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2007-09-06 Wi-Max規格は、国際標準?

_ [電波] Wi-Maxの規格と測定方法

   テレコムエンジニアリングセンターの測定技術検討委員会試験法部会における、OFDMA広帯域移動無線アクセスシステム作業班に出席する。 これは、先に制定された2.5GHz広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)の無線局の技術基準に対する測定方法を決めるもので、世間ではWi−Maxと言ったほうが分りやすいだろう。 既に、移動体通信用の測定方法は確立されていたのだが、地域での利用を考慮して高利得アンテナを使用する技術基準が追加された事を受けての改定版を審議した。 これにより、概ねわが国でWi−Maxを2.5GHzで利用するための制度整備は整ってきた。 しかし、既に新聞紙上を賑わしているように、移動系については、二つの事業者に対する免許となることから、そちらのビューティコンテストの行方次第だろう。 一方で、今回の地域向けのバンドについては、小さな単位で地域での免許申請を受け付けるので、申請者次第では立ち上がりは早いかもしれない。 さて、この規格だけど、これまたWi−Maxの宣伝文句の一つである、国際標準だから世界中共通の規格が使えるというのは、かなり羊頭狗肉的だ。 じっさいに、電波法で決めるのは、物理層に近い、周波数や電力等だけであり、その上位層のリンク層などは、IEEE16Eだし、さらにその上のサービスに近い認証などの層は、オペレータ依存だ。 こういう、各層ごとに微妙に規格やその管掌する組織が異なる構造は、Wi−Fiも一緒なのだけど、Wi−MaxとWi−Fiの最大の違いは、周波数が各国によって、相当に異なる点だ。 この違いは、将来的にはソフトウェアデザインラジオやマルチバンド対応型のアンテナやデバイスで、吸収できる可能性はあるが、すくなくもとここ一年、二年では期待できない。 こういう現状に蓋をして、やたらと扇動してきた技術者の一部が、いつまでこの業界でこの技術に責任をもって対応していくのだろうか。 なにやら、一部には既に興味が違う方向に行ってしまい、他人事のように振舞っているメーカもあるようで、とても気になる。


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