午前中は、漁業関係のIoT標準化の調査で、ご協力いただく船舶無線な業界団体を訪問。漁労システムと呼ばれる、漁船に搭載される魚群探知機や小型レーダー等のマリーンエレクトロニクス分野では、日本の会社が健闘していて、世界中の港では、これらの会社のLogoを見ることが多い。
かつて、僕らは世界のいろいろな都市に行くと、空港やホテルのテレビは、Sonyなどの日本のメーカーの製品だった。しかし、今は世界中どこにいっても、サムソンやLGなどになってしまった。
これは、単純に生産単価の問題ではなく、ディジタル化や部品のモジュール化でコモディティ化した事に寄る部分も大きいだろう。そうなると、同じようなことはマリーンエレクトロニクス分野でも起こりうるわけで、数年後には世界中の港から日本のメーカーのLogoが消えてるなんてことも起こりかねない。
だからこそ、こういう分野にAIやIoTによる技術革新を先取りし、それをガラバゴスではなく、グローバルな市場創出につなげる標準化などが重要な要素となるのではないかと僕は思っている。
午後は、成田からサンノゼに移動。ちょっとしたトラブルがあって、かなり精神的に落ち込みながらも、シリコンバレーで二つのミーティングと会食。こちらは、皆有意義な打ち合わせだった。
実は、サンノゼでシェアしているアパートに、EverySenseのEveryStampというセンサーを置いてあり、遠隔モニタリングしていたのだが、12月の中旬くらいからデータが見れなくなっていた。そんな中、数日前に、パートナーがこの部屋に先入りしたら、Wi-Fiのアクセスポイントの電源がOffになっていたと連絡が有った。電源をOnにしたらWi-Fiは復帰したとのことだけど、相変わらずモニタリングデータは取れない。製品が壊れたり新しいバグなのではと気を揉んでいたのだが、今日アパートにきたら、なんのことはない、EveryStampも電源ケーブルが抜かれていて、つなぎ直したら復帰した。
どうやら、数週間前に部屋の掃除をしてくれた人が、丁寧にも電源関係を全てOffにしてしまったようだ。というわけで、無事にサンノゼのモニタも開始。しかし、山梨のデータと比較すると、やはり日本は寒そうだ。もっとも、山梨のセンサーは、みそ蔵の中で、こちらは暖房の効いた部屋なのだから、当たり前か...
いづれにしても、IoTとかAiとか言っても、電源は必要だよね...