IEEE802.11WGの北京会合の最終日のクロージングで、担当しているFIAのStudyGroup(SG)の策定したPAR&5Cというドラフトを、上部委員会に上げる動議が提出されたが、投票の結果僅差で否決された。
本来は、SGのなかで、一旦動議決議をし、SGチェアがSG代表という立場で、動議提案をするのが慣例だ。 しかし、今回は時間が足りず、SGの通常会合の間には、SGとしての動議が得られなかった。 そこで、Ad-hocな会合を急遽開催し、非拘束投票を行なった結果として、個人提案動議として動議上程された。 これは、かなり強引な手順であり、その手順に対して納得出来ないという意見が有り、結果的に動議否決となった。 多少でも強引に今回動機提案がされた背景は、標準化への日程を少しでも短縮したいとうことが理由だったが、やはり本質として正しい統制の元に、公平な議論の機会を持つ事が優先されたわけで、これは、IEEE802WGの内部統制がきちんとしている証拠だろう。
それにしても、日曜日からの今回のセッションは、標準化の外交の裏表を知り、そのなかにどっぷり浸かったので、さすがに疲れた。 まぁ、次のサンディエゴの会合では、通常のプロセスでの動議を提案することになるので、それに向けて万端の準備を整えたい。