皆様、新年あけましておめでとうございます。今年は、山梨県北杜市の自宅で、無事に新しい年を迎えることができました。
公私ともに昨年も実にたくさんの皆様と、仕事に趣味にご縁をいただき、おかげさまで無事に一年を過ごすことが出来たこを、誠に感謝する次第です。
さて、かつてはメールで、そしてここ数年は、このBlogで念頭に、活動報告と抱負などを書いて来ました。ここ数年といいながら、2006年1月3日にこの日記を書き出したので、なんと今年で12回目、干支で一回りになってしまいました。まぁ、過去に書いた日記・論文・コードは、読み返すと悲しいことになる可能性が高いので、とりあえず去年一年の振り返りと、今年の目論見を、つらつらと書いてみます。
研究なお仕事の昨年の最大の成果は、6年に渡りチェアとして取り組んできたIEEE802.11aiの標準化が12月に完了したことです。このことは、すでにこの日記でも書きましたが、自分にとっては大きな経験でした。TGaiは、終了しましたが、成果の横展開や他の標準化業務の推進などもあり、この経験を生かして、国際標準化業務には、今年も関わっていく予定です。特に、自分の年齢を考えると、いままでの経験をもとに、若い世代の国際標準化への参加を支援し、願わくば世界的に影響のあるSDO(標準化機関)に、一人でも多くのリーダーシップがとれるオフィサーを送り出したいところです。
EU-Japanの研究は、2年目の中間レビューを秋に受けましたが、こちらは、なかなかに厳しい評価となりました。思うに、先日もこの日記に書いたのですが、システム志向の部分で、訴求力に欠ける点が多々あったかと反省しています。複数の機関、研究者によるプロジェクトですが、メンバーの一員として、自分の取り組むべきことと、全体システムでの位置付けを再考して、プロジェクトの目的達成に寄与したいと思います。
さて、最大のエフォートは、情報流通経済を実現するEverySenseで、こちらは、昨年十月末にサービスローンチを行い、多くの参加者にお披露目をさせていただき、一緒にこのビジネスを牽引していくパートナー企業とも、具た的な取り組みに発展しました。
EverySenseは、設立時にも某経済新聞に記事として取り上げていただきましたが、サービスローンチ時にも、夕刊の一面に取り上げていただきました。また、経産省のIoT推進ラボの第一回ラポセレクションでは、ファイナリストとして採択いただき、特別賞をいただきました。
情報流通経済を実現する情報交換市場という取り組みは、概念論ではなく既に実務として稼働させたわけですが、まだまだ広い認知を得るには至っていません。実際に、昨年は、経産省、総務省、内閣府における各種審議会や研究会で、EverySense の取り組みを紹介させていただく機会が実に多くありました。また、新聞、雑誌媒体からの取材もいただきました。
思い返すと、1999年にMISという無線LANの公衆サービスを行う第1種通信事業に取り組んだ時も、同様の状況でした。残念ながら、MISは、私の力不足で、途中で事業を停止することになりましたが、当時提案してきた「インターネットにモビリティを与える」世界が、いまは目の前にあります。因みに、上述のIEEE802.11aiの技術は、このMISが開発した技術で、それが国際標準となり、世界の主要なチップメーカーが採用を進めています。
今回のEverySenseの取り組みは、この時よりもはるかに早いスピードで、ステークスホルダーが広がりつつあります。今、EverySenseが提案している「情報交換市場を提供し、新しい情報流通経済を創出する」は、既に実用域になりつつあります。
既に、センサー情報だけでなく、消費や購買、行動情報が、それを生成する人と必要とする人の合意のもとに、正しく公平にシェアされ、利活用されはじめました。
というわけで、今年はEverySenseを使った、多くのステークスホルダが、情報流通を実感し、新しい社会提案や付加価値創出をともに実現するように取り組んでいきます。
私的に取り組んでいるNPOによる知的障害者の支援や、趣味の乗馬は、無理をせず、身の丈にあった取り組みで、StepUPを目指していきます。
ということで、長々と書きましたが、新しい年がご縁のある皆様にとって、より良き年となりますことを祈るとともに、引き続きご指導いただきますようにお願いします。
大晦日に殻剥きをした鬼胡桃は、水洗いしてゴミを取って、そこそこに乾かしたので、測ってみたら400g以上あった。知人にもらったラムレーズンやグランベリーのドライもあったので、とりあえず胡桃パンにすることにした。
ちょうど、ローストビーフ用に暮に買ったお肉をエージングしていて、これを石窯で焼く予定だったので、胡桃パンも同じように石窯で焼くことにした。
石窯は、温度の調整ができないので、最近はもっぱら焼成温度の高めのカンパーニュなどの。ハード系しか焼いてなかったのだが、今日は久しぶりにバターや牛乳を使った、普通のソフト系の生地にしてみた。
一度に焼ける個数が限られるのと、外気がかなり低いので、数回に分けて温度を見ながら焼いたら、まぁまぁ納得のいく感じに仕上がった。
それにしても、鬼胡桃は香ばしくで美味しいのだけど、せめて殻剥きがもう少し楽にできると嬉しいんだけどなぁ...
山梨の家も12年目になると、いろいろと修繕が費用な箇所もでてくるので、年末・年始の休み中に....と思っても、なかなか腰が上がらない。こういのが、結局のところ老いというやつなのだろうと思うと、少し寂しいきもする。
それでも、一つくらいはと思い、壊れていたポストの蝶使いの交換だけは、なんとかしてみた。本来ならポストそのものも、塗装しなおしたりするのが望ましいのだけど、外にいると寒すぎるし....
午後は、明日からの仕事に備えて、宿題になっている事務仕事を片付けて、もう一つの修繕に。
それは、肩凝りと血行という体のメンテナンスで、近くの高根の湯にいって、一風呂。なんのことはない、こういうメンテナンスだけは、寒くてもしっかりと継続するもんだ。
それにしても、この年末・年始は、アルコール摂取量がとても少ない。昨日はやっとストックのワインを開けて、ポトルの2/3くらいを飲んだくらいだ。もともと来客がない時には、家で晩酌をすることはないのだが、正月などは、もう少し飲んでいた。日本酒を飲もうと思って、仕入れてあり、つまみもそれなりに用意はしてあったのだが、たまたま食事の献立と合わないので、結局飲まず仕舞いだった。
そんなわけで、年末・年始に胃袋のほうの修繕もかなり出来たので、明日から正常運転にもどそう。
もともと、僕はいわゆるビジネススーツというのを持っていなくて、セミフォーマルが必要な場合は、プレザーなどのジャッケット類を着ている。ところが、ここ数年は、特にイベントとかないと、カジュアルウェアなことが圧倒的に増えている。
ベイエリアとかにいると、半袖なんてことも普通なんだけど、日本だと一応は、カジュアルといってもエリくらいあるシャツなどで、冬場はセーターだったりをきてるけど、下はデニムにスニーカーになってしまう。特に、この季節は、山梨と行き来する日などは、ビーンブーツだったりする。
でも、一応僕なりのTPOは気にしていて、役所などに伺う時は、ネクタイしてジャケット着てとかだったのだが、最近は急な訪問などもあり、それが崩れている。というか、カジュアルの方が多いかもしれない。
今日は、たままた最初から予定もしていたし、東京の家からだったので、普通にネクタイしてジャッケット着て某省に寄ったら、なんだかとても珍しいものを見たみたいに言われてしまった。「どーしたの? お正月だから?」みたいな反応だ。
確かに、昨夜は、同じ建物を訪問した時は、すいません山梨からだったので、カジュアルでしたが..... 僕だってネクタイくらい持ってるんだよ...
そういえば、IEEE-SAからIEEEのロゴの入ったネクタイを、去年いただいたんで、標準化関係とかの会議の時とかには、たまに着けてみるのだが、あれはあまり受けない.....
今日は、午後一で梅田の某社を訪問し打ち合わせだったので、昼前に大阪に到着する新幹線で移動。昼食は、大丸の上にある菊水という明石の鮨店の出店にいこうと楽しみにしていた。
菊水は、母の実家があった明石にある老舗で、穴子の箱鮨が有名で、子供の頃からの大好物なのだ。明石の繁華街に本店があるのだが、新神戸と大阪の大丸にも支店があるので、大阪で昼を食べる時には時間が許せばここを目指していた。以前は、帰りしなにお土産を頼めたのだが、数年前にそれが出来なくなってしまったけど、今日は昼だから普通に食べようと張り切っていた。
ところが、いざ着いてみるとリニューアルして、他の鮨店に変わってしまっていた。新しく入ったところも、穴子の箱鮨はあるようだけど、一気に萎えてしまったので、パスして他のレストランフロアで当たり障りのない昼食でごまかしてしまった。
打ち合わせは、ちょっと想定以上に相性の良い話で、かなり前のめりになって無事終了。とんぼ返りで東京に戻るのだが、昼食の喪失感が半端ないので、腹いせ代わりに551を買ってしまった。
とはいえ、新幹線の中で食べるには時間が早すぎるので、新宿から甲府に向かうあずさ号の中で、551テロを敢行してしまった。
朝六時過ぎに明野のサニーから、オーナーさんと2人・馬で、伊豆高原の高室山にあるアラビアンホースランチに、出稽古。
今日は、幸いに天気も良くて、途中の富士五湖道路のあたりからは、富士山からなぜかくまモンが手を振ってお見送りしてくれた。
ちょっと遠回りをしてしまったけど、なんとか無事に到着。前半は、こちらの責任者のSさんが先導してくださり、3人・馬で高室山に張り巡らされたエンデュランスコースを、15kmほど騎乗。
一旦馬房に戻って、飼い付けを与えて馬もライダーもしばし休憩。気温も低く、風もないコンディションだけど、馬は相応の発汗している。競技会ではないけど、基本的に全行程をほとんど速歩で、平均11km/h弱だったので無理もない。
休憩後は、WECにも出場したOさんが先導してくれて、再び3人・馬で、15kmのコースを騎乗。二人のベテランライダーを前に、前半と同様にほとんど速歩でフィニッシュ。
今年の稽古始めは、無事に30kmを初めてのコースで終了。しかし、コースは、ちょっと初めてだと間違えるとこもあるけど、しっかりと整備されているので走りやすい。八ヶ岳の防火帯のような登りはないけど、限られたスペースに工夫してコースを作っている関係から、すれ違い箇所などは多く、競技会などのシチュエーションでは、それなりに気をつけることが多そうだ。
午後、予定していたテレカンは、どうもスケジュールの折り合いが悪かったよゔて、決局つながらなかったので、撤収後はそのまま解散。今夜は、御殿場にある知人宅に寄せてもらい、先日お世話になつたアマチュア無線関係な話で盛り上がった。
朝、富士の裾野の知人宅を出発して、清水によって干物やシラスを買って、南部、身延を抜けて山梨に戻ったら、チラホラと雪が降り出した。とりあえず、昨日の疲れもあるので、雪がひどくなる前に早めに温泉に行って、体を温めようと準備をしていたら、あっという間に道路にうっすらと積もり出した。
温泉から戻って、夕飯にはまだ早いので、雪を肴に一杯やることにし、DUFFTOWNの97年を開栓。54.8%のカスクトリグスなんだけど、かなりおとなしい。でも、まろやかというよりも、パンチ不足な感じがしなくもないけど、これはこれで飲みやすくて危険なのかもしれない。
アテがなかったので、去年の秋に仕込んだバンチェッタを薄くスライスして、アンチョビと合わせてみた。アンチョビの塩とパンチェッタの甘みがちょうど良いバランスで、なかなかに良い組み合わせなことを発見したのは、収穫かもしれない。
じつは、清水に行ったのはイワシでもあれば、アンチョビでも仕込もうかなと思ったのだが、まぁこの時期にはさすがになかった。ところで、イワシなんて一年中獲れるものだろうけど、カタクチイワシの旬って、いつなんだろう。
雪は、かなり積もったかなと思ったら、19時過ぎには雨になってきた。このまま雪に逆戻りしなければ雪かきしなくて助かる。
昨夜の雪は、大雪警報が発令されていたけど、比較的早くに雨に変わったし、今日は気温が上がったこともあって、雪かきをほとんどしないで済んだ。今週後半から出張にでるので、出張に持っていく発酵食品を用意したあと、東京に戻る。
東京に戻る途中で、ネットニュースで、アメリカのシアーズが全店舗閉鎖するというニュースを読んで、いささか哀愁を感じてしまった。というのも、僕が最初の就職をした会社は、OEM専業の民生オーディオメーカーで、ラジカセやテープレコーダーを生産していた。僕は、開発部門でヘッドホンステレオやらデータレコーダーやらを担当していた。
この当時のお客様に、シアーズやJC Pennyなどの、アメリカの大手小売店があり、彼らのPrivate Brand製品の多くは、日本で生産されていたのだ。そして、当時は夏・冬の二回開催されていたCESなどで、大型の商談がされていた。
シアーズといえば、シアーズローバックとして、カタログ通販がなによりも有名で、そのカタログは、豊かなアメリカンライフを象徴するものだった。確か、かなり後年では、日本の西武が提携して、シアーズのカタログに掲載されている製品を輸入販売もしていた。
シアーズに限らす、LL Beanなんかもアメリカ通販の典型だし、僕が子供の頃は、アマチュア無線の無線機も、ヒースキットなんていうのは、カタログ通販だった。日本では、当時TORIOブランド( いまのKenwood)が、Kencraftというキット製品の通販を、アメリカで展開していた。
そんなわけで、なんとなくアメリカングラフティな匂いのするシアーズが無くなるのって、すこし寂しいなと思うニュースだった。
夕方、渋谷の駅前にある高層ビルの会議室で打ち合せ。はるか彼方に富士山のシルエットが夕焼けの中に浮かび、眼下には再開発中の渋谷駅前が見下ろせる。
僕は、東京の北側にある大塚の出身なので、渋谷は生息域としては、中学校くらいまではかなり遠い地域だった。僕の行動範囲は、小学生の頃は、池袋や上野どまりで、中学生くらいになると新宿、原宿、渋谷と少しずつ南下した。プラネタリウムくらいは行ったかな....
そして、高校になると通学路が大塚〜田町だったので、毎日山の手線を一周することになった。この時の通学定期は、山の手線の正反対の駅なので東京駅経由でも新宿駅経由でも定期代は一緒なのだが、どちらかを指定しないといけなかった。実際は、東京経由の方がちょっとだけ時間が早いのだけど、僕は渋谷・新宿経由としていた。
そこで、放課後に数時間できる渋谷区役所の清掃のアルバイトを見つけて、毎日渋谷で途中下車して、駅から渋谷区役所まで通っていたので、一気に渋谷という町が身近になった。
当時は、まだ109なんてなくて、道玄坂下には、恋文横町の雑踏があったのを覚えている。そして、壁の穴なんていうパスタレストランは、まだ東急ハンズの出来る前の裏道に、まさに壁の穴的にあった。その後、いろんな意味で節目になるお得意の1978年に東急ハンズが開店したわけだ。
最初は、少し大人びて見えた渋谷の街が、その後どんどん大きくなって、圧倒的に若い層がメインになり、とても猥雑な街へと変わってしまい、だんだん僕にとっては、苦手な街になってしまった。
ただ、2000年頃に、当時関連していた会社の事務所が、神泉にあったことあり、再びこの街に縁ができた。この時は、場所が神泉というこもあり、昔の花街の面影なども感じ、花街育ちの僕には嬉しい街の一部でもあった。
今日、駅前の高層ビルから見下ろした渋谷の街は、もうそんな頃の面影はないけど、やはり谷間だということに気づかせられた地形だけが、鮮烈だった。
つくづく、街というのは変わるんだなぁと思うとともに、それでも骨格は変わらないかなとも感じさせる景色だった。
今日の午後は、昨日渋谷の高層ビルで打ち合わせをした会社の、別な事業所の別な部門と打ち合わせ。こちらは、飯田橋にある高層ビルで、これまた馴染みのある文京区などのエリアが見渡せる。
こちらの会社とお付き合いを始めた頃は、新宿の高層ビルが本社で、多分今も使われているので、事業所の高層ビルをうまくつなぐと、トライアングルが完成するのか...って、変な妄想が頭を過ぎった。あの頃、お付き合いしていた方は、マイクロ波のビル間通信をされていたし....
でっ、打ち合わせに訪問したら、久しぶりな人が出てきてびっくり。彼とは、彼が学生時代にRoot,Inc.が開発した無線ルータとWEBサーバーを富士山山頂に担いで登って、下からアクセスさせるという日本最高WEBサーバー実験とかをした。
今の会社で今の職務にあることは、もちろん知っていて、今までにも何度か打ち合わせなどで顔を合わせることはあったけど、メインな担当ではなかったので挨拶だけだった。ところが、それなりの歳月を経て、彼は今日の議題の業務のグループリーダーという立場で打ち合わせに参加だった。
というわけで、なんだかんだ、昨日・今日のこちらの会社とは、高いところつながりばかりだ。まぁ、無線屋って、そんなものかな...
午前中は、漁業関係のIoT標準化の調査で、ご協力いただく船舶無線な業界団体を訪問。漁労システムと呼ばれる、漁船に搭載される魚群探知機や小型レーダー等のマリーンエレクトロニクス分野では、日本の会社が健闘していて、世界中の港では、これらの会社のLogoを見ることが多い。
かつて、僕らは世界のいろいろな都市に行くと、空港やホテルのテレビは、Sonyなどの日本のメーカーの製品だった。しかし、今は世界中どこにいっても、サムソンやLGなどになってしまった。
これは、単純に生産単価の問題ではなく、ディジタル化や部品のモジュール化でコモディティ化した事に寄る部分も大きいだろう。そうなると、同じようなことはマリーンエレクトロニクス分野でも起こりうるわけで、数年後には世界中の港から日本のメーカーのLogoが消えてるなんてことも起こりかねない。
だからこそ、こういう分野にAIやIoTによる技術革新を先取りし、それをガラバゴスではなく、グローバルな市場創出につなげる標準化などが重要な要素となるのではないかと僕は思っている。
午後は、成田からサンノゼに移動。ちょっとしたトラブルがあって、かなり精神的に落ち込みながらも、シリコンバレーで二つのミーティングと会食。こちらは、皆有意義な打ち合わせだった。
実は、サンノゼでシェアしているアパートに、EverySenseのEveryStampというセンサーを置いてあり、遠隔モニタリングしていたのだが、12月の中旬くらいからデータが見れなくなっていた。そんな中、数日前に、パートナーがこの部屋に先入りしたら、Wi-Fiのアクセスポイントの電源がOffになっていたと連絡が有った。電源をOnにしたらWi-Fiは復帰したとのことだけど、相変わらずモニタリングデータは取れない。製品が壊れたり新しいバグなのではと気を揉んでいたのだが、今日アパートにきたら、なんのことはない、EveryStampも電源ケーブルが抜かれていて、つなぎ直したら復帰した。
どうやら、数週間前に部屋の掃除をしてくれた人が、丁寧にも電源関係を全てOffにしてしまったようだ。というわけで、無事にサンノゼのモニタも開始。しかし、山梨のデータと比較すると、やはり日本は寒そうだ。もっとも、山梨のセンサーは、みそ蔵の中で、こちらは暖房の効いた部屋なのだから、当たり前か...
いづれにしても、IoTとかAiとか言っても、電源は必要だよね...
昨日からいろんな意味でトラブル続きで、かなり精神的なダメージを受けている。こうなると、基本的に人間は行動力も落ちるらしく、無気力感に襲われている。
それでも、仕事のパートナーとの打ち合わせでは、なんとか普通にアイデアも出るし、議論もできるし、むしろ精神的には余計な事を考えない分楽なのかもしれない。
こういうのは、きっと負のスパイラルを生み出すんだろうということで、なんとか少しでも早く鬱々とした気持ちを断ち切りたいので、些細なことでもポジティブなものは、素直に喜ぼうと思いながら、トラブル対処に追われた。
トラブル処理で、いくつかの異なる相手と同様のやりとりをしたのだが、そのなかに素晴らしい相手の対応があり、おかげでかなりダメージの回復が進んだ気がする。
それでも、夜に同僚らと食事をしていたら、少し元気になったみたいと言ってもらえたのだが、そんな鬱々とした感情が、あっさりと回りに判ってしまう自分が情けない...
まったく、やれやれ って感じで、アパートに新しくオーナーが入れてくれた事務机の引き出しを開けてみたら、なんと馬のカレンダーが二つもプレゼントで入っていて、とてもホッコリ。
13日の金曜日なので、ジェイソンが来たらどうしようと思ってたけど、馬のカレンダーのプレゼントのおかげで、そんなネガティブ思考も少し減ったようだ。
今朝一番で、トラブル対応で懸念していたことがクリアになったけど、まだ気分はブルー。というわけで、結局土曜日ではあるけど、諸々の事務仕事をしながら、外出は一切せずに過ごしてしまった。
朝食を遅めに食べてしまったら昼食も取る気が起きない。途中で、当地のパートナーが自家製干し柿を届けてくれたので、糖分補給もできたけど、さすがに夜にはお腹が空いてしまった。
たまたま、日本を出るときにさぬきうどんを買ってきたので、手持ちの在庫と乾燥しじみを入れて夕飯。なにも食わないよりは良いだろう。
明日は、早朝の便でアトランタに移動するのだが、Uberが改良されて事前予約が出来るようになっていたので、これで朝ドキドキしないで済みそう。
ひきこもりついでに、もう一台当地でビックアップしたEveryStampをファームアップして、自室に設置。これでサンノゼのアパートのリビングと、自室を常時モニタリングできる。だから、なにってことはないけどね...
昨夜、予約したUberが予定時刻にきっちりとピックアップに来てくれて、無事早朝のサンノゼ空港にチェックイン。早朝の便の上に、一時間半近くの余裕で着いたら、こういう時に限ってTSA-Preになる。でも、この時間は、TSA-Preレーンは運用されていない。それでも、緑の紙をくれて、ラップトップとかは出さないといけないけど、靴とかジャケットは脱がなくて良いということで、少しだけTSA-Pre気分。
フェニックスの乗り継ぎ便が遅れたので、アトランタには予定より一時間以上遅れて到着。ホテルの会場が例年のダウンタウンよりも遠いのだが、新しい街で、綺麗で治安も良さそうだ。
先月、TGaiが無事に承認されたので、今回からは別なフェーズでの仕事となる。TGaiは、すでに世界のメジャーが実装を進めているので、無線LAN的には、Wi-Fi Allianceでの展開が重要になってくる。
一方、TGaiが導入したFILSという技術は、802.11固有の概念ではないので、802.15や802.11のミリ波などでも効率改善に大きな貢献が期待できる。ミリ波通信の802.11adは、TGaiの対象外だったのだが、いま標準化作業をしている11ayでは、ベースメントになるのでFILS機能を入れ込む事がすでに提案されている。
また、IoTやセンサネットワークで活用される802.15では、接続認証の部分が基本的にはScopeの外となり、現在は冗長なセキュリティメカニズムと併用されている。しかし、センサーネットワークなどの少ないデータを、多数でやりとりするような場合、認証や暗号化のオーバーヘッドが大きくなることが課題であることは自明だ。
しかも、工場内のセンサーなどのように、個々にグローバルリーチが必ずしも必要じゃない時に、なんでもかんでもゼロ知識認証やIPv6でというのは、かなり電波利用効率が悪いことになる。
そこで、IEEE802.15.4系の通信に、FILS技術を導入することで、少ないセンサーデータを、少ない通信量で、ネットワークとセンサ間の相互認証とセキュリティパスを損なわずに実現できることが期待される。
そんなわけで、今回からは新しいパートナーと、FILS技術の横展開について、活動を移していくことになる。
とりあえず、気分を入れ替えるために、夜はステーキで一週間をスタートした。
この日記は、英語圏にいるときは英語モードにスイッチを切り替えていたのだが、英語モードの出来が今ひとつなので、最近は手を抜いて日本語モードだけにしている。
そんな中で、いくつかの標準化関係で、英文のやりとりが幾つかあって、ホテルの部屋や会議室で仕事をしてるのだが、どうも頭が固まる。というわけで、日本語でのやりとりやメール処理を途中で挟んで、また英語でとスイッチしていると意外と良い事に気がついた。
また、今日少しだけ気分が晴れたのは、EverySenseでの情報の処理方法について、開発パートナーとチャットで、それなりの時間をかけてディスカッションできた事だ。何が良いかというと、議論を進めていった結果として、最後の結論が、とても綺麗でシンプルなものに落ち着いたことだ。
技術開発で、よくあるのは、出来る、出来ない論に終始して、それが正しいのかということとを忘れることだ。特に、動いてるものに機能を追加したりするときに、ついつい目の前の対処にばかりこだわって、気が付いたら屋上屋を重ねるものになってしまうわけだ。
そんななか、今日は最初は噛み合わなかったことが、本質的な情報の塊に対する考え方に議論がいき、そこで綺麗な答えが出たことで、こういうのをやってると本当に技術者として嬉しい限りだ。
夜は、IEEEに参加してる日本の人達と、近くのビアレストランで一献。ブレッツェル&ソーセージというのを頼んだら、どうみてもプレッツェルが主張しすぎていて、ソーセージがショボすぎた。
今日は、朝一のWNG(Wireless Next Generation)というスロットで、日本人の方がプレゼンをされた。事前に内容を聞いて、コメントはしていたのだが、想定通りの厳しい反応だった。
このWNGというのは、SC(Standing Committee):常設委員会だ。このSCの目的は、なにか新しいテーマを発表する最初の場所であり、そのために誰でも投票できるし、参加しやすいように火曜日の朝一に固定的にアサインされている、
新しい標準化を提案したい人は、まずはここで発表をし、オーディエンスの75%の賛同を得ることで、WG全体のPlenaryでの動議提案へとつながる。
僕らも、7年くらい前に、このWNGで何度もプレゼンをした。最初の頃は、なかなかこちらの提案に対する理解がなく、非公式投票では、賛成でも反対でもなくMore Informationということが続いた。
それでも、ここでディスカッションしていく過程で、課題の明確化と共有化ができて、ベテランから有意義なコメントをもらい、一挙に賛同者が増えて標準化の準備段階であるStudy Groupの設置へと進んだ。
ここで大事なことは、発表者が何をしたいかを明確に示すことなのだが、今日の発表は残念ながらそれはまったくわからなかった。公的な助成研究や競争資金の研究などで、「標準化を目指す」と書く人は多いし、それを審査する側が期待するのもわかる。しかし、もし本当に標準化をするならば、標準化団体のルールや文化を知ることが重要だし、一度それがスタートしたらしっかりと継続して、リードすることが求められる。新しいアイデアを標準化する話しと、誰かが起案した標準化に自分のアイデアを寄与することでは、大きく求められることも、その負荷も違う。
この辺りの事情が判っていれば、「標準化を目指す」と「標準化に寄与する」は、大きく違うことがわかると思うのだが、残念ながらこの区別が付かない人が圧倒的に多いのかもしれない。この辺りは、公募研究などの審査をする人達も理解すべき事項なのだが、標準化の現場を知る人材の底辺を増やしていくしかないと感じた。
夜は、昨年行った老舗の日本食レストランにUberで出かけた。去年と違って、今年のアトランタはとにかく暖かい。修造のいない日本は、寒気で大変のようだけど、アトランタの方が暖かいので、ついついUberのドライバとも気候の話しになる。でっ、"Your new president makes America hot"が理由だろ言ったら、えらく受けたけど、Trumpと修造って同じレベルかも。
参加してるIEEE802のInterimも、中日のMid Week Pleanaryを迎えた。いま、IEEE802は、僕のチェアをしていたTGaiやSub1GのTGahが終了したので、ちょつと踊り場だったりする。Wake Up Radioという消費電力を下げるたの仕組みがTGbaとしてはじまって、ついにIEEE802.11の添え字二桁の二回り目になった。しかし、全体としては次世代の無線LAN規格である11axが圧倒的に参加者が多く、その他は、まだまだという感じが否めない。
そんな中で、今回はかなり多くの参加者から、TGaiが終わったことにた対するお祝いの言葉とともに、次はなにをするんだ?という質問をされた。中には、ちらっとまえに立ち話しをしたネタを覚えていて、あれやるなら個別ミーティングをしようなんて具体的な話しまである。
昼食の時には、WGのベテランオフィサーの一人から11aiの新しいUse Caseドメインがあるんだけど、どうだろうかなんて提案もいただいた。標準化のチェアなんて、自らやらなくても良いし、やったから何ってことは無いと思ってたけど、周りはそうは見ていないようだ。僕みたいに拙い英語で、細かいことはバイスチェアにおんぶに抱っこだったとしても、それはそれで価値を認めてくれているようで、なんだかちょっと嬉しいものだ。
IEEE802.11は、SAのなかでは今でも300人以上の投票権者を有するし、普及という意味では世界的に成功した標準化なので、そのコミュニティのなかで限られたポジションの末席に入れたことは、素直に喜ぶことなんだろう。
もっと日系企業のプレゼンスをあげるには、僕に出来ることすべき事が、まだまだあるはずだから、そこをしっかりと見極めたい。
参加しているIEEE802 Wireless Interimで、今日は久しぶりにOne of Contributor として、60GHzのTGayで発表をしたら、なんだかとても新鮮な気分だった。
また、今回は802.15の幾つかのセッションにも参加し、今夜は802.15のクロージングにも参加した。同じ議事運営規則(Robert's rule of orders)で運営されているとはいえ、やはりWGの文化の違いはあって、なかなかに興味深いものがある。
もっとも、同じWGのなかでもTGによる違いもあるので、当たり前といえば当たり前だけど、やはり所帯の大きいところのほうが、議事運営に厳密なようだ。これは、曖昧さを排除し、決めることを決めるという意味では、とても重要だ。
TGaiの活動は終わったけど、Press Releaseやら寄与者の表彰などの残務もあるので、相変わらず木曜日の夜のCACというチェアミーティングには出席。ラウンドテーブルのときに、ところで正式なチェア業務の終了って、なにをもってCompleted Roleなんだ?と質問したら、正式にはWGでの表彰までとのことだ。まぁ、でもTGはCloseしてるんだから、Any time you canだよねというので、♫ You can check out any time you like ♫ って口ずさんだら、すかさずVice Chairから ♬But you can never leave ♫ と返された。まったく、年寄りの頭の中に浮かぶフレーズって、国は関係なく一緒なのね....
というわけで、ちょっとCaliforniaぽいアトランタの朝日の写真でも貼っておこう。
IEEE802 Wireless Interimは、午前中のClosing Plenaryが、二時間ちょっとでコーヒーブレイクなしで終了。すぐにホテルを出るには時間が早いので、周辺を少し散歩がてらボールとコインを収集。
本当は、大統領就任式とかも見たいけど、ちょうどタイミング的に移動になってしまうので、そのまま地下鉄で空港へ。しかし、本当にアトランタが暖かすぎで、なんと今日なんか20℃もある。
大統領就任式なので、テロの警戒レベルが高くなっていたら混雑するかと思った荷物検査も、TSA-Preのおかげでサクッと通過し、ラウンジで少しメールの処理などをして、DFW行きに乗る。
DFWの乗り継ぎ時間は、中途半場だったのでゲートに直行して、しばらくゲート前で待つも、こちらも定刻どおり出発。今回は、2セグメントとも、非常口の横のシートなので、比較的楽だった。
そういえば、アメリカでは搭乗時の優先順位として、軍属関係者が最初に搭乗する。今日は、士官学校の制服を着た若い人が20人くらい搭乗したのだが、待っている周囲の人から自然に拍手が起きていた。こういうのは、市民・国民の軍隊に対するレスペクトの表現なんだけど、日本の空港で自衛隊の人が居ても、こんな光景は見られないかもしれない。もっとも、日本の場合は、自衛隊の方が一般の飛行機に制服で乗ることはないのかな...
暖かなアトランタから夜にサンノゼに着いたら、雨で気温も一桁。知人が空港までピックアップしに着てくれて、夜はジャパンタウンで鮨。シェフは、去年の秋の鮑パーティの時にシャリ持参で握りに来てくれた方で、今日もいろいろと美味しいものをリーズナブルにサーブしてくれた。
こちらで暮らす日本人の人達にとっても、新しい大統領による生活への影響は、やはり懸念の一つで、保険やビザの話しが、どうしても話題になる。やはり、外国で暮らす人は、皆さん自律性が高くてパワフルだなと感じることしきりだった。
昨日まで参加していたIEEE802 Interimには、もっぱら民間企業が多いのだが、技術標準化ということで、中には公的な研究機関なども参加している。昨年来、802.11では大きな問題となっている、参加者の資格について、802は個人に投票権が付与される方式で、参加者の各個人がエクスパートとして責任ある行動が求められる。
とはいえ、参加者は、企業なり組織に属して、その企業なり組織なりの利益代表として行動するわけで、それぞれの組織のチーム的な活動となる。欧米の企業は、主にマーケティング戦略的な視点を持つ、ハイレベルの人がチームリーダーで、その下に技術的に詳しい研究職や文章や法務に詳しい事務職で構成されている。
一方、日本の企業をみると、技術研究職だけで、人数も限られていて、あまりチーム感がない。しかし、それなりの人数で公的研究機関から大所帯が参加しているのは、日・韓の特異性だったりする。
いずれの場合にも、チームメンバーの役割分担やリーダーシップのあり方は、それぞれに特徴があるみたいだ。
欧米の企業のチームの場合は、個々の発表は担当者がしているけれど、リーダー的な人は、全体会合や大きな節目などで、必ずご意見番的に戦略的な発言をし、リーダーシップを発揮している。また、他者の発表に対する質問なども、ここぞという感じで、リーダーが鋭い発言をするし、動議提案などを行う。そして、いくつかのグループでは、自らがチェアポジションを務めていることが多い。いわば、戦場で先頭にいる軍曹的な存在でもある。
一方で、日系チームの場合は、絶対的に人数が少ないのでそういう役割分担やリーダーシップが見えない感が強い。また、人数の多いチームでも、グローバルなビジネス展開をしている民間企業の場合は、欧米パターンに近いようだが、もともとドメスティックな組織の場合、事情は随分異なるようだ。
中には、多くの外国籍のスタッフによるチームを構成していても、なぜかリーダー的な人が、まったく発言をしない組織もある。これは多分に言語スキルの問題なのか、日本的に将たるものは、動かずに差配をしてこそ的な感覚なのかわからない。それでも、たまにバシッと行動で自ら示したりすると、督励してることにはなるのだろうが、どうもそういうことも無い。
チームメンバーが、有期契約の外国籍の研究員だったりすると、もともと中・長期的なロヤイヤリティは薄いから、なにも背中で見せてくれないリーダーの下では、自己の鍛錬の方に注力することになるようだ。現場での行動を見ていると外国籍の人は、個人として他の組織の同胞と頻繁にコミュニケーションし、ここで磨いたスキルを使って、本国の企業や欧米の企業へと移っていくようだ。
結局のところ、傭兵部隊を使って、戦線で一時的、局所的な勝利を収めても、それはうちに向けてのアピールにしかならず、組織の力にはならないのだろう。
組織の力をあけで、標準化の戦場をリードするには、リーダーが自ら行動し、背中をみせる必要があるわけだ。
定刻通り夕方に成田に帰国。思ったよりも気温が高くて一安心。成田からは、スカイライナー、JR、バスを乗り継いで帰宅。
成田に着いた時点で、日本円を持っていなかったので、途中でATMでと思ったのだが、なんだか面倒くさいなと思っていたら、電子マネーとクレジットカードだけで帰宅してしまった。
Apple Payなどに限らず、電子マネーのおかげで、本当にキャッシュを持たずとも、かなりの時間は過ごせるなと、なにを今更という感じで実感。
一旦帰宅したあと、たまっていた書留郵便のピックアップのために、近くの郵便局へ自転車で出かける。自転車に乗るのは、とても久しぶりで、普通のママチャリなんだけど、結構気持ちいい。僕の周りには、ロードサイクルやらマウンテンサイクルやらをやってる人がたくさんいるのだが、チャリ通勤も魅力的かもしれないなぁ。
早朝の5時過ぎに家を出て、新幹線で京都経由で奈良へ移動。時差ぼけのお陰なのか、短時間の睡眠だったのに、新幹線の中で寝ることもなくしっかり資料作成が終了。
NAISTに訪問していたのだが、途中で雪が降ってきて、一瞬帰れなくなるかくらいな天気で、ちょっと焦ってしまった。幸いに短時間で止んだので、少し早めに京都に移動。
京都の駅近辺で、テレカンを一つしないといけなかったのだが、落ち着いて使えそうな場所がない。たまたま、近鉄の駅構内の喫茶店の窓側には、まったく客がいなかったので、これ幸いとコーヒーを飲んで、片隅でテレカンを始めたら、バタバタと続けざまに数組の客が入ってきた、しかも声が大きい....。こちらも、要件だけでテレカンを切り上げて、新幹線に乗る。熱海付近から、次のテレカンになったのだが、こちらはひたすらリスニング。
品川に戻ってから、シリコンバレーのルームオーナーと合流して、かるく食事をしながら打ち合わせ。そのあと、もうひとり、シリコンバレーからきてる別な知人とも合流して一献。刺激のあるはなしを聞かせてもらって長い1日が終了。
それにしても、今日は寒すぎた....
IoTのフレームワークアーキテクチャの標準化を進めているP2413 WGの東京会合が今日からスタートということで、参加する。
しかし、IEEE802などと違い、かなり緩いというか、大丈夫かおいって感じが否めない。だいたい、HPに公開されているタイムラインは、2016年終了予定のままなのに、IEEE-SAとしてのプロジェクト承認は2018年に延期されているし....ドラフトの状況は、かなりお寒い。
この前、IEEE802.15に出た時に、IEEE802.11とは違うなと思ったけど、P2413に至っては、あまりに違いすぎる。まあ、もともと、IEEE802は、individual と言って、個人が投票権を有するのだが、P2413などはEntityという参加組織単位で投票権を付与するものという違いがある。そして、Entitiyの場合には、まぁIEEEの企業会員が複数者が集まれば、標準化プロジェクトの設置申請が可能で、その複数者でクローズに進められる。そんなわけで、議事運営もかなり緩くて、まぁ内輪でやってる感が否めない。
よく、公募研究などで、国際標準化を採択の審査要件にみるのだが、審査する側に標準化の経験者とかいるのだろうか? おなじ標準化といっても、フォーラム型の場合には、その標準化組織によって、かなり産業などへの影響度が違う。
まぁ、世界的に普及してそれなりに意味のある標準っていうのは、そこへの寄与も相応にハードルが高いわけだ。おなじIEEE-SA 配下でも、こんなに色々と差があるので、十把一絡げに国際標準化を語るのは危険だなと思う。
PPAPの商標登録の件がニュースになっていて、少し古いけど自らの商標を他人に商標登録出願されている皆様へ(ご注意)なんていうリンクも紹介されている。
EverySenseも、EverySenseの商標登録をしようとしたら、先行出願があるとのことで、かなり手こずった。実際に、EverySenseは、会社設立の時に日経新聞がニュースにしてくれたのだが、そのニュースの翌日に第三者によって商標登録の出願がされていた。
こちらの、弁理士に調べてもらったところ、この類の行為をする常連の人で、印紙を張らずに申請をしていたことが判った。ところが、印紙がはってなくても書類としては受理されているため、そちらに先願権利があるということで、この相手の手数料納付期限まで、待たされる羽目になった。
その後、納付期限が切れた頃にもう一度審査の請求をしたら、この相手が分割申請もしていて、こちらも印紙を貼っていないのに、その納付期限まで一定期間は相手に先願権があるということで待たされた。
結果的には、一年近く経ってこちらの商標登録か審査され、登録されたのだが、まったく腹立たしい限りだった。
しかし、特許にしても商標登録にしても、このようにわざと印紙を張らずに申請するという輩が結構いるらしい。僕はに言わせれば、印紙を貼っていないのは、それだけで要件を欠いてるのだから、速やかに却下すべきが特許庁の仕事では思うのだが違うだろうか?
たまたま、我々はの場合には、結果的に登録できたけど、こういうことを速やかに、かつ適切に処理できない行政は、ある種の成長阻害要因だと思ってる。
今朝は、某地方銀行の吉祥寺支店に寄って、キャッシュカードの再発行手続き。これで、一連の再発行手続きが終了した。
ある程度、目鼻がつくまではと思って、書かなかったのだが、実は先々週にサンノゼ空港に到着後、わずかな時間の間に財布を紛失してしまった。財布には、日本円が少しと、クレジットカード数枚、日本の運転免許、銀行のキャッシュカード数枚、日本の保険証などが入っていた。航空会社、空港など可能なところは、すべてあたったのだが、見つからずじまいだった。
ちょうど、米国に到着した日で、そのあと約10日間滞在する予定なのに、この時点で手元にあるのは米ドルが100ドルくらいと、別なところにしまってあったJCBカードだけ。幸いに、同僚が一緒にいたのだが、彼は翌々日には、別ルートで帰国する。
というわけで、まずは順番にクレジットカードなどの不正利用防止のために、カード会社に電話をして、利用停止の申し込み。これが、なかなかに、各社各様だった。
一番の神対応は、Visaカード。りそなVisaの紛失窓口のフリーダイヤルに電話をして、事情を説明したら、すかさず三井住友Visaも所有しているだろうけど、そちらもかと聞かれた。つまり、Visaであれば、One Stopで対応なわけだ。
とりあえず、利用停止と再発行依頼をしたのだが、なんと緊急カードを発行して、こちらの滞在先に届けてくれるという。それではということで、緊急カードの発行をお願いしたら、米国側の対応窓口から、一時間以内に電話がかかってきた。こちらも、日本語対応なのだが、届け先の希望を聞かれて、明日までならサンノゼのアパート、そのあとならアトランタのホテルと告げたら、明日の午前中にUPSでサンノゼのアパートに届けるとのこと。というわけで、無事に翌日にサンノゼでカードを受け取ることができた。
他に紛失したJCBと、ダイナースは、フリーダイヤルの窓口。一方、MasterのついたUCカードは、なんと携帯からは繋がらない昔ながらのコレクトコール。アパートには、固定電話がないので、結局アトランタに移動してから処理。いづれも、これらは利用停止と再発行依頼までで、緊急カードなんていうのはなかった。
銀行のキャッシュカードは、ネットが主となっている某銀行は海外からもかけられるフリーダイヤルで、停止と再発行依頼ができて、さくっと完了。クレジットカードとこの銀行のカードは、帰国したらすでに書留で届いてた。
これに対して、別な都銀は、国内からの電話で、停止依頼をし、後日郵送で再発行申請の書類が自宅に届き、それを郵送するかいずれかの店舗に持参すると、そこから一週間くらいで発行されるそうだ。
さらに、今朝の地銀は、国内からの電話で停止依頼したあと、本人が口座のある支店に行って、再発行手続きをしないとダメ。というわけで、今日はこの支店に寄って申請し、ここから一週間くらいで郵送されるらしい。
運転免許は、昨日の朝府中の試験場に立ち寄って、再発行してもらい、ついでに国際免許も更新した。
いろいろと、オートチャージしている関係で、クレジットカードの番号が変わると、それらの手続きもしないといけないのだが、こちらもほぼ終了。
笑ったのは、アメリカのホテルでカード情報の流出があったらしく、カードを変える必要が有るという連絡が来たのだが、ちょうど今回の件でカード番号が変わったことが伝わっていて、念のために連絡したけど、問題ありませんとのこと。
もうひとつ、スタバのカードもなくしたのだが、こちらは新しいカードを買って、残高を新しいカードに移動するのも、すべてサクッとWebから出来た。
というわけで、かなり落ち込んでたけど、やっとリカバリーが完了した。
昨日あたりから少し喉が痛い。僕は、風邪の初期症状は、たいがい喉から来るので、こうなると早めの対処をするようにしている。ということで、昨夜は知人と会食の予定だったのだが、急遽キャンセルをさせてもらい、夜の客先での打合せ後にそのまま帰宅。幸いに、自宅近くの商店街の薬局がギリギリ開いてる時間だったので、葛根湯と栄養ドリンクのマイリカバリーキットを購入。
食事をしたあと風呂で体を十分に温めて、リカバリーキットを飲んで、布団にはいり熟睡したおかけで、今朝はかなり喉の痛みが引いていた。
それでも、念のために出勤前に再びリカバリーキットを飲んでから出勤したら、午後に喉の痛みもほとんど無くなって、無事にリカバリー度70%くらいになった。
今日は、夜にテレカンかあるので、早めに山梨に移動して、風呂で体を十分に温めてから、布団に入って、布団の中からテレカン。この時点で、リカバリー度は、90%を超えてる感じがして、テレカンも無事に終了した。
インフルだったら麻黄湯なんだろうけど、僕の場合は感冒なので、やはり葛根湯が一番い効くみたいだ。
今日の午前中は、3週間ぶりに明野のSunnyで馬場練習。相方に会うのも、馬に乗るのも1/7以来なので、とても嬉しい。
久しぶりなのと、最近は馬場で乗れていないし、ちょっと行き詰ってるとこもあったのだが、今日はなんとなく満足ではないけど、納得のできる範囲で騎乗できた。
ところで、放牧場にいる若駒が、久しぶりにみたら偉く筋肉がついて、体格もしっかりしていて、びっくりした。子犬のポーダーコリーの方も、相変わらずの成長ぶりでびっくりしたけど、馬の成長も早いんだ....と思ったら、どうやら馬を見間違えていたことが判明。
まぁ、自分の相方以外は、そんなにシゲシゲと見ることはないし、馬房も相方の近くじゃないから仕方ないよね.... 聞いてなかったし....
たまたま、いま読んでいる浅田次郎の「黒書院の六兵衞」な話だった。
今朝は、恒例の集落の芝焼き。幸いにして今日は暖かだし、ここしばらく雪も雨もなかったので、よく乾燥しているから、燃えやすい。ただ、いまひとつ風がなかったので、これで風があれば言うことなしだなと言っていたら、終わる頃になって少し南風が出てきた。 今年は、僕の借りている畑も耕作放棄状態だったのを見かねたのか、焼いてくれた。でも、もうあまり耕作する時間がないんだよね....
午後は、久しぶりに相方と外乗。雪などが残っていたり、凍っていると嫌なので、短めに林道の折り返しまでのつもりで行ってみたら、茅ヶ岳から降りてきた登山者の人と出会う。茅ヶ岳に上がる道の状態を聞いたら、雪がほとんど無いというので、せっかくだから見晴台のある場所まで行ってみた。
気温がそこそこにあるので、相方もしっかりと発汗。見晴台で休憩と言っても、草もなくて可哀想なので、リンゴを一つあげたら、とてつもない勢いでパクリ。天気が下り坂なので、霞のように薄い雲が広がっていて、その向こうにうっすらと富士山がのぞいていた。
一旦帰宅して少し休憩したあと、夕方遅めのかいじ号で帰京。それにしても、今日は朝は芝焼きの煙で、午後は雪雲で、どこを向いても霞空な日だった。
ちょっと、東京の冷蔵庫があまりにも寂しい状態なので、仕事帰りに渋谷駅の東急の地下で野菜などを買うことにした。たまたま、ここのところ風邪気味なのと会食の予定もないので、家でご飯を作るためだ。いつも、なんだかんだ、ちょっとした作り置きのものや冷凍したものがあるのだが、完全に在庫が尽きたので、最低限に必要なものだけと思い寄ってみた。
ところが、さすがに渋谷のデパ地下だからなのか、あまりの物価の高さにびっくり。だいたいからして、野菜を高い値段で買うというのは、とても敗北感があるわけだが、それにしても信じられんくらい高い。ツナ缶、キャベツ1/2、ビーマン1袋、筍の水煮、牛ひき肉、豚バラで、なんと2600円。肉だって、いいやつじゃなくて20%offになった赤札物なのに...こんな品数で.....
これって、もしかして完全に僕が、田舎な物価に馴染んでるってことかな....東京の都心で暮らすのって大変だなと思った。
昨年来進めている共同開発のプロジェクトの全体テストのために関係者が集合して実験をしているのだが、一つの機能を担当しているとこが、結構厳しい結果になっている。
僕は、それぞれの分担者がプロだと思っているし、僕がコードを書いたり、ハンダ付けをしたりはしないのだが、全体の状況を聞き、問題点を聞き、なにをすべきか、なにをしないかなどを決める役割だ。
しかし、どうにもこうにも、悲しいのは、とある主要なソフトウェアを担当している会社が、かなり想定外な勘違いをしていることだ。しかも、実装したものの評価を、いきなり全体試験でやったりするから、どうにもこうにもな状態だ。
昔から、ソフト、ハードの設計開発を沢山してきた自分としては、設計はトップダウン、実装はボトムアップというのが、自分なりのルールだ。これは、まず設計の段階では、アウトラインから機能の定義や分割、アルゴリズムやアーキテクチャを考えて進めていくといやり方だ。
その上で、実装は、個々の機能要素や部品要素を一つずつ実装し、それそれぞれの実装段階での評価を行う、ボトムアップな手法を取ってきた。
そして、実装の段階で、もしアーキテクチャやモジュール間のインタフェィスなどを変えないと上手くいかない事が露呈した場合には、躊躇せずに卓袱台返しをして、設計からやり直す。
でも、ターンアラウンドコストが安いからなのか、いきなり実装系な人が実に多い。そして、こういういきなり実装系の人って、検証もいきなりゴールの形で、複雑なシステムの出力を見てる。こうなると、期待通りの出力が得られない時に、切り分けて内部に入り込んでいくのが、とても時間やコストがかかる。
そんなわけで、サーバーサイドなアプリだろうが、組み込み系だろうが、たいていの場合、ぼくが求めるのは、Make it Simpleなんだけど、言わなくてもこういう発想で仕事をしてくれるプロが本当に最近は少ない。