来年の話をすると鬼が笑うというけど、年末進行の関係で雑誌などの新年号などは、いまが取材の盛りな時期だ。そんななか、EverySenseについて、いくつかの媒体から取材を受けるのだが、ちょっと様相が変わってきている。
EverySenseは、IoTによるセンサー情報の流通・交換市場としてスタートしているのだが、その本質はセンサーに限らず広く情報の流通・交換を行う市場機能を提供する。しかし、情報というのはあまりにも範囲が広すぎて、判りにくいこともあり、まずはIoTのセンサーということで進めきた。
ところが、やはり本質を見抜く人は、情報の財化という根幹を見抜いてくれる。この結果、媒体の取材も、商品・金融市場という視点でのものや、シェアリングエコノミーという視点のものが増えてきている。
どうも、このトレンドからみるに、来年度はデータ主義というかデータ資本主義元年として、ひろく社会認知が進む予感がする。
今朝は、総務省の情報通信審議会 IoT政策委員会 基本戦略WGで、IEEEの標準化のお話をさせていただいた。このWGでは、先々月にデータ流通についてEverySenseの話しをしている。
国際標準化という意味では、かつてRoot,Inc.の時に無線LANによる途上国のインフラ整備を、ITU-DのFG7に寄与し、正式に出版された報告書にも、それなりの量で記載された。しかし、この時は、標準というよりはリコメンデーションであったし、そもそもデジュール型なので会議そのものには、一度くらいし出てない。
一方で、いよいよ今月末に正式にリリースされるIEEE802.11aiは、6年近くにわたりチェアを務めたので、より濃く深く標準化の実態を理解したし、その背景にある各社の取り組みなども人に伝えられることができる。
そんなわけで、今日は技術の話しではなく、フォーラム型標準化の重要性やそこへの取り組みの課題、期待される支援施作などを中心に話しをした。フォーラム型の標準化は、デジュール型と違い、基本は民間の力によるデファクトなのだが、今やその経済的インパクトの大きさは、身の回りに溢れるインーネットや有・無線LAN等をみれば、十分に社会認知されているだろうと思うのだが、実態はなかなかにそうではない。
これは、ある種レガシーな人達の固定観念を変える必要があることなので、こういう会議(どうしてもレガシーな色が強いし、構成員の年齢層も若くはない)でも、機会があれば積極的に話しをさせていただいている。
では、若者はというと、どうも留学も含めて、国際的な活動に対する興味が薄れているという傾向もあるようだ。今日は、帰り道で構成員の一人の方と立ち話になったのだが、言語の壁を越える思い切った施策も必要だというのが、一致した意見だ。
幸いIEEE802では、僕以外にもオフィサーに日本人の名前が少しずつ入ってきてるので、こういう人達がエバンジェリストとして活躍してくれることも期待したいところだ。
午前中は、Sunnyの馬場で1鞍練習したあと、明野の直売所で漬物用に白菜、大根、野沢菜を仕入れる。長年、これらは自分で作っていたんだけど、畑仕事をする時間が十分にないのと、猿や鹿による被害が甚大なので、情けないことに買う羽目になってしまった。だいたい、この時期に漬物を漬けるのも、かなり遅いのだが、やはり漬物のない冬は、ちょっと耐えられないので買ってしまった。
家に戻って、漬物の準備をしていたら、ガタンと大きな音がした。隣接した別荘のほうに誰か来ているのかと思ったけど、誰も見えない。おかしいなと思って、振り向いたら、我が家の屋根の上から猿が数匹降りてきて、裏山のほうに逃げ去っていった。ちょっと、追いかけたら山側の入り口のところに、さらなる集団が居て、落ちてるドングリを物色中だった。
午後からは、さらなる猿の集団ではなくて、前職の時の元部下らが忘年会の為に来宅。毎年、お取り寄せの句材で鍋を楽しむのだが、今年は鮟鱇鍋。さらには、馬刺しがたんまりで、これまたお取り寄せな日本酒で、長期戦な忘年会となった。
朝食後、昨夜からの泊まり組を見送ったあと、漬物の仕込みの続きをして、無事に白菜、野沢菜、沢庵の漬け込みが終了。
午後から、明野のSunnyへ。途中にあるりんご農家が空いていたので、馬用にハネモノのりんごを購入。もう、りんごは売ってなくて、ハネモノも最後の一籠だったけど、馬達に行き渡る数はあったので助かった。
二鞍練習して、自宅に戻ったら東北の友達から、青森産のりんごの贈り物が届いていた。名前が分からないのだけと、二種類の大きなりんごが沢山入っていた。
早速、夜の食事のあとに、二種類を食べ比べてみた。酸味のある赤いりんごと、甘みの強い黄色いりんごで、どちらも甲乙つけがたく美味しい。今日は、なんだかりんごな日になった。
今日の夜は、セキュリティや認証系のエキスパートな知人と会食。おのずと話題は、セキュリティ、認証、個人情報保護、プライバシー、匿名化....なんて言葉が飛び交う。
そんな中で、スッキリした結論がでないネタが、情報の所有権問題だなぁとつくづく思う。情報というのは、結局のところ他に伝えてしまえば、それ自身で、その使途やらライフタイムをコントロールすることは、かなり困難だ。DRMなんてものはあるけれど、その適用範囲は限られている。
たとえば、NDAもそうだけど情報の提供者と受療者の間で取り交わされるなんらかの契約が、その使途や開示範囲を縛ることは出来るけど、それはデータそのもので成り立つわけではない。
では、あるデータなり情報なりを、所有しているというのは、どうい状態なんだろうと思うと、その情報を開示したり、他人に提供したりすることが出来るかどうかではないだろうか? つまるところ、情報所有権というのは、情報コントロール権に近いのかもしれないと思うわけだ。
というわけで、EverySense的には、個人情報を保護するというよりは、個人情報制御権をどう確立するかに注力している。
ところで、今夜はインターネットな話しもたくさんしたけど、つくづくロケーターとIDが分離できなかったことは、インターネットの最大の失敗だよなというのもあった。これは、また別の機会に思いを書いてみよう。
今日の午後は、甲府で山梨県の情報産業関係者の研修会にて、EverySenseな話しをさせていただいた。場所は、甲府駅北口の県立図書館のセミナー室で、この図書館はまだ新しくてとてもきれいだ。あの図書館戦争のロケでも使われた場所だ。
終了後、別件で山梨県庁を訪問して、驚いたのは県庁の入り口付近に、沢山の野良猫がいることだ。なにやら、その場所が暖かいのか、さくっと見ただけで5・6匹がまたーりと寛いでいる。まったく、のどかなものだなぁと思いながら、打ち合わせに出かけて、帰りに確認したら、そのままの状態だった。なんだか、あきらかに野良なんだけど、これを許容してる県庁さんって、なかなか素敵かもしれない。
ふと、気になってあとで検索したら、なんとこのことは、ネットニュースにもなっていて、どうやら山梨県庁は猫の聖地と化しているらしい。
あまりに、いろいろな事があって、今日はかなりキツイ日で、「パトラッシュ 僕はもう....」な状況だった。
そんな中、いろんなことを一蹴する嬉しい連絡があった。それは、6年にわたりチェアとして活動してきたIEEE802.11aiがついに、最終の委員会承認がされ完了したことだ。
これにより、あとは正式なバージョンがIEEE-SAのサイトに掲載され、販売されることと、Working Groupで関係者を表彰することだけだ。IEEE802.11WGのチェアからは、お祝いのメッセージとともに、この表彰者リストのプッシュをいただいた。
それにしても、まさか自分がIEEE802.11でTGチェアを務めるなんて、6年前までは想像もしていなかった。言い出しっぺの法則っていうのは、世界共通だというのは、当時の最初の驚きだった。
しかし、振り返ってみると本当に多くの事を学んだし、チェアを務めた事で得た事は、あまりに多すぎてとても簡単には書けないので、いづれまとめて手記的な記録を書いてみようかと思う。
よしっ、これで終わりかというと、まぁこれからさらな展開もしないといけないので、まだまだ標準化とは関わる事になる。
EverySenseでは、情報流通を実現するために、有償で年末年始の位置情報と歩数情報を一時間単位で集めることにし協力者を募集している。 この募集では、性別、生年月日、職業(職業分類のレベル)の情報とともに、スマホの位置情報と歩数データを提供してくれる人に対して、12/20〜1/10までの間に提供してくれた回数に対して、マイルや現金に変わるポイントを謝礼としてお渡しする。
仮に、この期間中一度も漏れなく、1時間に一度データを提供すると、最終的には1096円相当のポイントをお渡しするのだ。スマホが圏外だったり、電源をOffにしていたり、明示的にデータ提供を停止している場合でも、提供した分だけはポイントがもらえのだ。
具体的には、iPhone またはAndroidで、ESpost(EveryPost)というアプリをダウンロードして、アカウント登録を、性別、生年月日、職業を公開という説定にし、届いてるオーダーというのを承認するだけで、あとはスマホが自動的にデータ提供をする。
極端なはなし、スマホをOnにしておけば、ちょっとしたお小遣いが貯まるのだ。しかも、今回はアカウントIDさえも公開を求めないのだ。
募集数は、最大100人で、12/19くらいに申込者から取得するする人を決定する予定だ。すでに、79人の募集が入ってるけど、残念ながら性別、生年月日、職業欄が非公開の方もいるので、まだ応募した方にはチャンスがある。
というわけで、EverySenseをご覧になって、興味のある人はぜひ応募してほしい。
僕は、もともと工学系で電子回路屋だったのだが、ちょうど学生の頃にマイコンが出現し、民生機器のメーカーの開発部門に就職した時には、それを使う必要に迫られて、ソフトウェア開発も仕事になった。そして、その後、マイコンのソフト開発、無線機の開発などから、1995年頃にインターネットのコアな人達のお導きで、インターネット関係にも関わりだした。
でも、幸いなことに民生機器の組み込みファームをアッセンブラーで書いていた頃から、「プログラミング書法」や「データ構造とアルゴリズム」のような古典であるが良き教科書を教えてくれた人もいて、情報とか情報処理という広義な概念を意識することができた。
そんな経緯もあり、常に情報の取り扱いや生成や管理、あるいはそのコントロール権のようなものについて、そもそも論的に考える習性があった。最初に起業したRoot,Inc.は、Real Object Orient Technologiesの頭文字だったりするのは、実はあまり知られていない。
そんななか、今のEverySenseは、かなりコテコテに情報の上位なレイヤーでの取り扱いに拘りをもっている。というわけで、あまりこういうレイヤーのはなしを僕が書くことは少なかったのだが、今回はよい機会をいただいたので、JDMCさんのリレーコラムで、IoT時代のデータマネジメントでカギを握る「FIPPS」とは というのを書かせていただいた。
昨夜、甲府から車で伊豆高原に移動して、知人の別荘で一泊させていただき、早朝に高室山にある伊豆ホースカントリークラブへ。今日は、ここで開催される伊豆パノラマライド馬術大会というエンデュランス競技の見学。
今回は、一番上の80kmクラスが7時のスタートで、60km,40km,20kmと計29人・馬が参加している。僕にとっては、山梨と長野の競技会以外は、はじめての見学。
この開催会場のクラブは、アラビアンホースを育成していることもあり、実に多くのアラビアンホースを見ることができた。会場は、高室山の山頂にあり、富士山も相模湾も望める素晴らしいロケーション。今回は、FEIの公認レースではないこともあり、サンタクロースの衣装で騎乗している人が数人いたりするのが和む。
スタートを見送った後、主宰者であるクラブのオーナーの方と、いろいろとお話しをさせていただいた。実は、アメリカで僕がクリニックを受けた、世界トップクラスのエンデュランスライダーが二人とも、彼の知り合いなので、お名前は以前から聞いていた。
馬に関わる人は、いろいろな人がいろいろなスタイルや考えで取り組んでいて、必ずしも皆が同じポリシーでないこともあるけど、競技や馬に対する思い入れの熱さは、皆すごいなぁと感心させられた。
競技は途中だったけど、今回は見学なので昼過ぎにお暇して、途中で地魚料理のお店で昼。女将の実家が稲取の漁師ということで、素晴らしい金目を手ごろな値段で食べさせてくれる定食に満足して、山梨に戻った。
朝は、久しぶりに明野の茅ヶ岳麓の林道を、相方と10kmのトレーニングライド。駈歩の時のハミ受けの感覚を、馬場以外でもちゃんと受け取れるかが今日の課題。結果的に、手の位置を変えずに、しっかりと姿勢を保って歩様の調整などを指先の微妙な動きでコミュニケーションしたいのだが、まぁそんなに簡単にはいかない。それでも、今日は久しぶりの外乗だっけど、全体的に良いコミュニケーションが取れていた気がする。
午後は、小海町高原美術館で開催されている「君の名は。」展へ。僕的には、とくにアニオタでもないし、この作品も話題になっているけど、飛行機の中でみた程度なんだけど、小海町までは山梨の家からさほど遠くないので、ちょっとネタ的に来てみた。
小海町は、新海 誠監督の出身地だそうで、その縁でこの展示が催されたらしい。大ヒット中とはいえ、決して交通の便の良くない場所なので、そんなに混んでいないだろうと思ったら結構な人出でびっくり。作品中に出てくるパンケーキがカフェで食べれるという話だったけど、そちらは限定30食で、すでに売り切れだった。
しかし、絵コンテとか、初期の企画書とか、きっと好きな人にたまらないんだろうな。子どもの頃に、僕の住んでいた豊島区は、漫画家が沢山いて、永井豪さんのアパートにサインをもらい行ったり、アニメのセル画を書いてる会社の人に、公園で書き損じたセル画を貰って喜んでいた事を思い出した。
しかし、ここの美術館は、常設展示ものは催事の時には展示されないという規模なのに、安藤忠雄だったりって、なんかある意味すごい。
僕の周りには、大学の研究者や業界のエバンジェリスト的な人などが、たくさんいらっしゃる。年齢を重ねることのメリットは、こういう造形の深い人達とたくさんご縁ができることだ。だから、何かの課題が出た時には、それなら誰だという適切な人の顔がすぐに思い浮かぶ。というわけで、先日クライアントから相談を受けたとある案件について、すぐにある研究者が思い当たり、今日は彼のオフィスを訪問した。
案の定というか期待したとおり、あまりにドンピシャだし、すでに幾つかの状況が共有されていて、話が早いこと早いこと。たまに、新規の凄いビジネスなんていうのを紹介れるのだけど、それだとしたらxxさんには、確認したの?って聞くことが結構多い。ところが、意外と若い会社でも、えっそれ誰?的な答えが返ってくることも多い。
面白いのは、こういうパターンの人は、かなり自画自賛的だったりする。つまり、The right personをしっかり掴んで、セカンドオピニオンを得ることが、とても重要となる。今日は、そういう意味ては、とても良いスタートの予感をえる打合せだった。
夜、帰宅の途についたら、鳥取のから来京中の知人からCallで、ワインなライトバーソンと一杯なった。
今日の午後は、iOSコンソーシアムさんの研究会で、EverySenseな話しをさせていただいた。iPhoneやiPadの爆発的な普及で、まあ普通にiOSと言われたら、AppleのOSとなるのが現状だ。でも、ちょっと古いネットワーク屋さんの多くは、IOSと聞いたら、CiscoのIOSを思い浮かべたりする。
今日は、僕の前の講演がCiscoさんで、まさにiOSとIOSのコラポレーションなお話だった。もっとも、Ciscoさんの話しも、ネットワーク構築や運用じゃなくて、テレプレゼンスを含めたクラウドでのワークスタイルなネタだった。
懇親会では、iPadを使ったカードマジックなんかも披露されて、さすがにiOSな人の集まりだわと感心させられた。
今日の午後は、某所で立て続けに四つの案件の打ち合わせ。僕意外は、各担当さんや関係各社の人が入れ替わり立ち替わり。というわけで、途中でトイレに2度くらい行ったけど、あとはひたすら打ち合わせスペースに居座ることになってしまった。
それにしても、打ち合わせのアウトカムを気にせずに、話しが拡散する人がいたりして、結構辛い。あーだ、こーだの持論展開はいいのだけど、じゃどうするか、何をするかに落とし込めないと、徒労感だけが残る。
どうも、僕は短期なのか、こういうシチュエーションに陥ると、とりまとめてしまい、時には仕事を背負い込んでしまう。今日も、じゃドラフトを僕がまずは書きますから.... なまとめに成ってしまった。うーん...
ITProの記事で、「SSIDが増えるほどWi-Fi通信は遅くなっていく」の真偽を確かめたというのを読んだ。こういうことが、記事になるようになったのは、それだけ無線LANのニーズが高いことの表れだろう。
まぁ、この記事の内容に疑義はないけど、せっかくならもう少し事前調査をすれば、ビーコンだけでなくプロープレスポンスの問題にも辿り着けたのにねって感じだ。さらに、それなりにサーベイすれば、新宿駅のデータやスタジアムのデータなどを含めて、iEEE802.11aiな文章もあるのに..と、自分の発信能力の無さにいささか反省させられる。
何はともあれ、何度も書いてるけど、日本のWi-Fi環境がプアだとかいう錦の御旗のもと、やたら乱立設置れている無線LANについては、それなりに曲がり角に来ている気がする。
Wi-Fi機器のライフサイクルを考えると、そろそろ更新となるものも多いので、乱立問題について根本的な見直しを政策面からもしてほしいものだ。
今日の夕方は、某協会の会合で、田町駅の芝浦口から少し行ったところの某通信事業会社を訪問。駅から、母校である高校の先にある場所なので、ちょうど母校の壁に沿って半周りくらい歩いた。
芝浦口は、たまに通るので、駅前の再開発は知っていた。僕が高校生だった40年前には学校の敷地のだったとこが、駅前の通りになっているので、そこを歩いてるのはなんだか不思議だ。
しかも、今日歩いた裏門の方なんて、もしかしたら高校以来一度も通っていない場所だったりするかもれしない。
今度、田町と品川の間に新駅が出来るそうなので、さらにこの辺りも再開発が進むのかもしれない。母校の場所は、日本のラジオ放送発祥の地で、いまも「放送記念碑」が建っていて、これはそのまま残っていた。
今日、ネットで馬は困ったら人に助け求める 神戸大、馬術部8頭で検証 なんてニュースをみた。
これって、助けを求めてるというよりは、餌をねだってるというのが正しいのではないかなぁと思うんだけど、まあ馬だって犬だって皆んなそれなりに意思表示はするのだから、当たり前といえば当たり前だ。
僕の相方の馬は、普段まったく前掻きなんてしないんだけど、今年の夏に珍しくつなぎ場で、前掻きをした。なんかおかししいねということで、馬房に入れたら速攻でゴロンと横になってしまった。獣医さんに来てもらったところ、軽い疝痛ということで、数時間後には回復したのだが、これなんてまさに助けを求めたわけだ。
他の馬では、オーナーがくると、ご褒美の人参があることを知っていて、前掻きする場合もある。つまるところ、人に対して何かを伝える事は、かならずしてるわけだ。
問題は、その小さな変化にこちらが気付いてあげれるかどうかで、日頃からかなり蜜にコミュニケーションしていないと、見逃す信号は多くなるだろうとつくづく思う。
馬耳東風なんていうけど、あれは嘘で馬の耳はかなりいいし、馬はとても敏感なので、むしろ馬のシグナルを受け取れない人間のほうが人耳東風だったりするかも。
それでも、僕もたまには助けてよと言いたい時もある。今日の午後は、そんな一鞍だった。
午前中は、Sunnyで一鞍。今日はとても穏やかな快晴で、陽当たりも良かったけど、騎乗のほうは今ひとつ納得がいかない状態。
午後にちょっと外出する時に、裏山の道端に、野生の菊か鮮やかな色で咲いてるのを発見。周りは落葉ですっかり茶色い世界のこの季節に、こんな鮮やかな色があって、午前中の騎乗でちょっとがっかりして気分が晴れた。
そして、とても嬉しいことに、鳥取の知人から味暦あんべの親がに丼セットが届いた。これは、ほぐした身、蟹味噌、内子などが全て小分けされた瓶に入っていて、蟹の甲羅や大葉までついてる。もちろん、丁寧な盛り付け方の説明書も、写真付きで入っている。
内子も、蟹味噌に和えたほぐし身も、とにかく蟹の旨みが満喫できる逸品で、とても幸せ。
親がに丼は、調理時間もかからないので、果たして組み合わせ的にはどうよという感じもするけど、先月ヨーロッパの空港で買ってきたフォアグラを大根と合わせてもう一品。今日は、急遽東京に帰る必要ができたのだけど、この夕飯を食べないと、とても帰れないので、夕飯を食べてから帰京。
今日の午後は、とあるメガバンク系のVCの方とお会いしたのだが、久しぶりに、とてもクリアーというかスマートなVCの人にお会いした感じで、ものすごく気持ちよかった。
VCというと独立系、CVC系、銀行系などあるが、得てして銀行系の人は、コンサバな感じがする。このため、イノベーションから遠く、フォロワー的なパターンが多いというイメーシだった。
そんな中で、今日お会いした方は、年齢的にもまだお若いけど、ものすごくクリアに物事の本質を把握されていて、案件の位置付けやその可能性、先への期待値が明確で、とても感心させられた。
これは、こちらの意見に賛同してくれたから凄いとかじゃなく、逆に手厳しいというか鋭い指摘を沢山いただいた。
仕事柄、イノベーションを語る著名なVCやアクセラレータにも沢山お会いしてるけど、技術の本質対する目利きの悪さには、閉口させられる事が多々あるし、投資スタンスなどでもお祭り的なイノベショーン創出みたいな事には、いささか違和感を感じることが多い。
でも、生粋の金融系の方で、今日お会いしたタイプの人は、正直初めてかもしれない。というわけで、案件に関わらずご一緒に仕事をしてみたい人にお会いできた嬉しさを強く感じたミーティングだった。
夕方、某役所で若手の官僚の方と打ち合わせ。まぁ、いまさらなのだが、お役所には独特の表現がある。例えば、役所の人には、役所の人の「営業」というお仕事がある。また、今日の会話では、「取材」という言葉が出たりする。
こういうのは、世間一般というか民間企業の使うそれとは、自ずと意味が違うのだが、なんだか僕も長年役所の人と付き合っているせいか、それを普通に理解して、普通に会話が成立してしまう。
大昔、勤めていた会社は、所謂大企業のグループ会社で、お客様も大企業だったのだが、これらの会社では、その会社独特の言い回しや言葉の定義があった。
幸いにして、僕は一つ所にずっと勤めていないので、そういう言葉が、世間では通じない事を知ったけど、新卒から定年まで長年務める方などは、これが一般用語になってしまい、そこに違和感を持たなくなる。
こうなってしまうと、ちょっと世界が狭くなるし、外とのコミュニケーションでも困る事も多いかもしれない。
そんなわけで、まぁ外の世界にいる僕は、なるべくその業界用語というか特定方言は、使わずに、あるいは聞き返したりして、それって特別な言い回しだよというシグナルを発したほうが良いのかしらんと思ったりする。
でも、長年付き合ってると、おまえ今更なにトボけてんだよ、わかってんだろそこはってなる事もあるか....
今日の午後は、とある外資系のCVCの方と面談。こちらの会社とは、結構古いお付き合いで、前のCVCの責任者の方とも十数年ぶりに先日お会いした。
それにしても、日本のCVCやVCとの違いは、やはり中・長期の事業戦略が明確で、そこでの戦略的意義を重要視している姿勢だ。中・長期の戦略というのは、なかなか外部の人間には見えないので、こちらのイメージの話しをしたら、それはまぁ直近な話しではそうだけど、それよりも戦略的な部分で...と返された。
こういう、会社の戦略がきちっと語れるCVCは、実に強さを感じる。僕の周りには、とにもかくにもIoTとかビッグデータという会社の大きな方向性という言い方をする人はいるけど、単なるバズワード的な事が多い気がする。
そういう意味では、やはり事業戦略立案という点で、外資系はこなれてるのだなぁと痛切に感じた。
打ち合わせの後は、新幹線で金沢に移動。
今日は、金沢で某研究機関主催のアイデソンに、オブザーバー的に参加。今回は、地アイデアというタイトルで、石川県に住み続けるための課題を抽出し、それを解決するアイデアを出すというのが目的。
僕のように、出張で来る人間には、わからない事がたくさん発見できた。
石川というか北陸の人は、冬に晴天の日が少なく、通年でも雨が多い事を、ものすごく鬱陶しいものとして、感じてるとのことだ。確かに、昨日も今日も雨だけど...関東の冬晴れみたいなのは、本当に羨ましいらしい。
次に、金沢の人はとにかくアイスクリームをたくさん食べるというのも、今日初めて知った。もともと、菓子司の多い地域で、素敵な和菓子があるからその延長のアイスクリームなのだろうか? でも、雨の多い地域で、アイスってなんか不似合いな気がしなくもない。
最後の発見は、けっこうな街中に熊とかが出没するといことだ。去年には、金沢城公園という兼六園のあたり出没したそうだ。地元の人が、Googleearth を使いながら、ブラタモリ並みに解説してくれたのだが、確かに山から市街地が、とても近いのには驚いた。
というわけで、新しい金沢のイメージが植え付けられた日だった。
昨夜の金沢での懇親会は、なんだか久しぶりに飲みすぎてしまった。それでも、始発の新幹線には、しっかりと間に合うように起きて、金沢からまずは長野まで移動。
長野で降りて改札まできたら、iPhoneを車内に忘れたことに気づいたけど、すでに新幹線は出発してしまった。というわけで、iPhoneは、新幹線でぷらり一人旅にでてしまいました。JRの忘れ物センタに電話しても、まだ走行中なので、あとでかけてねとのこと。
長野〜松本〜甲府と特急を乗り継いで、甲府に到着。JRにもう一度電話したら、それらしいものが捕獲されているとのこと。iCloudで、確認したら、しっかりと東京駅にいる事が表示されたので、紛失モードに設定しておき、週明けにピックアップすることにした。
午後は、明野のSunnyで一鞍。ここ数鞍、ハミ受けの感覚が掴めずに、悩んでいる。まったく、iPhoneといい馬といい手綱がまったく効かない日だった。
朝、Sunnyで一鞍。ここ数回、馬場での練習が行き詰まっている。生意気にエンデュランス用の手綱で、馬場レッスンをというのは、10年どころか100年早いわ!って事かと思い、今日は馬場用というか普通の皮の手綱に戻して練習。いや、馬場練習の乗り納めとしては、納得して上がりたかったのだけど...どうもトンネルはまだ抜けれない。
ところで、Sunnyのある場所は、我が家より海抜が200mくらい高くて、850mくらいある。なので、冬の天気の良い時には、北アルプスが見えるらしいというのは、聞いていたけど、今日はじめて自分で確認できた。八ヶ岳と南アルプスの間の、遥か遠くに一見して雲か氷山のように見えるので、これはなかなかに荘厳な景色だった。
というわけで、午前中は氷の山と氷のように冷え込んだ連取成果に、ちょっと寒さ満開モードだった。
その反動ってわけじゃないけど、昨夜からクリスマスなフードテロをFacebookで沢山もらったこともり、久しぶりに自分のために石窯に火をいれることにした。最近は、来客時以外には、あまり使っていなかったのだが、今日はピュアに自家用モード。とりあえず、じっくり火起しをしてパエリアとピザを4枚。これだけのために使うのは、非効率なんだけど、まぁたまにはいいか。
というわけで、午前中の氷モードに対抗して、夕方は火モードな一日。
ずいぶんと昔に閉局したアマチュア無線のコールサインが再割り当てになるので申請してはどうかと知人に勧められた。そんなに古すぎず、かつ大仰じゃない無線機も一台はあるし、諸々の事務処理は、知人が手伝ってくれるというので、それでは申請しようということになった。
ところがこの話しをもらった時は、ちょうど長期海外出張だったので、従事者免許の番号がわからない。山梨と東京の家宅捜索を家人に依頼したのだが発掘されなかった。帰国して自分でも再捜索したのが、一向に見つからない。
ふと、もしかしてと思って、会社の机を探したら、中学生の頃の可愛らしい写真が貼られた従事者免許が出てきました。というわけで、知人に勧められてから、一月以上も経過してしまったけど、開局申請を一月くらい前になんとか提出することが出来た。ついでに、過去に閉局というか失効した局免許も出てきたのだが、そこには「8000F9 2425MHz 1W」という、スペクトラム拡散通信によるアマチュア無線局の要件が記載されていた。
そして、申請から約一ヶ月経った昨日、東京の家に局免許が送付されてきており、無事にかつてのコールサインが付与されていた。
というわけで、久しぶりに電波を出すか....という気には、まだちょっとならないのは、なんでだろう。
とある研究関係で、いわゆる昔ながらの無線屋さんと話しをすることが多い。とくに、変復調とか物理層からLink層くらいまでをやってる人達と会話をしていて、死ぬほど噛み合わないのがパケット交換やプロトコルの話しだ。
ひどい話、イーサネットもフレームまでで、その上のプロトコルの話しが通じなかったりする。正直、ため息をこらえて会話をすることも多い。
今日も研究しているエミュレータ装置の内部インターフェイスの話しで、質問が来たのだが、まったくトンチンカンすぎで、もう何が聞きたいのかさえ理解しかねるものだった。
でっ、腹立たしいのは、こちらが正確さをもとめて、質問したり解説したりすると、平気で「自分は、その辺りの上位層の話しは詳しくないので..」的な開き直りをされることだ。
不思議なのだが、物理層の専門家だろうが、通信技術に関わる技術者なら、通信ができる仕組みの流れは、少なくともひととおり原理原則を知ろうと思わないのはなんでなんだろう。
自分の研究なり開発している技術が使われて、例えば高速な画像伝送ができるとしたら、画像を送るまでの手順とか流れを知りたいと思って当たり前と思うのは間近いなのだろうか?
逆にプロトコル屋さんやアプリ屋さんも、有線にしろ無線にしろ、どうやって通信されてるのかという下位層の原理くらい知りたくなるだろうに、そこは専門じゃないのでと宣う人がいる。
これは、偏見かもしれないけど、とくに細分化されているためか、工学系の学術研究者には、こういう人が多い気がする。
システムでものを考えない重箱の隅的な研究者や技術者って、結局のところ仕事のダイナミックレンジが狭いわけで、とてもPhDとは言えないよなと...感じることが多い。
今年の仕事納めは、会社で机の周りを少し片付けてと思っいたのだが、急遽某省から某府へ行かれた知人から連絡が入り、まさに御用納め直前の官庁を訪問。
昔は、官民問わず仕事納めの日は、職場で納会が普通だったんだけど、最近の官庁は、定時まではしっかりお仕事されている。もしかしたら、定時過ぎでも、職場で乾杯なんて言うのも厳禁だったりするのかしらん。
というわけで、職員の人が守衛さんに「良いお年を」と言って帰っていく中に混ざって、僕も官庁を後に家路についた。
もっとも、電子的なお仕事は終わらないので、新宿からかいじ号に乗ってメールをチェックしていたら、某省の方からメール。発信時刻は、定時終了間際だったりする。でっ、要件はというと、年明けの打ち合わせの調整。こちらの都合を返信しておいたら、夜にしっかりと返信が来た。
最近は、某広告代理店の問題などから、規定就業時間外のメールのやりとりも規制するなんて話しもあるし、残業時間規制なんてのも話題になってるけど、霞ヶ関が自ら率先しないといけないんじゃない? って感じだ。
でっ、結局のところ来年の仕事始めも、いきなり某省との打ち合わせ予定が入ったので、まさに御用納、御用始めになってしまった。
今日の午前中は、明野のSunnyのオーナーさんと二人・馬で茅ヶ岳の林道に、乗り納のトレイニングライド。10km弱の往復を、前半はペースを保つ事を考えながら、登りのコースをひたすら速歩で折り返し点まで。折り返し後は、しばらく常歩でゆっくりしたあと、途中から速歩。
しかし、二頭とも二日間放牧なしで馬房に居たし、今日も調馬策での運動はしていないので、元気な事この上ない。まぁ、もともと、パワーのある馬達なので、場所によっては駆歩で行きたがるのを、抑え気味にしながら折り合いをつけるなど、なかなかに良い勉強になった。
夜は、拙宅で二人で、今日の反省会兼忘年会。今年も、大変お世話になりました。
というわけで、今年の馬関係を、ちょっと整理してみたら、こんな感じになった。
馬場練習 33鞍 (通算142鞍)
国内外乗 17回 (エンデュランス競技会を含む)
海外外乗 12回
競技会 3回 八ヶ岳春・飯綱いいとき・八ヶ岳秋 いづれも40km 完走
外乗のうち競技会以外でのエンデョランス練習的なライドは、合計183km。最長は、ヒューストンでの53km。
春の競技会でエンデュランス2級を取得し、その後の40kmも完走したので、来年は60kmのノービスを完走できれば、やっとエンデュランス競技に参加できるらしい。
というわけで、今年もWingTempooとSunny関係者の皆様には、大変お世話になりました。
先日、アマチュア無線の局免許が付与されたので、埃だらけのFT-817というトランシーバーと、V・UHF用のモービルホイップを発掘して、とりあえず通電してみたら、どうやら普通に動作してるみたいだ。
というわけで、ちょっとお茶を飲みに行くついでに、車にアンテナ乗せて移動してみたけど、残念ながら交信している局を聞くことはなかった。
昔は、周波数の取り合い的な状況で、とくにチャネライズされている144MHzのFMとかは、なんだかキナ臭い話もたくさん聞いたのだが、まったくそんな気配はない。
もっとも、僕は2mとかは、ちょっとした連絡用以外に運用したことがないし、リピータというシステムさえも使ったことが殆どないから、2mについては勝手な想像ではある。
一方、4MHz幅も割り当てられている50MHz帯=6mは、もともとメインに利用していたバンドなので、昔(40年前)の状況はリアルに体験しているので、ついそれと比較するのだが、あまりの閑散とした感じにびっくりした。
こんな事書くと、アマチュアの人に怒られるけど、商業利用の周波数は、いまや周波数の確保が大きな課題なのわけで、そういう世界からみると、あれ周波数余ってる?とか、ツッコミを受けそうな感じだ。
もっとも、VHFは、ESもあるし、何しろ波長長いからアンテナデカイしで、商業利用するには、ちょっと面倒くさいバンドではあるか。
天女山の手前から清里をくるっとまわったので、八ヶ岳の近景を楽しんできた。
今年の年末・年始は、諸般の事情で山梨で過ごす事になった。もともと、予定していた外出も、急遽キャンセルになったので、久しぶりに畑に行って、放置してあったパイプなどを整理。本当は、枯れ草も刈って、管理機で畝るくらいすればいいのだけど、最近完全に畑熱が冷めていて、いまひとつ乗らない。
だからという訳ではないけど、午後は秋口にSunnyで拾ってきた鬼胡桃の殻剥き。大きなボールいっぱいの鬼胡桃の硬い殻をひたすら割って、第一工程終了。しかし、これだけたくさん割っても、なかの実が欠けなかったのは、たったの4個。一つだけは、綺麗に中の実かポロっと取れたのだが、これは中身が干からびていただけのことだ。
第二工程は、割れた外皮から中の実を楊枝などで取り出すのだが、ここでも綺麗には取れずに、欠けてしまう。第一工程で綺麗だった4個も結局のところ、かなり慎重にやっても、やはり数片に欠けてしまった。
ちょうど、先日金沢で地域の課題を地域で解決というコンセプトで、地アイデア(The Idea)というアイデアソンを開催し、縁があって手伝ったのだが、ふとこの鬼胡桃の実を綺麗に取り出すアイデアコンテストをしたくなった。
来年までに、たくさん鬼胡桃拾っとくので、我こそはという人は、ぜひ挑戦してほしい。って、要するに、労働させて美味しいとこだけもらう作戦だったりするけど...
夕食後、紅白を見ながらひたすら実を取り出していたけど、どうにか紅白の終わる前に終了した。