今日は、早朝に米国海洋電子機器協会(NMEA)の標準化担当の役員とテレカンで一日がスタート。NMEAは、身の回りでGPSの座標情報のフォーマットとして、広く知られ使われている。
その後、午前中は某省で標準化活動を進めたいという某研究機関の方のご相談的打ち合わせ。さらに、午後からはIoT推進フォーラムの標準化分科会で講演をさせていただいた。
ということで、今日は朝からずっと標準化な話しばかり。僕は、長年技術としては、世の中にないものとか新しいものにチャレンジしてきた。ただ、通信というかネットワークは、独りよがりのプロプライエタリなものは孤立するだけなので、標準化は避けて通れない。
こういうことに気づて、IEEE802.11での標準化に、ここ数年多くの時間を費やして来たけど、そこで学んだことは技術ではなくソーシャライズスキルだった。
最近、日本では匠の技とかで、自画自賛的な日本賞賛番組が多い。通信や無線の世界でも同じで、日本の企業や研究機関の要素技術は、それなりに素敵なものがある。
しかし、こういう個々の技術を、ソーシャライズしてシステムやサービスとして昇華させていく部分が、日本の企業には弱いことを、標準化活動で痛感した。
ちょうど、昨年末にIEEE802.11aiの標準化が完了したのだが、若い研究者や技術者には、こういうソーシャライズ力を磨くことの重要性も伝えていたきたいと、最近はつくづく思う。
幸いに、フォーラム型標準を支援する動きは、監督官庁にも多々出てきてるので、民間企業で標準化戦略を進めたい方とは、広く協調していきたい。
というわけで、興味のある企業の方は、ぜひコンタクトください。