IEEE802.11での新Study Groupの立ち上げに際して、別のTask Groupのチェアをしている人から、協力をする旨のコメントをいただいた。 明日からの北京会合には来れないが、それ以降は全ての会議に出席するつもりとのことで、とりあえずStudy Groupは、なんとかするので、Task Groupの時に協力をお願いすることになるだろうと返信した。
しかし、この提案は、同時にIETFやWi-Fi Allianceに対してもLiaison活動をし、並行的に実装、普及を推進する必要がある。 標準化というと、既にあるものを、標準にするデファクトスタンダートが現在の主流であるが、それはそのまま既存の私的な規格を標準化組織に持ち込むことではないという点が、今ひとつ理解されていない。 特に、IEEEでは、明確に公平性などが求められるので、初期段階で特定の企業の製品や技術に偏った提案は出来ないし、特許についても開示が求められる。
今回は、独立委員会(SC)->Study Group-> Task Groupという、オーソドックスな手順を踏んでいるので、多くの参加者がフェアに参加してくれることを期待している。 しかし、どうもこういう事に対して、日本の企業は何をしていいのか判らないらしく、いろいろな問い合わせや協力の申し出があるのは、外国企業ばかりというのが、いささか悲しい。
IETFについては、日本のインターネットのリーダである先生と久しぶりに話ができて、IETF側でのアカウントもお願いしたので、今後IETF/IEEEの両輪で提案を進めれるかもしれない。 あとは、Wi-Fi Allianceなのだが、これは日本でちゃんと無線LAN製品を開発できる企業が少ないのが弱いところかもしれない。 台湾製のOEM/ODMしかしていない企業では、コアな技術開発や提案が出来ず、結局米国のチップベンダーとかに主導権を取られるかもしれない。