商品企画や開発マーケティングなどの世界では、自由な競争環境がイノベーションを生むことは広く認知されている。 この競争原理は、組織や人材形成にも同様のようだ。 派閥などのように、領袖に権限が集中するような組織になると、人材が領袖への迎合にばかりエネルギーを使い、本来の仕事や業務に対するイノベーティブな取り組みを失うようだ。 こういう内向的な閉塞を防ぐには、公正な競争環境を整えることが重要で、人事考課における360度評価とか他部門評価などには、そういう効果が期待できる。 また、当然ながらJOBローテーションもその一つだろう。 企業における第三者による監査や、自治体などにおけるオンプズマン制度なども、同様に公正な競争環境を維持させるという点にも,寄与するものだろう。 そういう視点からみると、今回の新内閣には、あまり革新的な変化は、望めないのではないだろうか。