今日の午後は、無錫にある射出成形の金型屋と成形工場を視察。 もう、30年くらい前に初めて自分が開発主担当となって設計した製品の量産試作で、立ち上げに行った金型&成形工場と、ここの工場は変らない感じで、とてもじゃないが日系の外注にはなれないだろう的な、町工場。 これは、規模とかではなくて、5Sに代表される品質管理的な体制や体質ができていないという意味。 しかし、それでもきっとローカルな仕事も含めて、機械があればとにかく仕事がある状態なのだろう。 この工場で驚いたのは、金型製作のためのNCも射出成形の成形機も、全て中国製の機械だった。 昔は、かならず日本製の工作機械とかがあったのだが、ここにはまったく見当たらなかった。
ところで、無錫というのは、中国語だと无锡で、Wuxiと発音するのだけど、日本ではかなり昔から"むしゃく"という言い方が知られている。 これは、日中戦争で日本軍が入城した場所で、日本語読みの地名の認知度が昔から高かったことに加え、近年沢山の日系企業が進出して、工場を構えているので、継続的に日本人には、"むしゃく"という名が通っているのかもしれない。 しかし、こういうのって、なんか違和感だけが残るな。