また、NPOの場合には、その本業である非営利活動については、法人所得税が無いので、利益分は全て内部留保し、正味財産が増加することになる。 これは、なにも事業期間中の話に限らず、NPOが解散する場合にも適用され、解散時の財産処分も特定の者で分配できないことになっている。 多くの場合には、定款で社会福祉法人等に譲渡、寄付することが定められている。
なお、NPOが非営利活動としてできる事業は、法律が定める20の事業であり、それ以外の事業は、その他事業といって営利事業となり、この事業の収益は、法人所得税が課税される。
さて、そんなわけで、今夜は僕が主催するNPO楽っ子のその他事業であるゲストハウスを、知人の会社の研修会で利用してもらったので、夜は彼らと飲んで、打って(麻雀)遊んだ。 それにしても、証券業界ルールの麻雀っていうのは、凄まじい。
IEEE802.11の標準化会合では、既に進められている標準化にはない新しい提案は、WNG(Wireless Next Generation)というStanding Committee(常設委員会)で、発表することになっている。 2ヶ月毎に行われている会合では、通常あまり多くの提案はなくて、3〜5くらいの発表が有るくらいだが、来月の会合では既に9つの発表申込があり、臨時に追加のタイムスロットを割り当てる調整がされている。
IEEE802.11では、新しい物理層は、現在標準策定中の1GHz以下の11ahと、TVホワイトスペースの11af、中国のミリ波の11adくらいで、一段落することから、その次をという提案がここに来て盛んになっているようだ。 実際には、6GHz〜10GHzでの話が三つくらいあるようだ。
無線LANの成長は、既に新しい周波数帯域の確保が必要な状況を日々生んでいて、速度もどんどん向上して、こういう真新しい資源確保が重要になっている。 このようななか、日本は世界でもトップクラスの無線LAN基地局が高密度に展開されている地域で、その品質維持は既に重要な課題になっている。
そこで、こういう背景をもつ日本から積極的に新しい提案が沢山出てくれば、それはかなり説得力のある話になる。 今回は、知り合いが動的なスペクトラム配分の提案をされるが、もっともっと日本からは言い出しっぺが出て来ても良いのではないだろうか?
標準化作業が進んでいるタスクグループに対する提案は、それはそれで重要だが、世界的に共有される課題を示し、その解決を目指して声を上げ賛同を得る事で、スタディグループやタスクグループの設立をするという言い出しっぺとなることは、戦略的にもとても大きな意味を持つ。
というわけで、いまは端境期で、この言い出しっぺになるチャンスなので、ある意味とても面白い。
やっと、暑さが続くようになって、今年も夏野菜が少しずつ収穫の季節になった。 まずは葉モノで、レタスからはじまって、カリフラワーとブロッコリーと続き、いまは最後のキャベツ。 いづれも、一株あれば、そこそこに使い手があるので、なんだか毎週末おなじものを食べてる気がする。
そして、いよいよ恐怖の茄子がはじまった。新聞に「煮て、焼いて、漬けて、まだなお茄子の花」 とかいう川柳が出ていたけど、まさに毎年そんな感じになる。 それでも、最初の頃と秋茄子以外は、結構虫がつくので、難しいところもある。
今日は、ネギとじゃがいもの土寄せをして、人参の間引きをしたけど、日中は暑すぎる。明日は、柿畑の草刈りをしたいんだけど、雨の予報。 薄曇りぐらいになってくれないかなと期待。