とある研究関係で、いわゆる昔ながらの無線屋さんと話しをすることが多い。とくに、変復調とか物理層からLink層くらいまでをやってる人達と会話をしていて、死ぬほど噛み合わないのがパケット交換やプロトコルの話しだ。
ひどい話、イーサネットもフレームまでで、その上のプロトコルの話しが通じなかったりする。正直、ため息をこらえて会話をすることも多い。
今日も研究しているエミュレータ装置の内部インターフェイスの話しで、質問が来たのだが、まったくトンチンカンすぎで、もう何が聞きたいのかさえ理解しかねるものだった。
でっ、腹立たしいのは、こちらが正確さをもとめて、質問したり解説したりすると、平気で「自分は、その辺りの上位層の話しは詳しくないので..」的な開き直りをされることだ。
不思議なのだが、物理層の専門家だろうが、通信技術に関わる技術者なら、通信ができる仕組みの流れは、少なくともひととおり原理原則を知ろうと思わないのはなんでなんだろう。
自分の研究なり開発している技術が使われて、例えば高速な画像伝送ができるとしたら、画像を送るまでの手順とか流れを知りたいと思って当たり前と思うのは間近いなのだろうか?
逆にプロトコル屋さんやアプリ屋さんも、有線にしろ無線にしろ、どうやって通信されてるのかという下位層の原理くらい知りたくなるだろうに、そこは専門じゃないのでと宣う人がいる。
これは、偏見かもしれないけど、とくに細分化されているためか、工学系の学術研究者には、こういう人が多い気がする。
システムでものを考えない重箱の隅的な研究者や技術者って、結局のところ仕事のダイナミックレンジが狭いわけで、とてもPhDとは言えないよなと...感じることが多い。