皆々様
新しい年の初めに、近況報告とご挨拶をいたします。
さて、今年は、昨日大晦日に香港から帰国し、そのまま山梨県北杜市須玉町に帰宅という、例年にない慌ただしさながら、無事年越しをすることができました。これも、ひとえに公私ともにご指導いだたきました皆様のお陰と感謝しております。
一方、先の大震災により、いまもって心ならずとも厳しい新年をお迎えの皆様には、新しい年が皆様の次のステップへと続くことを祈願しております。
さて、昨年も(株)アライドテレシス開発センター取締役として、無線通信及びインターネット関連の研究開発業務に従事してまいりました。
この一連の業務のなかでは、タスクグループチェアとして2年目を迎えた、IEEE802.11aiの標準化活動が、大きな仕事の一つとなりました。
このタスクグループでは、昨年5月に任期満了に伴うオフィサーの選挙があり、私が引き続きチェアとして重任されました。
この標準化は、公衆無線LANの利用シーンの拡大、スマートフォンによるトラフィックの急増にともない、3Gオフロード等への期待が高まっている背景から、IEEE802.11の中でも、最大規模のタスクグループ参加者を擁し、世界の主要メーカーのほとんどが、その活動に寄与する状況となっています。
このような活発な活動の結果、昨年末にはドラフト起草がはじまり、いよいよ今年は、最初のドラフトのリリースと書面投票の段階を迎えます。
2ヶ月毎に開催されるIEEE802会合において、昨年はSNSの利用により、いままで比較的連携の薄かった日系の参加者間でのコミュニティが活発になりました。これは、従来は否定的に捉えられがちな、日本人同士で閉じて呉越同舟的な活動をするのではなく、個々の企業、参加者が自らの職務を探求しながら、必要に応じて連携するという、自律分散的なコミュニティとして機能しているところが、世代、時代にマッチしており、とても頼もしいものと感じています。
その他、今年は、民間企業からの委託研究として、電力、自動車等の産業における無線通信の利用に関するテーマに取り組み、改めて無線通信の利用シーンの拡大を感じたところです。
一昨年から学籍をいただいた山梨大学大学院医学工学総合教育部 機能材料システム工学専攻 博士課程においては、課程2年目も引き続き「実電波を発する事無く、空間伝播から物理層、アプリケーション層までの全てのシステム要素を交換プログラムできる無線エミュレータによる仮想無線テストベッド」の研究に取り組んでおります。
こちらは、アーキクテクチャ及び一部実装の評価について、国際会議での発表が採択され、そのプロシーディングがSpringer社より出版されました。
現在、引き続きシステム全体の実装、評価を進めるとともに、論文執筆をしておりますが、長年の実務優先型習慣と学術的思考整理、論述手法の狭間で、さらなる尽力の必要性を感じ、今年は新たな挑戦の気持ちで望みたいと考えています。
加えて、甚だ僭越でありましたが、昨年前期は、山梨大学において、四年生を対象とした全学部共通の講義として「ベンチャー経営論」を、非常勤講師として講義させていただきました。この授業では、標準化活動による海外出張時に、WEB遠隔授業を取り入れたり、実業家による特別講義などを行い、全15回の講義を行いました。
この授業では、学生諸氏に事業、ベンチャー起業の基礎的な事を、自らの経験をもとに伝える事が目的ではありましたが、逆に私自身が学生諸氏の素直な反応や意見に接することで、とても良い刺激を受けたものでもあります。
この他、業務支援をしている、多カ国語通訳サービス事業やシステムソフトウェア開発事業では、それぞれのパートナーが新しい局面へとステップアップし、その変化に多少なりとも寄与ができたのでは感じています。
最後に、私事ではありますが、代表をつとめる知的障害者の地域生活支援を中心とした活動を行うNPO”楽っ子"http://www.racco.orgは、障害者自立支援法に基づく、地域生活援助事業、短期入所事業をすすめております。本事業については、皆様の周辺で、このような事業、施設のご利用に興味のある方は、ぜひともご相談いただければ幸いです。
以上、相も変わらず、無線と有線、学術界と産業界の汽水域に身を置いているわけです。 このような汽水域は、時に異臭を放つこともあらるしいのですが、栄養の宝庫として豊富な生態系を生むそうです。今年もこの汽水域に生息する多くの方々の栄養源となるように、かつなるべく異臭は放たずに努力するつもりです。
個人的には、昨年は、健康志向で体質・生活改善に挑戦したいと述べましたが、年初からの食生活のゆるやかな節制の甲斐もあり、体重、体脂肪を減らす事がでました。これにより、一昨年の健康診断で指摘された高血圧も、昨年末の健康診断ではとくに指摘もなく、また他の指標もそれなりに改善されました。そこで、今年も油断することなく、ゆるやかな節制を継続したいと思っています。
また、昨年も多くの同僚、友人、知人の方が、南アルプスと八ヶ岳の眺望だけしかない拙宅に集い、楽しい一時をご一緒させてもらいましたことは、なによりもかけがえの無い想い出となりました。
皆様ご多忙とは存じますが、お近くにお越しの節は、ご遠慮なくお寄りいただければ幸いです。
以上、長くなりましたが、近況の報告と新しい年の抱負を述べさせていただきましたが、本年も引き続きよろしく御願い申し上げます。
最後になりましたが、皆々様にとりまして、新しい年がより幸の多き年となりますようお祈り申し上げご挨拶とさせていただきます。
2013年1月
真野 浩
最近は、お正月だからといって、長時間の家飲みをすることなくて、むしろ休肝日的に位置づけていた。 ところが、SNSとかで、みんながいろいろと美味しそうなお酒話をアップしてるのをみると、やはり飲みたくなってしまう。
というわけで、暮れに知人が送ってくれた限定のお酒をあけてみることにした。 これは、知人が山形の後藤酒造というところで、一番小さなタンクで醸造されるお酒を、タンクまるごと購入したものだそうだ。 品種は、純米吟醸の生原酒のにごり酒で、瓶のラベルはオリジナルで、栓は「辨天」という後藤酒造のものが使われている。 ラベルには、醸主として、この知人の名前が入ってる。
肝心のお味は、にごりといっても、生酒原酒なので、サッパリ、すっきり系で、にごりの色合いも薄く、べたつく感じはしない。 生酒だからか、少し活性にごりっぽい微発泡的な感じで、飲みやすいかちらちょっと危険。
肴は、暮れからの続きだけど、生牡蛎を七輪で焼いたり、カラスミをあぶって日本酒モードにしてたんだが.....
飲みついでに、焼き物が終わった後に、チーズを食べだしたら、そのまま香港で買って来たシャンパンもあけてしまった。
休肝日には、結局ならなかったじゃん。