アゴラに投稿したSIMロック論争への素朴な疑問には、思いのほか色々なコメントがあった。 特にSIMロック解除で端末価格が上がるのかという点については、香港などでの実勢価格を示されたものもあったが、これらは所詮特異解なので、それをもって普遍的な結論にはならない。
さて、そこで SIMロック解除をした場合としない場合、端末価格、販売奨励金価格、製品原価などが、どういう関係になるか等を、経済学的に解析される方がいないかと期待しているのだが、未だすっきりした解析をみたことがない。
例えば、SBMは、\0端末の売り方に問題提起をし、端末価格をきちんと利用者に割賦販売をすることとしたはずである。 それでは、販売奨励金はないのかというと、どうやらさらに販売奨励金で端末価格を割り引いているので、販売奨励金がなくなれば価格が上がるということらしい。
それはそれとして、SIMフリーとなって、同一機種の販売量が増えた場合、それによる原価低廉率と販売奨励金がなくなることによる販売価格の上昇が、それぞれどういう相関になるのかを、経済学的な分析をしてくる人はいないだろうか?
主観的に、価格が上がって在庫がふえるからメーカーはやらないとか、海外では低価格端末しかSIMフリーはないとか意見はあるけど、それならそれで、低価格の端末ならどうなるかなども知りたい。
僕は、このあたりシミュレーションとかが苦手だし、ゲーム理論的な分析も理解が乏しいので、この件についての客観的解析をぜひご教授願いたいところだ。