今日からIEEE802.11aiの会合もスタート。 今回は、20個の個別発表があるし、参加者もかなり多い。 特に、通信機器系のメジャーが参加しはじめたことと、中国勢の元気の良さが目立つ。
今日は、あるプレゼンのなかで、他の標準化団体が議論中かつ公開前の用語が含まれていた事から、運営ルールに反するのではという指摘があった。 言葉事態は、かなり一般的に浸透しているんだけど、厳密には特定の製品(この場合は規格)名称になるので、これを資料に乗せることは、確かにルール上問題となる。
そこで、即座にそのプレゼンは中止となり、会員サーバーから当該資料を削除した。 そのうえで、発表者には用語の修正などを行った上で、新たに提案をすることをお願いした。
こういう、ルールに対する適確な指摘と運用が即座に出来てこそ、運営規則の意味がある。 悪戯に、厳格なルールばかり制定しても、それを運用しなかったり、あるいは現実とかけ離れていたりすると、ルールの形骸化やルール違反が常態化する。 ルールは運用、適用してこそのルールとなるわけだ。
話はちがうけど、オリンパスの問題なんて、結局のところ企業統治についての根本的なルールの理解や尊重が浸透していない事の現れだろう。 こういう、社会ルールとの齟齬は、ワンマン/同族経営の企業に多いけど、結局独りよがりの中途半端ななカリスマ経営者の元では、上場会社という様々なルールの適用が求められる中で、そのルールの運用より経営者に対する媚が優先されて、事件や事故を引き起こすのかもしれない。