今日のIEEE802.11bcは、想定以上に参加者も増えて、なかなかに議論も盛り上がった。今は、ユースケースから要求要件を定義しているのだが、これがなかなかに熱い。
たった二行くらいの英語センテンスでも、合意を得るには相応に議論がでる。ユースケースを実現するために、どういう機能が必要かを記載するのだが、当然ながらそこで使う用語は、正確に既存の仕様書の定義にそって記述される。そして、その機能も、既存の標準のアーキテクチャや階層モデルに違反しないかという点が重要になる。
こういう議論は、結局のところ言葉や構文を慎重に吟味しながら、明確でかつ曖昧性のない文言に分解していく作業になる。それは、まるで複雑な数式を、因数分解してシンプルにしていくみたいなものだ。
こういう訓練というのは、日本の教育ではどこでするのだろか。こっちでの会議でのロジックややり方が、なかなか日本ではできない理由をいつも考えてるのだが、明確な答えに行きあたらない。