なんだか、またぞろ無線端末の技適について、香ばしい記事がネットで騒がれている。どうも、元ネタは、IIJmio meeting 6:SIMロック解除の行方は? MVNOの未来はどうなる?――総務省 富岡氏がMVNO政策を語る らしいのだが、まぁ都合の良い解釈をする皆様によって、なぜ、技適なしスマホの解禁を外国人のみに限定するのかなんていう、キャッチーなタイトル記事に進化したようだ。
この当たりについては、無線LANのグローバル化と規制緩和という記事を以前アゴラに書いたのだけど、やはりまだまだ電波は、デムパなようだ。
そもそも、技適というのは、このアゴラの記事にも書いたけど、人に対して証明が発行されものではなくて、機器に対するものだ。従って、技適のない端末を国内で使用した場合に、その使用者が外国人であり、短期滞在中ならば、違法行為とは見なさないというような運用はあり得るのかという疑問がでてくる。
もし、こんな運用をするとしたら、同じ行為をしても、日本人と外国人で、違法性の判断が異なるという複雑な話しになってしまう。
技適制度の緩和や改訂は、確かに必要なことで、そういう制度設計を総務省が行っているのも事実だけど、その本質というか根本を確認しないで、帳尻を捕まえたご都合記事に、踊らされることのないように気をつけないとなとつくづく思う。