午前中は、某独立行政法人主催の標準化に関する委員会があり、今年度の報告書の取りまとめに関する議論。この委員会は、特定の技術分野について、標準化戦略に関する提言を狙っており、IEEEだけでなく、各標準化団体(SDO)で活躍する各社の方が委員。
まぁ、SDOが異なればお作法も違うし、文化も違うので、他の委員の方の話しは新鮮だ。しかし、SDOに関わらず、やはり日本の企業の国際標準化戦略が今ひとつであるという事実は、変わらないようだ。これは、長期的な視点での戦略性の欠如ということに尽きるのかもしれない。
夜は、いつもIEEE802やWi-Fi Allianceで顔を合わせるメンバーでの会食。こちらも各社の標準化関係者からは、会社における標準化業務に対する取り組みが今ひとつというのが、概ね共通したネタではある。
というわけで、まぁ日本企業には、もっと長期的視点での戦略が期待されるのだが、そんな事をいくら口で言っても簡単には変わらない。
そこで、例えば2020年まで、IEEEE802.11のWG Officer団に、最年少の若手を日本から送り込むというような判りやすいターゲットを設定して、そのためのKPIとロードマップを作って推進するなんていうのはどうだろうかとつくづく思った。