さすがに、何十年も業界にいると、お陰でいろいろな人脈ができる。 このため、知人とかからある分野の会社を紹介してくれとか、こちらのグループ会社の営業を紹介してくれとかいう依頼を受けることは結構多い。 それなりに歳をとったせいで、紹介する人も各会社の比較的上層部の方が多かったりするのだが、幸いに皆さん気持ちよく非紹介者と接してくれる。 また、こちらの関連会社の営業を紹介する場合には、それなりの大局的な提案を期待されたりする。
昨今は紹介するといっても、電話やメールが多くて、直接に同席する事が出来ない場合も多いし、同席する場合も、基本的には紹介と挨拶だけなので、当然事後の事が気になる。
僕が若い頃は、先輩や取引先にいろいろと人を紹介いただいたら、その後の仕事の成否に関わらず、「お陰様でいついつアポイントをいただきました」とか、「まずは電話させていただきましたが暫くご多忙とのことで来月以降にまた連絡させていただくことになりました」とかの報告をするが常識だった。 しかし、どうも最近は、こういう事をしない輩が多くて、こちらが気になって「あれどうなった?」と聞かないといけない。
しかし、僕と先方は他の仕事で会ったり、会議などで顔をあわせたりすることもあるわけで、その時に僕が状況を知らなければ、御礼のひとつも言えずに失礼を働いてしまうということが創造できないのかと飽きれる。
また、比較的上級職の方を紹介しても、通り一遍のカタログトークしかな出来ない営業とか、「お会いしましたが予算が直ぐには無いらしいです」みたいに、ヒアリング力、提案力がない輩だと、折角の広がりのある話も経ち消えてしまう。 こういうことがあると、その人には二度と人を紹介したり間に立ちたくないと思ってしまうのも、大人げないのだろうかといささか悩んでしまう。
僕は、子供の頃、下町だったせいで近所の人に外でいろいろと世話をしてもらったり、それこそ飴玉をもらったりすることがあって、そういう事をきちんと親に報告する事は、当たり前のように躾られたのだけど、最近はそういう近所付き合いも少なくて、躾もしないものなのだろうか。