仕事柄、複数の異なる企業や関係者と協業することはが多々有る。 こういう時、事務局がとても大事なんだけど、その内容が技術的な協業案件だとしても、専門的な知識とかじゃなくて、全体の仕切りがとても効いてくる。 ものすごくあたり前の事なんだけど、会議でも実験でも、三々五々集まってくる参加者に対して、きちんと仕事の始まりを宣言し、適切な進行役に振ったり、時間や進捗をみて、休憩を宣言したり、昼食の時間の差配をしたりということが、きちとん出来る事務局がいる場合といない場合では、まったく協業の緊張感も質も変ってくる。
どんな仕事でも、適任な人と不向きな人がいるけど、こういう仕切りは、不向きな人は、もうなにやっても歯がゆい。 仕切れない、議事録とっても肝心なことは何も書かれてない、日程調整もスムーズに行かないなんて人もいたりして、こうなってくると見ていて可哀相になる。
しかし、世の中1人で出来る仕事は限られているので、どんな仕事でも、仕切り段取りはとても大事で、事の大小に関わらずマネージメントが求められる。
昔は、会社の宴会の幹事とかを新人にやらせる会社が多くあった。 いまだと、下手するとパワハラとかブラックとか言われちゃうから、そういう習慣は大分少なくなってるようだ。 学会とかでも、LA(local Arrangement)のスキルは、研究者に求められる一つで、若い人に頑張ってもらうことが多いけど、こっちはあまりアカハラとかは言われないみたいだ。
この幹事の仕事は、仮にそれが飲み会だろうが、研修会だろうが、やはり仕切り能力を有無を見るには良い機会だと思う。 去年の暮れのグループ会社の忘年会では、想定外の大人数にも関わらずにうまく仕切り回してくれた若者がいてちょっと感心させられたものだ。
僕が悩むのは、あまり向いていないというかスキルが低い人が、事務局だったり仕切りだったりする場合に、参加者としてどうするかだ。 でしゃばり過ぎるのは失礼だし、かといって放っておくと仕事は進まない。 ましてビジネスのプロとして、事務局機能を提供する事が求められている相手の場合、出しゃばることは、その仕事を否定することになってしまう。 といわけで、基本的には、これ以上はもう無理というところで、具体的なリクエストを出すようにしているのだけど、これって現場から緊張感がなくなるのが痛い。 世の中の皆さんは、どうしているんだろう。