今日は、ドイツ人の知人の案内で、ベルリン市内を散策。 市内を巡回しているガイドバスで、昨夜と概ねおなじコースを回って、チエックポイントチャーリーも無事通過して、旧東側のAlexanderplatz で、別のバスに乗り換えて東側をまわる。
ベルリンの壁は、高さわずか4メートルで、幅は30センチに満たないけど、これがあの冷戦時代に東西を分断し、多くの悲しい歴史を生んでいたと思うと、とても大きくて厚く感じる。 East Side Galleyでは、落書きというかポップアートで覆われた壁が残されているけれど、これとてやはり失われたものの重さを感じずにいられない。
1989年に壁が崩壊した時は、テレビ中継で壁を壊す若者とかをみていて、映画のシーンをみているような気がしたのを覚えている。 同じ年に起きた中国の天安門事件も、テレビで見ながら唖然としていたものだが、最近仕事でお付き合いのあるドイツ人も中国人も皆教科書とかで知ってる世代だ。
昼食は、Alexanderplatz近くのベルリン最古のレストランEntenbrust mit Balsamico-Trauben und Kartoffel-Aprikosen-Püreeにて、バスで乗り合わせたサンディエゴから来ているご夫妻と四人でドイツ料理。 ここは、観光客も少なく、とても落ち着いていて良かった。
その後、ニコライ教会からジャーマンドーム等を徒歩で回って 、ベルリンで有名なチョコレート屋さんのFassbender & Rauschでホットチョコレートで一休み。
チョコレートの後は、ヨーロッパでも最大規模のデパートであるKaDeWeに地下鉄で移動、ここの食品売り場は、生鮮食品からワインともの凄い品揃えで、しかもそれが直ぐにその場で食べられる。 正直、ここで半日過ごしたいと思うが、とりあえずシャンペンでオイスター&キャビアなんてやってる人の横を涎を飲み込んで一回り。
一端ホテルに戻って、1936年に建てられたベルリンオリンピックの競技場などのある、ベルリンの西側地域を一回り。 中心部から車でわずかに二十分くらいなのに、大きな森や湖が広がっていて、閑静な高級住宅地があったりで住環境の良さが羨ましい。
知人の家は、この西側からちょっと市街地方向に戻ったところで、これまた1930年代に建てられたアパートメントで、内装はリノベーションされているけれど、エレベーターは1930年製の四人乗り、木の扉というやつで、なかなか味が有る。 基本的にヨーロッパの建造物は石造りでよほどの事がないかぎり立て替えないから、ある意味とてもエコだ。 加えてベルリンあたりでは、基本的に一軒家はほとんどないようで、古い時代の大きなビラはもちろん、新築でも複数世帯でシェアするタイプだそうで、土地の高い日本とかは、こういうスタイルがもっとあっても良いかもれしない。
今夜は、知人の奥さんの手料理で、ちょうどギリギリ旬なホワイトアスパラとポテト、チキンシニュッツェルに卵焼きで一献。 ホワイトアスパラは、ベルリンの南側あたりが名産地だそうで、太めで柔らかくて美味しかった。 チキンのシニュッツェルというのも、初めて食べたけど、油が強くなく食べやすいし、ヘルシーなので、こんど挑戦してみよう。