僕は、もともと工学系で電子回路屋だったのだが、ちょうど学生の頃にマイコンが出現し、民生機器のメーカーの開発部門に就職した時には、それを使う必要に迫られて、ソフトウェア開発も仕事になった。そして、その後、マイコンのソフト開発、無線機の開発などから、1995年頃にインターネットのコアな人達のお導きで、インターネット関係にも関わりだした。
でも、幸いなことに民生機器の組み込みファームをアッセンブラーで書いていた頃から、「プログラミング書法」や「データ構造とアルゴリズム」のような古典であるが良き教科書を教えてくれた人もいて、情報とか情報処理という広義な概念を意識することができた。
そんな経緯もあり、常に情報の取り扱いや生成や管理、あるいはそのコントロール権のようなものについて、そもそも論的に考える習性があった。最初に起業したRoot,Inc.は、Real Object Orient Technologiesの頭文字だったりするのは、実はあまり知られていない。
そんななか、今のEverySenseは、かなりコテコテに情報の上位なレイヤーでの取り扱いに拘りをもっている。というわけで、あまりこういうレイヤーのはなしを僕が書くことは少なかったのだが、今回はよい機会をいただいたので、JDMCさんのリレーコラムで、IoT時代のデータマネジメントでカギを握る「FIPPS」とは というのを書かせていただいた。