ちょっと先だけど、EverySenseのことで、J-WaveのTokyo Morning Radioという番組で話をすることになった。J-Waveは、1988年の開局だ。当時、僕は二つ目の勤め先を退職して、知人の経営する設計事務所(ソフト開発)に合流して、神田の錦町のオフィスにいた。つまり、今風に言えば、脱サラしてスタートアップにジョインした時だ。
元々、FM放送は、その電波の使い方の性質上音質が良いので、音楽の配信には適していて、昔はエアーチェックなんて言葉もあって、まぁ音楽配信としては今のネット配信みたいな側面もあった。音楽番組のタイムテーブルを分刻み、曲目刻みで掲載した雑誌なんかもあって、ラジカセ(ラジオとカセットテープレコーダーが一体になったやつ)で、流れてくる音楽を録音する人に、カセットのラーベルなんかがオマケについてたりした。(久里洋二のイラストとかね) J-Waveが開局したころは、すでにCDが媒体としてメジャーになっていたけど、録音できるという意味では、まだまだコンパクトカセットが主流だった。
そんな時代に、Power Play といって、1日に何度も同じ局を放送するというスタイルも、J-Popという言葉も新鮮だったし、♪81.3 J-Wave ♫というジングルも、ちょっとおしゃれに感じたものだ。
当時の協同経営者は、僕よりかなり年上だったで、普段はAM放送を事務所で流していたのだが、週末などは僕しかいなのいで、僕はひたすらJ-WaveをBGMにしていた。やがて、1993年にRoot,Incを創業した時には、社員も同世代になったので、実験室のBGMはFM中心になった。ところがしばらくして、AM放送好きな若者が入社して、実験室のBGM選局戦争が勃発して、某先輩社員がAM放送を妨害するジャミングを発生させるという技術の無駄使いがあったりした。
いづれにしても、僕にとってはJ-Waveは、開局以来聞いてる馴染みの局なので、仕事ではあるけど、なんだかちょっと嬉しい。
昔、Root,Inc.の時に、四国で行った実証実験のことで、徳島放送局(AM)の帯番組に出演したことがあるけど、あの時には地域のインターネットの話しだったのに、途中から"うどんハイ"な話に盛り上がってしまった。あれは、まぁお国柄だけど、こんどはちゃんとわかりすやくお仕事な話になるように気をつけよう。