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2015-02-06 御用率

_ [仕事] 御用率

  午後に某庁の主催する調査委員会の事務局と同庁の職員の方四名がお見えになってヒアリング。実は、4年ほど前に行われた同じテーマの委員会の時には委員として参加している。今回は、当時の委員会報告を継承する形で、再び調査委員会が開催されているとのこと。

  既に、この時期なので報告書は、ほとんど出来上がっていて、まぁそこからの提言についての意見聴取という感じなので、調査手法や内容について、そもそも論でコメントする訳にはいかない。

  そんな大人の事情を慮って、良く出来いますね的なコメントをちゃんとするような立派な人には、生憎と慣れないので、ちょっと耳に痛いコメントをしてしまったかもしれない。

  それでも、今までの作業は、ちゃんとレスベクトすべきだし、ステレオタイプの話しではないから、ではどうするかという点について、短いやり取りの中でアイデアは出させて頂いたつもりだ。

  それにしても、前回と今回は、座長の先生は異なるのだが、それでもこのテーマについて霞ヶ関方面ではご活躍されている署名な先生だ。ところが、それだけの署名な先生になると、当然ながら現場に来る事はないから、あまり現場の事を把握出来ないのだろう。

  もちろん、長年の実績と知験の豊富な先生方は、そんな細かい事じゃなくて、大所高所から本質的な部分や道筋を示す事を期待されているんだう。

  だからといって事務局から上がってくるものを、フムフムまぁよろしいんではないでしょうか的に受け入れてしまっていたりしないのだろうか? 事務局じゃなくて、もう少し身の回りに現場に近い人とかがいれば、そういう人に精査させて意見を聴くとかも出来るんだけうけど、若い人に囲まれていないのかしらんと思ってしまう。

  大学の先生方は、多かれ少なかれ、多くの官公庁や自治体等の公職に就かれていて、ご自身がコードを書いたり、ハンダ付けをしたり、標準化会合に来るなんて事は出来ない。だからこそ、今今の事をリアルタイムで判るような部下やスタッフが身近にいないと、なんだか本当にお飾りになってしまう危険を伴うのではないだろうか?

  僕も仕事柄、いろいろな大学の先生方とのお付き合いがあるけど、一つの指標として、その先生方がどのくらい公職に就いてるかというのもチェックポイントにしてる。これは嫌みぼいネーミングだけど、僕の中ではその割合の事を御用率と称して、うーんあの先生は最近は御用率がめちゃくちゃ高いから、なかなかこの辺りの事をお伺いするのは厳しいかななんていう使い方をしてる。

  こう書くと御用率が高い事を悪く言ってるようにとらわれるかもしれないけど、そんな事は無い。公職を勤めている方は、真摯に社会や政策の課題に取り組まれているし、そういう先生方の大局的な意見は、多くの場合ほんとうに的を射てる。

  だからこそ、ある程度ディテールが求められるような現場に近い課題の調査研究などの委員会では、その下の作業班とか委員とか,スタッフを厚くするか、いっそ若手の先生を選任したほうが良いんじゃないだろうか?


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