光の道のツイッター議論に、池田さんがMISとかGenuineなんてのを引用された。 ぎゃっ、そこには触れないでよ....って、避けていたわけじゃないのだが、なんかSBMのFTTHにフェムト乗せたり、Wi-FI APの頒布作戦を、すこしだけ真面目に考えてみたら、まさにMISじゃんということに、当の本人が今更気がついた。
でっ、アゴラにちょっと記事を書いたら、池田さんからメッセージな記事が投稿されたりして、少し汗;;
技術やアーキテクチャ的なところでは、僕的にはMISが一つの大きなターニングポイントで、モバイルIPも、高速ハンドオーバーも、異メディアハンドオーバーも、みーんな10年前の仕事の延長という感じで、燃え尽き症候群的に僕の中にイノベーションを感じるものではなくなっていた。
そんななか、一昨年からのIEEE802.11での標準化というのは、それはそれで、かなりモチベーションを維持しているのだが、こんどはピュアに標準化プロセスとその普及に興味の中心が移っている。
それでも、確かにこの10年で環境も変わり、いろいろな可能性が出て来たので、今度はWi-Fiなビジネスをする人達を応援する仕事を進めてみたい。
香港からの来日した知人を、滞在先の丸の内ホテルでピックアップ。 会食のため麹町に移動するのに,タクーシーをコンショルジェにお願いしたら、車寄せに提携してるMKタクシーがすぐに用意された。 このタクシーは、ワンボックスでかなりゆったり。 それでいて、料金は普通のタクシーと変わらない。 MKタクシーが、一律料金から値下げしたり、 高付加価値、顧客満足度を追求したサービスで話題になって、東京に進出したのはもう何年も前だ。 しかし、こういうブレークスルーが、思ったほど他の会社に波及しないのはなぜだろう。 一度乗ってみると、やはり明らかにサービス品質が違うのだけど、タクシーの多くは流しやタクシー乗り場での順番で、利用者が業者指定を基本的にできないからだろうか?
もし、これが違う業種だったら、他の業者も同様な路線に走るんだろうか? このあたりの競争バランスの妙を感じてしまった。
イギリス人と公共事業の民営化の話になった。 イギリスの鉄道は、民営化されても、サービス品質はなにひとつ変わらず、キャンセル、遅延は、日常茶飯事だという。 日本の鉄道の正確さや安定性は、到底信じられないという。 しかし、日本は国鉄の時代からサービス品質は充分に高かったし、民営化で正確さや安定さが一気に進んだわけじゃない。 そして、そもそも私鉄だったところを、かなり買収して国鉄になり、それが分社、民営化されたので、結局は国営か民営かではなく、マネージメントや国民性の違いじゃないのかという話になった。
これは、郵政でも同じで、日本の郵便業務の正確さというのは、村上春樹さんがエッセーに書いてたけど、とても素晴らしく、誇れるものらしい。 もっとも、彼が書いていたイタリアの郵便局の対応は、ちょっと信じられないくらい酷い。
結局のところ、ファンダメンタルな勤勉さとか仕事に対する姿勢というのは、民営でも国営でも変わらないかもしれない。
じゃがいもの芽がでてきたので、今年も猿対策をする。 今年で、3シーズン目になる猿落君だけど、毎年完全防御には成功していない。 去年は、垂直の柱部分の段ポールを2本から3本に強化して、そこそこに強度アップに成功したので、今年のテーマは高さに決めた。 いままでは、どうしてもダンポールの高さが限界で、ネットが3mあっても、そこまで高く張れなかった。 そこで、今年は支柱の中に短いダンポールを入れて底上げし、とにかく高さを稼いで見ることにする。 今日は、仮設置までだけど、なんとか本設置までは猿が来ない事を祈る。
畑に柿の木があるのだが、キツツキがひたすら巣穴を作っていて、リズミカルな音をさせている。 コンコンコンコンと数回つついては、穴から顔をだして、周囲をチエックし、再びつつく。 真下でこちらが見ていてもおかまい無しに一生懸命だ。 たまに、餌でも食べに行くのか何処かに飛んで行くので、その隙に近づいてみると、実に綺麗な丸い穴を作っているのに驚かされる。 さてさて、これが完成したら卵でも産むのだろうか? しばらく観察してみよう。
関係会社の台湾のチームが、いま販売している製品について、パテントファームからのクレームについて、相談があった。 とりあえず、持ち株会社の知財管理担当と開発会社のの責任者らを交えて状況確認をし、当面のアクションプランと対応方針について、コンセンサスを作った。
しかし、参加者の一部には、標準化されている製品については、その標準化仕様をフォローしている限り、パテント問題はクリアされているという誤解があった。
IEEE802.11等では、標準化にあたり各参加者は、保有しているパテントがある場合には、これを明示する必要があるが、これはパテントを放棄する事でも、無償提供することでもない。 その使用を、合理的な条件で標準化製品を開発する者が使用出来るようにするというものに他ならない。
現在、無線LAN等の製品の多くは、チップセットベンダーからチップセットが提供され、場合によってはミドルウェアがミドルウェアベンダーから提供されるので、パテント侵害などは、多くの場合これらのベンダーが対応することになる。 とはいえ、実際にセットを販売している企業が、どこのチップセットやミドルウェアを、どのような契約のもとに採用しているかは、表面に出てこないので、パテントファームなどは、最初にセットメーカーにクレームする。
とある事業者さんの戦略会議で、美容院、喫茶店などの店舗経由でエンドユーザーに商品販売をする場合のインセンティブについて議論になった。 そこで、昔から不思議だった事が、つい口をついて出たのだが、他の参加者もやはり疑問だったらしい。 それは、喫茶店などにある占い(おみくじ)を出す機能のついた灰皿は、いったいなんでショップオーナーが置いてるんだろう? ということだ。 さすがに喫煙環境も減ったので、デザインも灰皿付きじゃなくなったりしたけど、それでも未だに比較的新しい店舗とかでも置いてあったりするのをみる。 あれは、どのくらない稼動してるの? 店舗と置いてる人のビジネスモデルは? だれが、置かしてくださいって営業してるんだろう? うーん,実に不思議だ。 だれが、知ってたら教えてください。
IEEE802.11での新Study Groupの立ち上げに際して、別のTask Groupのチェアをしている人から、協力をする旨のコメントをいただいた。 明日からの北京会合には来れないが、それ以降は全ての会議に出席するつもりとのことで、とりあえずStudy Groupは、なんとかするので、Task Groupの時に協力をお願いすることになるだろうと返信した。
しかし、この提案は、同時にIETFやWi-Fi Allianceに対してもLiaison活動をし、並行的に実装、普及を推進する必要がある。 標準化というと、既にあるものを、標準にするデファクトスタンダートが現在の主流であるが、それはそのまま既存の私的な規格を標準化組織に持ち込むことではないという点が、今ひとつ理解されていない。 特に、IEEEでは、明確に公平性などが求められるので、初期段階で特定の企業の製品や技術に偏った提案は出来ないし、特許についても開示が求められる。
今回は、独立委員会(SC)->Study Group-> Task Groupという、オーソドックスな手順を踏んでいるので、多くの参加者がフェアに参加してくれることを期待している。 しかし、どうもこういう事に対して、日本の企業は何をしていいのか判らないらしく、いろいろな問い合わせや協力の申し出があるのは、外国企業ばかりというのが、いささか悲しい。
IETFについては、日本のインターネットのリーダである先生と久しぶりに話ができて、IETF側でのアカウントもお願いしたので、今後IETF/IEEEの両輪で提案を進めれるかもしれない。 あとは、Wi-Fi Allianceなのだが、これは日本でちゃんと無線LAN製品を開発できる企業が少ないのが弱いところかもしれない。 台湾製のOEM/ODMしかしていない企業では、コアな技術開発や提案が出来ず、結局米国のチップベンダーとかに主導権を取られるかもしれない。
知人が量販店でネットブックを購入するというので、一緒に見て歩いた。 ほとんどの機種で、データー通信とのセット販売があり、二年契約で4万円の値引きがされる。 データー通信量は、\5,500円/月くらいなので、通信事業者には、\5,500x24ヶ月=\132,000の収入が確保されるわけだ。 ということは、逆に4万円の販売奨励金が支払われるので、この分を差し引いた\92,000/2年が、実質的な通信事業者の通信料収入だ。 つまり、じっさいには、2/3程度で通信料として損益分岐しているわけだ。 となると、月額パケット固定の\5,500は、\3,600くらいで充分に収益バランスがとれているのだろう。こうなってくると、複数の端末をもっていて、しかも既に回線契約をしている人には、もっと安い通信料プランが出て来ても良いような気がするのだが、どうも高値安定している気がするのは、なんでだろう。
販売奨励金により新規獲得競争が飽和したら,次は単純な回線料の値引き合戦に突入するのだろうか?
4年ぶりに北京に来た。 前回は、2006年だったので、オリンピックの前だ。 そんなに大きくは変わっていないけど、今回はインターネットアクセスが以前より管理強化されている気がする。 上海には、一年半くらい前に行ってるが、その時にも感じなかった現象が有る。 以前から、インターネットに繋がり難くかったり、特定のサイトがアクセス出来ないことはあったけど、メジャーなサイトで露骨にアクセス出来ない事を感じたことはなかった。 今回は、TwitterもFacebookもアクセスできず、それが二つのホテルのネットワークで同様にあっさりと確認できて驚いた。
それから、今回は北京空港に到着したら、機内アナウンスで「入管当局の要請により最初に一人のお客様が飛行機を降りますので、他のお客様はそれまでそのままお待ちください。」とあった。 余程のVIPか犯罪関係なのかと思ってみていたら、エコノミークラスから普通の中国人のおばさんが、いくつかの手荷物とともに歩いて来て降機した。 そのあと、僕らも飛行機からでたけど、普通にグランドアテンダントがケアして、カートを押しながらターミナルの中を歩いていて、特別な感じはまったくしない。 一体、彼女は何だったんだろう?
IEEE802 Wireless Interimの会合が北京で開催されている。 このIEEE802 の会合が中国で行なわれるのは、初めてのことなので、初日の今朝はオープニングセレモニーがあり、中国の産業信息部などの高官の挨拶などあった。 会場の北京国際飯店は、普段会合の行なわれている北米のホテルと遜色の無い大きな会議場もあり、ファシリティとしては充分だ。
昨日の記事にも書いたけれど、ネットワークはフィルタリングされていたり、上流の帯域が細かったりするけれど、これだけの規模の会合としては、充分に機能している。
いまや世界で最も普及している電波方式の一つであるIEEE802.11を初めとして、センサーネッワーくなどの802.15や注目を集めているコグニティブ無線等の標準化会合が、中国で開催されるということは、中国の世界を見据えた戦略に大きく寄与する事だろう。
さて、この会合だがいままでのところ日本ではまだ開催されていない。 来年は沖縄で開催されるが、果たしてどのくら日本の人が参加するのだろうか? はたまた、普段こういう会合に来ないで、国際競争力云々を語る評論家的学術研究者や関係官庁の人にも、ぜひ沖縄会合には参加してもらい、国際標準化の舞台を生で経験してほしいものだ。
IEEE802.11のFast Initial Authentication Study Groupの第一回会合が今朝行なわれた。 仮チェアとして、初めて会議運営を行ない、途中で正式にチェアとして専任された。 Robert's RuleとIEEE802.11の独自の運営ルールなどもあり、チェアとして覚える事が多いので、いささか緊張して望んだが、WG Vice Chairのサポートや、いままで提案を一緒にしてきた仲間のサポートで、活発な議論が行なわれ、最初の会合が終わった。 予定よりも、活発な議論で、今日のスロットでは、予定のアイテムが全て終わらず、明日のWGの会合で、追加のタイムスロットを要求することになったが、これもある種嬉しい悲鳴かもしれない。 基本的には、日本からの参加はこちらのスタッフだけなので、米、欧からの参加者による活発な意見で、我々の提案がこうして表舞台で議論されることは、大変に面白いし、やりがいがある。
明日は,別なタスクグループとの合同会合もあったりで、まだまだやることは多いが、こういうスタンスで望む事は、とても勉強になる。
一連のSIMロックな話は、もう食傷気味なので、ひとつ思いついたジョークネタを書いてみる。
既に、自作した強者のブログがあるように、ドコモのSIMをiPadに入るようにカットしたら、そのまま使えてしまったらしい。 そこで、証明写真とかで、余分な部分をカットする手押しのプレスカッターのようなジグを作って、「あなたのSIMカードを、パチンとマイクロSIMにしちゃいます。」なんていう事をする人がでてきたりしないだろうか? 簡単なプレスカッターなので、装置そのものも廉価に出来そうだし、機加工でちょろっと作って、ネットとかで売る輩とかも出現するかもしれない。
いや、もしかしたら、もう既にあったりするかも。 ということで、時間があったら北京に居るので中関村でも行って来ようかしらん。
参加しているIEEE802.11の会合では、今回初めてStudy Groupのチェアを務めている。 いままでのように、どこかのセッションでプレゼンテーションをするというのではなく、チェアとしてAgendaの事前提出や、会議室の要求、時間枠の設定などの諸々の運営事項もあって、かなり忙しい。 しかし、今回はとにかくこの新設のStudy Groupをタスクグループにするためのドキュメントの作成と、それを上部のWorking Groupで承認させることが大きなマイルストーンだ。 しかし、既存のタスクグループとの調整や、各社の思惑もあり、ほとんど政治的マターに奔走している。
結局は、急遽新しいタイムスロットを要求したり、さらにアドホックなミーティングを設定したりして、明日の総会で動議提案をすることになった。 しかし、いくつかの反対者もいて、そことの駆け引きが、かなり厳しい活動になっている。 チェアマンの会議では、こちらの行動予定が報告された瞬間に、他のタスクグループのチェアが廊下に出て行き、誰かに電話で報告したりしていたそうで、たまたま部屋の外にいた同僚がその動きを気がついて報告してくれた。 また、投票権のある人といろいろとロビーイングしていたら、誰々は明日の朝の飛行機で帰るから、その投票の時間にはいないなんていう情報を教えられたりした。 何気なく、ランチとかコーヒーブレイクで、何時変えるの? なんて会話しているけど、ああいうので情報を把握しているんだと驚いた。
今回は、こちら側にも結構強行論もあったりで、なかなかハードな状況が続いているので、明日の幸運を祈るしかない。
IEEE802.11WGの北京会合の最終日のクロージングで、担当しているFIAのStudyGroup(SG)の策定したPAR&5Cというドラフトを、上部委員会に上げる動議が提出されたが、投票の結果僅差で否決された。
本来は、SGのなかで、一旦動議決議をし、SGチェアがSG代表という立場で、動議提案をするのが慣例だ。 しかし、今回は時間が足りず、SGの通常会合の間には、SGとしての動議が得られなかった。 そこで、Ad-hocな会合を急遽開催し、非拘束投票を行なった結果として、個人提案動議として動議上程された。 これは、かなり強引な手順であり、その手順に対して納得出来ないという意見が有り、結果的に動議否決となった。 多少でも強引に今回動機提案がされた背景は、標準化への日程を少しでも短縮したいとうことが理由だったが、やはり本質として正しい統制の元に、公平な議論の機会を持つ事が優先されたわけで、これは、IEEE802WGの内部統制がきちんとしている証拠だろう。
それにしても、日曜日からの今回のセッションは、標準化の外交の裏表を知り、そのなかにどっぷり浸かったので、さすがに疲れた。 まぁ、次のサンディエゴの会合では、通常のプロセスでの動議を提案することになるので、それに向けて万端の準備を整えたい。
昨日は、IEEE802.11WG会合が午前中で終了したあと、東京で開催されている学会のセッションに二つほどリモートで参加したあと、先に外出した仲間らと王府井で待ち合わせし、散策。 小吃街では、サソリ、ヒトデ、タツノオトシゴとかの串揚げ屋が並んでいるけど、この前日本のニュースで流れた下水油の話もあって、とても食べる勇気はなかった。 そのあと茶芸でお茶をして、東直面大街の先の鼎泰豊にいき、夕食は小龍包。 それにしても、鼎泰豊は本当にあっちこっちに進出しているのに驚かされる。 その後、三里屯にでてJazu-yaで反省会。 三里屯に来たのは5年ぶりくらいで、三里屯村という再開発による大型モールが出来ていたのには、驚いた。
出張の関係で、2週間ほど畑に来れなかったら、予想通り猿にじゃがいもが抜かれていた。 まだ、芽がでて三週間くらいで、基本的にはイモなんてできてないのだけど、種芋狙いで荒らされてしまう。 毎年のことなので、それなりに気をつけていて、今年もなんとか2週間前に周囲にネットは張ったのだけど、畝毎のネット張りはまだだった。 抜かれたのは6株くらいだったので、まあ今年の所場代というところだ。 生憎の雨だったけど、これ以上の被害を避けるため、午前中になんとか畝にトンネルを張ってネット張りを終了。 山によほど食べ物が無いのか,ネギもやたら抜かれていた。
東京の家の近くには、区民農園のようなものがあるけれど、ああいうところは獣害が無くて羨ましい。
某大学でベンチャー論を講義している知人から、三コマほど経験に基づく講義を依頼された。 とりあえず、対象やら全体のシラバスやらを理解するために、ブリーフィングをしていただいた。
理工系学部の4年生が対象で、履修者は、実質的には90人くらいだそうだ。 シラバスをみると、イノベーションマネージメントとか、アカウンティングとか、マーケティングとかがあり、最終的には事業計画を書くことになるようで、その中ありで三コマほど、ケーススタディをということだ。
僕の場合,成功事例らしい成功事例がないんですが....ってところで、少し躊躇もしたけれど、まぁ若い人達に起業にたいする興味をもっていただくことに、多少成りともお役に立つようならとお受けすることにした。
とりあえず、自分にとっても、いろいろと過去を整理するには、ちょうど良い機会かもしれない。
ここのところ、無線LAN機器などで、ちょつと独自の実装や改版した製品が欲しいという相談が多い。 こういう相談を持ち込む人達は、無線LANのAPは、今や数千円なので、開発費を多少はらえば、カスタマイズできると期待してくる。 ところが、コンシューマーマーケットとからみると、その数量があまりに少ないため、開発費をもらっても対応が出来ないことが多い。 そして、比較的小ロットで対応可能なハードウェアプラットフォームなとると、価格は一挙に数万円になってしまう。
さらには、コンシューマー製品の多くは、OEM/ODMであり、そのブランドメーカーが設計に対するオーナーシップを持っていない。 本来のODMはそうじゃないはずだけど、最近はODMといっても、それはチップベンダーのリファレンスデザイン依存だったりで、スクラッチから設計しているわけではない。 このため、設計に対するオーナーシップがないのだが、その辺りは一般には判り難い。
どうせ、中身はLinuxベースなんだから、多少のアプリケーションレイヤーな改版なんか簡単に対応してくれるだろうと思ったら間違いで、中にミドルウェアを使っていて、その構成と仕様にがんじがらめだったりするのだ。
このように、モジュール化が進んだ産業では、コア部分がブラックボックス化するのは、当然の傾向である。 となると、エポックメイキングなアイデアはあっても、製品化が難しくなる。 お店にならんでいるブランドを持つセットメーカーが、いまやこのレベルになっていて、どんどん国際競争力が失われつつ有るのだ。 このままだと、結果として、イノベーションを起こすものが減り、次のムーブメントも創出できなくなる。
元同僚の外国人が転職するかどうかで悩んでいて、ちょうど一緒に仕事をしていた他の仲間との会食が有ったので、誘ってみた。 こういうのは大体、人に相談する時には、自分なりに結論が出ているもので、ちょっと背中を押して欲しいという感じが多い。
もっと前のフェーズで、情報収集をしたいという場合は、客観的な情報が結論に影響をもつけれど、こういうフェーズの場合は、「結局、決めるのは自分で、何をしたいのかだよ」というのが、関の山だったりする。 それでも、こうして話をしてくれるのは、嬉しいし、やはり若い人や外国の人の考えを知るのは、それだけでも肥やしになる。
最近は、新規事業の立ち上げに奔走している元部下とも、良く会うんだけど、なんだか自分がひたすらコンサバになりつつあるのが気になるなぁ。
シャープ亀山工場を打合せで訪問する。 あの亀山モデルで有名になった液晶工場だ。 携帯電話を生産している広島工場とは、28年の付き合いで、何度も訪問しているけれど、この亀山工場は初めて。 かつて、留守番電話やPHS、携帯の開発で仕事をした知人が、今や常務としてこの液晶野事業部門を管掌されている。 今回は、サイネージ関係の提案で、実に数年ぶりの再会だった。
それにしても、亀山は遠い。東京から新幹線で名古屋に出て、関西線の快速でそこから1時間かかる。 三重県のこの付近に来たのは初めてで、桑名市とか四日市と名古屋の位置関係を初めて知ったりして、なかなか新鮮だった。
あと、名古屋〜東京間は、往復ともN700系だったので、電源と無線LANがあって、これはかなり助かった。
普天間の問題は、結局沖縄県外どころか、完全に原案でもどってしまった。 鳩山さんは、確か「私には腹案がある」という発言をしていたけど、その腹案は結局なんだったんだろうか?
さすがに、一国の首相の発言と、僕の周りの小さな出来事を並べて語るのはどうかと思うが、たまたま数ヶ月前に関係していた会社の会議で同じような光景があって、あれはデジャブだったのかしらんと思ったことがある。 組織の見直しについて具体的な案が一つも出ず、問いつめられた方が「腹案があるが、今は言えない」という返答が有った。 しかし、結局のところそれは日の目を見る事無く、ずるずると時間だけが経過し、そして問題は収束せずに、混乱に拍車がかかった。
人は、追いつめられると無意識のうちに嘘をつくこともあるのだろう。 または、その瞬間に思いついたアイデアにすがりつき、その実現性や客観的な判断とは別に、それがつい口をついて出てしまうのかもしれない。
こういうことは、誰しもあることだが、問題はその後の対処だろう。 冷静になって、あるいは客観的に評価をし、そのアイデアが実現的でないと思ったら、それに固執せずに軌道修正をすれば良いのだが、プライドなのか勇気がないのか、ズルズルと結論を出さずに、さらに強引な言い訳をして、嘘の上塗りになる人がいるが、こういうのが一番悲惨だ。 今回の首相の方針変換も、限りなく悲惨なパターンだ。
結局は、リーダーは、胆力が最後は一番大事なのかもしれない。
去年購入したトウモロコシの種が、かなり余っていたので、今年はそのまま使ってみたが、発芽率が60%くらいで、かなり悪い。 やはり、新鮮じゃないとだめなのだろうか。 野菜の種子は、一袋に結構沢山入っていて使いきれない事が多いのだけど、捨てるのも抵抗があって、ついつい古いのをそのまま残しても、けつきょく無駄になってしまうのか。 まぁ、でもポットで育苗するのに、三粒/ポットだと発芽率的には、妥当なところというなのかも。
今日は、トウモロコシを定植する畝もつくったので、あとはモロッコなどの豆を植えれば、夏野菜系の植え付けは終了の予定。 夕方から雨になってしまったけど、明日晴れたら豆も種蒔きしてしまうかな。
山梨の家の近くに、明治時代の病院の建物で、蕎麦屋をやっている店があって、とても判り難いところにあるのだけど、なかなかの人気店だった。 ここの蕎麦と一緒に出てくるボリュームたっぷりの野菜の素揚げも気に入っていて、来客があるとよく利用していた。 ただ、店主のご夫妻は、賑やか過ぎるのが嫌いなようで、マイペースを大事にしていて、連休とかの時はお客様が長蛇の列で待っているのが、基本的に苦手だった。 「時間がかかって申し訳ないので、あまり待たずにどうぞ次の機会に」なんて紙を書いたりしていたくらい。 でっ、知り合いとたまたま話していたら、ついに蕎麦をやめて、カフェにしたというので、三時のお茶の時間にいってみた。
予想どおり、カフェになっちゃったら、お客さんもいなくて、ガラガラ。 でも、その分ゆったりと過ごせます。 会計しながら少し話してたら、やはり蕎麦だと昼のピークと混雑を裁くのに、相当疲れてしまったようで、今のマターリ感がいいそうです。
スローライフならぬ、スロービジネスだけど、これで食って行けるなら、それはそれで素晴らしいかな。