仕事柄、雑紙や新聞の記者と話しをする機会がある。もちろん、多くの場合は、技術系を取り扱うメディアなので、記者さんも技術に対する理解がある。それでも、中には文系の方もいるし、彼らは読者に如何にに判りやすく伝えるかを本分としてるので、小難しい技術的な話しは求められないことが多い。
これは、技術屋に限らないかも知れないけど、難しい事を難しい言葉で、専門家に話しをしたり解説するのは、まぁ当たり前だと思っている。これに対して、物事の本質を理解している技術者や専門家は、難しい事を異分野や一般の人に理解してもらうえるように説明できる必要がある。
だから、相手が異分野だったり業界人じゃないときは、共通の理解できる事例に置き換えて解説することを心がける。逆に、相手がそれなりの専門家である場合には、可能な限り業界での共通的な用語で話しをする。まぁ、たまにというか結構な頻度で、自称専門家がいて、非技術系への解説と同じくらいに掘り下げをしないと話しが通じない人もいる。こういう人に限って、本質ではない事や、聞きかじった用語に固執するので面倒くさい。特に、VCとか金融系の人なども、ある意味技術用語で説明してはいけない相手なのだが、こちらの業界にいる自称技術系は典型だ。
それと、これは余談だけど、たまに例えとして俗っぽい話しをすると、そっちが話しのメインになっちゃっり、肝心の話しは忘れて例えのほうだけ覚えてる人がいるけど、まぁこれは愛嬌だ。
幸いに年に数度は、記者の人に、自分の業務についての説明をする機会があるのだが、これは僕にとっては、自分の仕事の本質を整理し見直す良い訓練になっている。
今日は、久しぶりに旧知の記者と面談をした。彼は、結構前から関連の記事を書いてくれていて、技術的なバックグランドもしっかりしていて、信用のおける記者だ。
そんな彼に、EverySenseが目指している事を話させてもらったのだけど、きちんと理解してくれたようだ。彼は、いま通信とかの特定分野を担当しているわけではないから、いろいろな視点で質問をしてくれるし、鋭い指摘もしてくれるので、今日の会話は、こちら側にとっても、とても良い取材だった。