普天間の問題は、結局沖縄県外どころか、完全に原案でもどってしまった。 鳩山さんは、確か「私には腹案がある」という発言をしていたけど、その腹案は結局なんだったんだろうか?
さすがに、一国の首相の発言と、僕の周りの小さな出来事を並べて語るのはどうかと思うが、たまたま数ヶ月前に関係していた会社の会議で同じような光景があって、あれはデジャブだったのかしらんと思ったことがある。 組織の見直しについて具体的な案が一つも出ず、問いつめられた方が「腹案があるが、今は言えない」という返答が有った。 しかし、結局のところそれは日の目を見る事無く、ずるずると時間だけが経過し、そして問題は収束せずに、混乱に拍車がかかった。
人は、追いつめられると無意識のうちに嘘をつくこともあるのだろう。 または、その瞬間に思いついたアイデアにすがりつき、その実現性や客観的な判断とは別に、それがつい口をついて出てしまうのかもしれない。
こういうことは、誰しもあることだが、問題はその後の対処だろう。 冷静になって、あるいは客観的に評価をし、そのアイデアが実現的でないと思ったら、それに固執せずに軌道修正をすれば良いのだが、プライドなのか勇気がないのか、ズルズルと結論を出さずに、さらに強引な言い訳をして、嘘の上塗りになる人がいるが、こういうのが一番悲惨だ。 今回の首相の方針変換も、限りなく悲惨なパターンだ。
結局は、リーダーは、胆力が最後は一番大事なのかもしれない。