今日からIEEE802アトランタ会合がスタート。 日曜日は、CACというチェア同士のミーティングだけなので、比較的のんびり。 CACのメンバーは、皆ベテラン揃いなので、いろいろと判らない議事運営規則等について教えてもらっている。
IEEE802のルールでは、MotionとStrawpollという二つの投票がある。 Motionは、投票権を持っている人だけが投票できるもので、基本的な意思決定は全てMotionで行なう。 もう一つのStrawpollというのは、非拘束投票といって、投票権の有無に関わらず投票できるもので、意思決定というよりは、全体のコンセンサスの確認に使われる。 Motionは、正式な意識決定であり、一事不再理が適用されるで、通常はMotionを発議する前に、Strawpollをして、全体の合意形成の状況を探る。 しかし、投票権の無い人も投票するので、微妙な結果の場合には、Motionで相反する結果になることもある。
そこで、投票権者だけに非拘束投票をすることが出来ないかと聞いたら基本的には出来ないけど、Strawpoll の回答を賛成(投票権有)、賛成(投票権無)、反対(投票権有)、反対(投票権無)、棄権(投票権有)、棄権(投票権無)のように、分けて行なうことは問題ないとのこと。 一部のTGでは、PreMotionという名称の行為がされていた時もあるけれど、これは運営規則にないそうだ。 こんな風に、ルールは厳格でも、ちゃんと適応性のある運営方法(抜け道?)が残っているというところが、なんとも面白い。
もう一つ、会議をしているとMotionの時だけ部屋に入って来て、投票権行使をするグループがいる。 困るのは、その会議への出席登録もしていないし、議論にも参加していない人が、数の勝負でこういう集団行動をとる。 まぁ、それもルールなのだけど、これをなんとかブロック出来ないのかと聞いたら、残念ながらこれを阻止する運営方法はないようだ。 唯一あるのは、投票に入る前に、部屋のドアを閉めるという手があるらしいが、これは他のWGで行なって、かなり問題を起こしたことがあるらしい。
まぁ、事前に十分な議論と合意形成が出来ずに投票採決に持ち込むことも問題だけど、こういう強行的集団行為をする人の意識改革も必要だよな....