戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の公募が再開された。 本来は、昨年の末くらいから公募され、年明けには採択結果がしめされ、年度初めに契約ができるという流れが、一連の政権交代の影響で、この時期にずれ込んだ。
この制度だけではないが、かつては他の研究公募や助成制度も、四月以降に公募がされ、結局は夏頃に契約となり、翌年の2月頃までには報告をまとめなくてはならなかった。 つまり、実質的には、半年くらいしか研究期間がないのだ。 計画では多年度で申請しても、予算は単年度だし、年度初めから契約までの間の費用は申請側負担ということで、リスクの大きい助成制度だ。 にもかかわらず、助成をうける理由としては、研究開発リスクがあるので、公費での支援を求めるなんて書かされる。
そこで、より効率的に行なえるように関係者が努力し、年々制度の公募、審査時期が早まり、先に書いたように前年の末くらいからの公募となり、年度の早い時期から安心して研究ができるようになっていたのが、ここで一気に逆戻りしてしまったのだ。
さてさて、そんな状況なので、首を長くして待っていた研究者も多く、今回はかなりの応募数になるのではないだろうか?
仕訳もいいけど、効果や効率を阻害するような運用は、再考してもらいたいところだ。