とある組織におけるワークフローの確認で、数人の人と個別にヒアリング。 どの人も、第一に自分が面倒かどうかを論じる。 誰一人として、組織として、業務として、本来はどうあるべきかを語れない。 これは、明らかに語れないというよりは、理解していない、あるいはそれを考える事に価値観を見いだしていないためだ。
この背景には、組織全体というよりは、個々人の保身という小さな利得が優先される、ヒラメ的社員と、それを養殖する管理職文化が蔓延していることに他ならない。
技術系では、目先のインプリとか表層的な部分の議論ができても、そもそも論を持たない人は、結果的細分化された部分設計から脱しないけれど、こういう事務的な面でもまったく同じだろう。 つまりは、物事の本質を見極めるあるいは、抽象的に理解できる力=コンセプチュアルスキルの不足なわけで、こういう人は目標とするコンセプチュアルデザインを持たないので、その場しのぎの業務か、狭範囲の仕事しか出来なくなる。
もっと大きな問題は、誰もそれを指摘したり、改善したりしない事だ。 皆が小さな分業の中で、小さな利害のために行動している事に慣れてしまうと、その行動の善悪もなにも疑問を持たなくなってしまうのだろう。
そういえば、この前読んだ伊坂幸太郎のモダンタイムズのテーマがこんな話だった。
昨日の健康診断で、初めて血圧が高いと診断された。 僕は、低血圧でいままでずっと低いと言われたことはあっても、血圧が高いなんて言われたのは、まったく初めての事だ。 問診の時に、念のためもう一度測定したのだけど、結果は同じだった。 もともと、WPW(狭心症の類)なので、心臓が細動気味な時はあるけど、これで血圧が高くなったら、ちと嫌な気がする。
問診の先生に、この歳になったら家庭用の血圧計とか一台くらい持っていてもいいですよって言われたけど、血圧計なんて皆持っているの? だいたいが、サプリメントも薬も嫌いで、基本的には放置主義なので、まったく想定外。
とりあえず、夜近くの温泉にいったら、無料の血圧計が置いてあったので、これで測定してみたところ、とくに高くなく普通。 念のため、二回測定してみたけど大差はないので、一安心? 風呂上がりだから、低いのかな?
雨もやんで晴天になったけど、昨夜からの強風はそのままなので、体感温度がえらく低い一日。 それでも、午前中は白菜を収穫し天日干しし、午後は大根を収穫して、沢庵ように吊るす。 今年は、ゴム手袋に長靴で、畑横の用水路で流水で洗うことにしたので、効率が良かった。
ところが、昼に大根を洗い終わって帰ろうとしたら、軽トラのエンジンがかからない。 セルは元気に回るのだけど、エンジンがかからない。 どうも、完全に被ってしまった感じ。 とりあえず、大根を一輪車で家まで運んで、吊るしたあとに再度試みたけど駄目。
ということで、実にかなり久しぶりにJAFのロードサービスを呼ぶ。 コールセンターの対応といい、駆けつけたサービスマンの対応といい、さすがにロードサービスの第一人者だけあって、実に的確かつ爽やか。 結局は、プラグの清掃をして、キャプを若干開いて、エンジンはかかった。 しかし、どうもオイルがかなり燃えているので、根本的な再調整は必要とのことで、あとは出入りの車屋に点検を頼むことにする。
知人に寄進してもらった軽トラなんだけど、もう一回りちょっと走っていて、年代的にもかなり厳しいので、そろそろ限界なのは判っているので、買い替えを考えないとならない。
車のトラブルで時間をとられたけれど、夕方には白菜の漬込みもおわった。 今年は、大根も多めに作ったので、ハネものを切り干しにし、煮物などに使うものを取り置きし、畑にも少し長期保存用に埋めておいたけど、それでも沢庵用は50本くらい干せた。
白菜は、とりあえず20Kgほど漬けたけど、まだまだ収穫できるので、今年は何回漬ける事になるやら...とりあえず漬け物Day初日が終了。
明日、京都大学学術情報メディアセンターセミナー「無線LAN等の通信規格の標準化」に参加するため、夕方から同僚と京都へ移動。 相変わらず新幹線の無線LANは遅い...
京都では、函館の学会でいろいろと世話になったグループ会社の大阪支社勤務のSEと合流して、木屋町で一献。 おすすめの豆乳鍋とお銚子で、かなり出来上がってしまった。 ちょっと風邪気味かと思ったけど、すっかり本調子。
午前中は、京都大学で無線LAN等の通信規格に関するセミナーで講演。 今回は、総務省標準化推進官 上原氏、京都大学 守倉教授と僕の3人が講師。 両名とも旧知で、守倉先生とは無線LANの黎明期に総務省の標準化などでよくご一緒し仲で、今回はかなり久しぶりの再開。
更に、今日のセミナーには、情報系の池田先生や電波系の吉田先生という大先生方も参加してくださったし、主催側にいる旧知のPRUGな力武先生もいるし、学生さんも沢山で、教室は満席という大盛況だった。 こういう会場って、聴講者の熱気があってなんだか楽しい。
講演後、守倉先生や吉田先生らと大学近くの、中華料理屋で昼食。 ここは、いぜんは和食屋だったはずなんだけど、いまはえらく強気な中国人の経営する中華屋で、「常連じゃない客はメニューださないかんのかいな、まったく手間がかかるなぁ」なんて小言まで言われてしまった。
それでも、旧交を温めて、たまたま最近グループ会社の人と会ったということで、その話などをしながら、あっという間に楽しい時間が過ぎた。
昼食のあとは、四条にある知人の会社の会議室に移動して、IEEE802.11aiのテレカンを開催。 WEB会議のお陰で、何処にいても会議が開けるのが嬉しい。
えらく久しぶりに、日本の老舗、大手VCの人と打合せ。 ここの米国子会社のCEOとは旧知で、ここが投資した先の会社と結構仕事で関係したり、投資予定先についての意見を聞かれたりというつき合いが続いてる。
今日は、たまたま彼らが投資した先と、僕の知り合いの会社の製品が協業性が高いということで、意見交換。 彼らの投資した先の日本法人の責任者の方は、ちょうど就任したばかりなのだけど、話をしたら随分と共通の知人がいてびっくり。
日本の投資環境って一度でも失敗した人は、なかなか再チャレンジを許されないし、起業してもコピー機一台リースするにも、社長の個人連帯保証が必要だったりで、株式会社でも結局のところ有限責任というのは絵に描いた餅のようだという話になった。
オリンパスの件をみてもそうだが、再チャレンジがなかなか出来ない一つの理由は、集団無責任で、物事の責任を明確にし、失敗は失敗として総括するということを避けているからではないだろうか?
善くも悪くも、物事を白黒つければ、ある意味リセットされて再チャレンジが出来るのに、責任を取らない、取らせないで曖昧模糊にしているのが、問題かもしれない。
元部下と一献。 彼は、エンジニアでそろそろ40になるけれど、基本的に開発が好きで、現役でコードや回路開発をするのが楽しいというタイプ。 しかし、日本だとある程度の年齢になると、ジェネラリストとしてマネージメント等の職能を求められるので、そういう意味では岐路にたっている。
そもそも、ジョブディスクリプションを明確にしない事が多い日本では、就労後にプログラミングやネットワーク技術を習得する人達が多いけど、コアな開発やスーパーエンジニアは、子供の頃からのオタク系が、やはり頼りになる。 しかし、年齢を重ねた時に、ジェネラリストに転身するのは、オタク系は苦手のようだ。 そこで、こういう人達をスペシャリストとしてみた職能の評価をきちんとして、組織の中でそれに見合った配置をどうするかが、技術系会社の組織運営では求められる。
もちろん、中には自称スペシャリストで、年齢を重ねる時に新しい技術習得を怠ったり、昔の技術に固執したりするタイプもいるので、ちゃんと評価してスペシャリストとして専門分野に特化できるのは、限られた人になる。
組織運営的には、こういう技術系スペシャリストと事務系スペシャリストをマッチングして、マクロバランスに配慮して両輪にする事が理想なのだろうと、ほろ酔いのなかでぼんやりと考えていた。
グループ会社の元部下らが来宅。 今回は、少人数でまったりとという企画らしい。 北陸勤務のA君が、今朝地元の市場でズワイガニと鰤を仕入れて来て、蟹鍋。 さすがに、朝仕入れななので、調理するまで元気で、生でも少したべてみたら甘味がある。
今回は、これに合わせて日本酒も、お取り寄せで久保田 萬寿と、奈良萬。 さらには、馬刺もあって、日本の冬満喫状態。
飲んで食べたあとには、なんと...懐かしい人生ゲーム。 昔のと違って、世代別のアクションがあったりで、なかなか時間もかかる。 そのあとは、麻雀チームとトランプチームで、なんだか学生の合宿かよ....というかんじ。
外では、皆既月食が粛々進んでいて、晴天だったので、しかり赤い月も楽しめた。
今朝、昨夜から宿泊していた若人に手伝ってもらって、裏山で伐採された松の丸太を回収。 これをチェーンソーで適当な長さに切って、斧で薪割りをする。
じつは、十分に蓄えもあったのと、チェーンソーの刃の交換をしていなかったので、長らく薪割りをしていなかった。 たまたま、先月植栽の整備を知り合いの造園屋さんにしてもらった時に、チェーンソーの刃も交換したら、さすがに気持ちよいくらい切れる。 目立てをして、何度か再生したけど、やはり新品交換に勝るものはない。
そんなこともあって、今日は実に久しぶりに薪割りを、少しだけする。 空気が澄んでいる冬に薪割りをしていると、あの薪が割れた時の音が、遠くの畑や山の方まで響く。 逆に、力んで変な斧の当て方をすると、ご近所にお恥ずかしかったりする。 音聞いて、へたくそだなとか判っちゃう。
久しぶりに味わう、この爽快感は癖になりそう。
SBのiPhone3GSを所有していたのだが、普段から携帯電話として使っているのは、Docomoなのと、iPad2(Docomo SIM)を入手してから、iPhoneは車の中に機内モードにして常備して、iPodとして使っていた。 そんなわけで、iPhone4にも4Sにも機種変更しなかったのだが、最初の二年縛りも切れていることから、4Sにしてみた。
相変わらず不思議というか複雑な価格説明なのだが、パケット放題もほとんど使っていないので、従量制と併用にしたら、結局割引といろいろで、機器代金としては,@980x24ヶ月くらいだそうだ。 一時のブームも過ぎたようで、新宿の駅前のショップだっけど、待ちは0で、20分くらいで全て手続きが完了した。
Macの同期によるコンテンツの引っ越しは、さすがにAppleらしくえらく簡単で、さくっと引っ越しできたので、暫くまたiPhoneを持ち歩いてみようかなと思ったけど、お財布携帯はお財布携帯で、捨て難いし悩ましい。
9月にIEEE802の会合を沖縄で行なった時に、大変お世話になったコンベンションセンターの方が来社し、3ヶ月ぶりの再会。 諸々の行きがかりからLA的な立場に急遽なってしまい、ドタバタしながらなんか乗り切った事も、今となっては良い想い出だ。 それにしても、急な展開のなかで、メールと電話でやりとりで準備を進め、無事に一週間の国際会議を行なったことは、とても良い経験になったし、そのなかで協業した仲間的な意識があって、とても今日の再会は嬉しかった。
そんなわけで、夜はスタッフの人と一献したのだが、話題はどうしても沖縄の文化や習慣の話になる。 僕にとっては、本土で地方の人に昔話や歴史的な話を聞くのと違い、圧倒的に背景が違う。 聞けば聞く程、琉球王朝っていうのは、中国に近い。 今日ご一緒した方の義母は、琉球舞踊の有名な方だそうで、そのあたり話や、清明祭の話などとても面白かった。
いつも思うのだけど、東京で生まれ育った僕には、家や地域に伝わる歴史というのが、とても浅い。 江戸っ子だとか江戸文化なんていったところで、400年ちょっとなわけだ。 東京在住の人で、我が家系はなんていう話が出来るの人は、いまでいう地方の出身だけど、その本流の栄えし頃に東京なんて何も無かったのだ。 だから、地方に行った時に地方の人の語るお国自慢のような深さがとても羨ましいわけだ。 これが、沖縄の人に至っては、もう次元が違うくらい深いし、その郷土愛の強さも格別で、外国人と自国について語っているのと限りなく同じなのだ。
とにもかくにも、今年のIEEE開催を一緒に乗り切ったことで、とても素晴らしい縁ができたので、僕にとってはなんか沖縄がとても身近になった。
沖縄の人と待ち合わせでソニービルの前に居たら、今年はのクリスマスイルミネーションは、VRだった。 ディスプレイに向ってカメラを向けると、カメラと顔を認識してそこにマークが出る。 こういうのもどんどん進んで来てるけど、生活サービスへのつなげ方が今ひとつなところがあるな。
朝は、東大駒場で打合せ、最近は駒場に来ても駒場東大前の駅を使う事はあまり無かったのだけど、今日はかなり久しぶりに駒場東大前で下車。 いまは、西口ができて日本民芸館方向に行くのが便利。 もう、三十年くらい前には、よく駒場小劇場に夢の遊民者とかの芝居を見に来たけど、その頃の面影はない。
打合せのあと、羽田から山口宇部に移動して、湯田温泉に投宿。 山口大学のMさんと一献。 最近定番かしつつある山口大学近くのふく料理店でふくのコース。 ここの凄いのは、ひれ酒も飲み放題で、つぎ酒じゃないところ。 写真を撮る前に箸をつけてしまった。 2人でしっかりふくを満喫して、夜は湯田温泉でゆっくり。 明日は、午前中に発表なので、早めに就寝する。
山口大学で開催のRCS/NS研究会にて、投稿論文の発表。 無線LANやメッシュ関係の発表が実に多い。 おそらく、招待講演とかではなくて、普通に投稿発表で、電子情報通信学会の研究会に参加するのははじめて。 幸いに、ここでも元委員長の先生らと旧知だったりで、初めての緊張がとけた。
山口大学は、1997年にスペクトラム拡散で関門海峡を越えて、無線でIPを飛ばして以来のご縁。 今日の会場の工学部のキャンパスでも、メディアセンターの責任者のH教授とは、その時以来の知り合いで、キャンパス無線LANに代々製品を導入していただいている。
そんなわけで、キャンパスを歩いたら昔の弊社の無線基地局を発見。 さすがに、いまは新製品にリプレイスされているのだが、屋外に置局したためか、いまだに残っていた。
夜は,学内で懇親会をし、その後宇部市内での二次会に参加したのだが、いづれでもふく刺しと天ぷらがでて、昨日に続いてふくを堪能。
早朝に西海岸とWEB会議をしたあと、昨日に続いて研究会に参加するために山口大学に向う。 なんと、今日は朝から雪が降っていて、時折激しく吹雪くような感じになる。 教室は、昨日より少しましだけど、そこそこに古い校舎で、相変わらずかなり寒い。 そんな教室で、ふと天井を見上げたら...イエローケーブルが敷設してある.しかも、メッセンジャーワイヤー張って、それなりの工事。 昨日の無線LANも懐かしかったけど、イエローケーブルもなんかとても懐かしい。 しかし、いまはもう使っていないようで、反対側の壁には、802.11n対応の某社製品(蟹さん)が設置されていて、無線LANがメインのようだ。
朝は、香港から来日中の大先輩な知人と先般彼に紹介した友人と3人で、都内のホテルで朝食。 今回は、僕が出張中だったので、今日の朝食しか時間がとれなかったけど、少しでも時間を共有して諸々の話に花が咲くのが嬉しい。 朝食のあとは、昼まで雑務を片付けていたら、今週忘年会をしようと言っていた知人からメッセンジャーで、お母様が今朝他界されたとの連絡。 この一ヶ月で、僕の周りでお母様を亡くされた人が、なんと4人だ。 季節の変わり目と急な寒さのせいだろうか。 この皆さんのケースより高齢な実家の母が少し気になるな..
午後は、山梨に移動して帰り道で車屋とタイヤ屋を四カ所程回って、スタッドレス探し。 価格も各社バラバラで、ディーラーがかなり安い設定なのにびっくり。 ところが、どこも在庫はなくて、しかもメーカーもバックオーターで入荷はかなり先とのこと。 車を購入した東京のディーラーの担当者に電話したら、すぐに探してくれて、とりあえず用意出来るとのこと。 しかも、価格は一番安かった。 灯台下暗しとはこのことだな。
すっかり、真冬モードで寒いことしきり。 ということで、今日は、干してあった大根で沢庵漬けとはりはり漬けを仕込んだりして、主に家のなかで作業。 それでも。昼すぎに陽当たりが良くなって来たので、先週途中だった残りの薪割りをして、少しだけ体を動かす。
オリンパスの損失隠しのニュースの続報をみていると、よくまぁ長い間同族企業でもワンマン企業でもないのに、こんな不正が露呈せずに継続してきたなと思うとともに、集団無責任の怖さを感じる。
ところで、最近は原発などもそうだけど、不祥事などに対して、企業が自ら第三者委員会等を設置するケースが多いが、これはなかなか機能しにくいようだ。 元々、第三者委員会の委員になる人への招聘も報酬も、当該企業が出すのだから、委員になる人も、その報告を受け取る人も、その立ち位置を十分に尊重できないと意味がない。 ところが、多くの場合、設置をする時点の当該企業側は、不祥事との因果関係が皆無ということはないので、暗黙であっても恣意的な部分が入り込む余地がある。
製造業における、品質保証、品質管理も、これに似ていて、品質関連部門は、取締役会など経営部門に直結し、独立性を確保される位置づけにあって、はじめて機能する。 ところが、同族経営な会社とか、ワンマン企業などでは、この独立性が確保されないがために、形骸化する事が多々ある。 また、社内政治が優先されるような企業風土でも、オリンパスと同様に品質に関する問題が組織的に改竄されたり隠蔽されたりする素地をもつ。
品質管理とかに関わって教わる基礎に、製造と検査は、人と場所と時間を変えて行なうというのがあるが、これは各々の独立性を確保することで、本来の機能を得るためなのだ。 そんなわけで、僕ら製造業に長く関わってる人間は、取引先の企業の組織図等から品質関連部門の位置づけをみて、その会社の品質に対する姿勢を計ることがある。 これと同様に、コンプライアンスでも第三者委員会とか社外取締役の扱い等をみることが、これからは重要になるだろう。
とある業界団体にて講演を頼まれて、無線LAN関係の話をする。 この団体は、レガシーな団体で参加企業というのは、もうインターネット時代とは全く違う、古い文化の権化。 問題は、会員企業がサービス展開をするには、技術力や監督官庁との調整などがいるために、歴史的にベンダーがしっかりと食い込んでいることだ。
しかし、こういうベンダーの人達って、本当に自分達の提案しているものが顧客の利に沿っていると自信をもっているのか甚だ疑問に思う部分が多々有る。 顧客が技術や制度に明るくないことを良いことに、重厚長大な製品やシステムや役務を提案しているとしか思えない部分があって、そういうのをみるとこの人達はメーカーとして矜持がないのではと悲しくなる。
今日も、前回会合の議事録の資料を見ていたら...時代にまったく合わない内輪理論に輪をかける提案発言が記載されていて唖然としてしまった。
あまり、正直すぎるのは商売下手なんだろうが、技術屋がシロアリ商法的な事をするのは、端で見ていても虚しいばかりだ。
たまたま、元部下のTwitterをみていて、製造業に関わる者として、品質管理(QC)と品質保証(QA)に対する認識が希有な点が気になったので、僕なりの考えをメモしておく。
仕事には、それがソフトウェア、役務、ハードウェアであれ、相手に対して掲示する仕様が存在する。 そして、この仕様を満たすことで、対価を得るという取引きが成立する。 羊頭狗肉なんていう中国の古い言葉があるように、示した仕様と現実が違うことは、詐称であり、明確な瑕疵だ。
僕らは、あるモノを作る時に、外部仕様(相手に掲示する仕様)を明確にし、それを安定して実現できるように設計を行なう。 例えば、時速100km以上走る自動車ですと言うためには、設計上、製造のバラツキや外因を加味しても、時速100km以上が保証できるように設計、開発する。 これが品質保証(QA)だ。
しかし、製品やサービスを大量に生産し提供すると、様々な外因で、実際の性能にはバラツキが生じる。 この時,時速100km以上という仕様の車を買って来たら、まちがいなく100km以上の速度が出ているとしても、問題はそのバラツキだ。 例えば、ある車は100.0000001km/hで、ある車は199km/hだったりしたら、統計的にもその車の分散は、100kmを下回るものが含まれる可能性がある。 そこで、僕らは常にその実力値の分散を一定に抑えるような管理をする。 これが、品質管理(QC)だ。
つまり、QAは、ある製品が一定の管理の元に製造された場合、指定の仕様を満足することを保証するもので、これは設計に依存し、ワーストケース等を想定して作り込まれる。
これに対して、QCは、同じものを同じ手法で生産した時に、それが一定の範囲に収まるように、バラツキを抑えるための管理で、重要なのはアベレージと分散だ。
よく、あのお客の言う事は"過剰品質"だなんて言葉を使う、製造業の人間がいるけれど、そういう意味で品質管理に過剰なんてものはない。 ただ、世の中のニーズ等に対して、オーバースペック(過剰仕様)で、対価とのバランスが取れないなんてことは多々有る。
最近はアマチュア無線が本業っぽい知人のS夫妻と、昔彼と同じ大手通信機器メーカーで広報をされていたK夫妻らと、代々木上原で鮟鱇とふぐ。
ついこ先日S夫妻は、アマチュア無線のためにジャージー島に行っていたので、そのお土産話を聞きながら、日本酒と鍋で盛り上がる。
それにしても、今日ご一緒した御両名が世界最大のインターネット通信機器メーカーに勤務していたお陰で、当時僕の会社はとてもインターネットの革新的な部分で知名度もできたし、大きなつながりができた。
当時、ルートは研究開発型のデザインハウスだったのだけど、自社開発したスペクトラム拡散無線機をインターネットコアな人達とともに、無線ルーターという製品にし、全国の自治体などで利用していただいた。 この時、SさんにはN+Iの出展ブースを提供いただいたり、一緒に全国行脚してもらったりしたし、Kさんには会社の広報担当を教育してもらって、そなりにニュースリリースなどが発せれるようになった。
この時の彼らの会社は、インターネットという文化を広げることが使命であるという感じで、個別の製品の宣伝などよりも、市場の啓蒙を第一人者とて展開していて、僕らみたいな小さな会社でも、おなじ目的ならば大きな心で支援をしてくれていた。
コンサルタントやソリューションビジネスというのを、まさに先駆的にしかけて市場形成をしていたわけだ。 これは、もう典型的なブルーオーシャン戦略企業だった。 市場がコモディティ化する時,ブルーオーシャンもレッドオーシャンになってしまうけど、それでもビックフィッシュはそれなり生き残る。 これに対して、最初からレッドオーシャンで価格による差別化等で生きて来た会社は、そこが完全に酸欠状態になった時には、どうやって広大で新鮮な市場に出て行けるのかは、とても難しいけど考えてみたいテーマだ。
米国で、TVホワイトスペースの利用に使う、Spectrum Bridgeのデーターベースと、このデーターベースと連動するKoos Technical Services の無線機がFCCの認定を取得したというニュースが入って来た。
現時点では、ワシントン、ノースカロライナとトラアイル実験をした地域に利用が限定されるようだが、これで確実にPart15ベースのノンライセンスバンドとしての運用が始る。
ホワイトスペースでは、802.22の他に、11,15,16というメジャーな無線方式の標準での利用が検討されていて、実際に11や15のようなノンライセンスバンドの普及の早さを考えると、今後の普及に弾みがつくと思われる。
一方、日本のホワイトスペースは、エリアワンセグ中心で、何処までも独自路線に拘っている。 これには、日頃規制緩和を訴えてる人も、一部既定路線迎合だったりで、結局は談合的な電波割当に与しているようで、なかなか先が見えない。
総務省のホワイトスペースに関する研究会でも、こういう米国の状況などについての発言は少ないそうだ。 また、日本の進めるエリアワンセグのようなものが、本当にホワイトスペースの使途として有益と考えて、それらの情報を米国での標準化などにリエゾンしているかというと、その様子も無い。 少なからぬ公的機関の研究者がIEEEの標準化に国費で参加しているのだから、どちらにしても、日本での研究会と米国での実態の間で積極的な相互リエゾンが必要ではないだろうか?
昼過ぎに、上野原市の知り合いが2人で味噌をとりがてら遊びに来てくれたので、一緒に近くのカフェ(もとは蕎麦屋)に行く。 ここは、もう来客時の定番で、まぁ冬だし時間的にも遅めだから空いてると思ったら..さすが3連休でかなりの混み具合。 それでも、店のポリシーでまたーりと時間が流れていて、こちらものんびりと待って、たっぷりと世間話に花を咲かせて、そばを楽しんだ。
ここのおそばで、結構皆が喜ぶのが、つけ汁にたっぷりと入った鬼おろしの大根。 ここに連れてきた人との会話で,何度かどうやっておろしてるんだろうという話になったことがある。
でっ、今日はさすがにCATVで地域番組を作って、レポートもしていたUさんだけあって、ストレートにお店の人に問い合わせ。 答えは、竹の鬼おろし専用のおろし器だそうだ。 ホームセンターとかでも売ってるよというので、帰ってからGoogle先生に聞いてみたら、いやーあるわあるわ、こういうのなのねと納得。 もうちょっと調べて、今度一つ購入してみよう。
クリスマスだというのに、今日も朝から論文書きな一日で、ケーキもなにもない。 ふと、外をみると南アルプスも八ヶ岳も異様な黒い雲に覆われていて、上の方は相当な悪天候のようだ。 というわけで、どこに行く事もなくストーブの横でせっせとキーボードでワードと戦っていた。
こんな時に会社だと、コーヒーが何杯でもいけるんだけど、山梨にいるとコーヒーより緑茶が多くなるのは、なんでなんだろう。 そういえば、昨日、遊びに来た知人にこの前漬けた野沢菜漬けをお裾分けしたんだが、なんと自分がまだ味見もしていなかったので、お茶請けに野沢菜漬けを出してみたら、これがまさに良い塩梅。 しかし、高血圧とか言われてるのに、こんなの摘んでたらやばいなと思いながら、原稿を数行書いては摘んでを繰り返してしまった。
午後からグループ会社の全体集会。 取締役、管理職の30人近くが、個々の部門の今年と今後について、順番にスピーチ。 さすがに、これだけいると延々と三時間半かかる。 アメーバー経営で有名な某社の月次の経営会議は、まる一日だそうだけど、一方的なスピーチだと、聴く方の集中力を維持させるのはなかなか難しい。 それにしても、人それぞれではあるが、結構自分の言葉で、きちんと話をしている人は、年齢や部門に関わらず魅力的だ。
夕方からは、高齢のYear End Partyがあって、そのあとは若手のエンジニアらと忘年会。 新卒から30代前半の連中は、本当に元気だ。
3次会はよく山梨に遊びにくる3人とバーでゆっくり。 この連中は、同世代で、彼らが同期として会社の今後や仕事の仕方について、飲みながら意見を交わしているのは、なかなか嬉しい。 こうやって、同期とか同世代で部門を越えて議論する世代がいることは、明るい材料だ。 これに対して、階層的組織の悲しさなのか、上級職になるほど横の連携が悪くなり、お山の大将どうしの小さな縄張り争いになって、堂々と議論できなくなることが多いのが悲しい。 上級職になるほど器が大きくならないと、器は安定しないんだよね。
昨日、ある人のスピーチを聞いたのだが、そのなかで使われた用語が、もう一昔前に皆がよく使っていたものだった。 その用語事態は、いまやかなり一般的に使われているのだが、ことさらその用語が新たなキーワードだぞ的な脈路は、いささか疑問だった。
技術の世界でもよくあるのだが、なにかトレドな言葉というのは、それ事態が一人歩きするようで、どう考えてもその言葉の本質を知らないで、ただその言葉を使ってみたかっただけ的な話には、よく遭遇する。
これって、元々内容や用途をきちんと理解している人の間では、適切な用語なんだけど、それを知らないひとには、バズワードになってしまうということかもしれない。 技術用語に限らず、経済用語とか経営戦略的な用語とかでも、こういうのは結構あって、面白いのはバズワードにしてしまう人の方が、時間的に一周遅れで使っていたりする。 早期に飛びついて意味もわからず、あるいは本当に未だ意味が確立していないバスワードな時に使うならまだしも、もうある程度その意味や定義がちゃんと定まったものを、一周遅れの人があたかも凄い用語を知ってます的に使う話っていうのは、かなり痛い。
昨日、後輩の長崎の実家が、殻付の生牡蛎をお歳暮に沢山送ってたくれたのが届いた。 事前に聞いてはいたけれど、その量にびっくりしながら、嬉しさについ顔がほころぶ。 くだんのご両親は、今年は二回程、山梨の家に遊びに来ていただいて、一緒に畑を耕したりした。 今は、お孫さんをつれて佐賀に住んでるので、なかなかこちらに来る事もできないかもしれないが、健在で健やかな様子が何となく目に浮かぶ。
一方で、先月末に干した干し柿もなんとかカビなどつかずに、仕上がったので取り入れる。 今年は、なかなか収穫するタイミングがなくて、ほとんどが熟してしまっていたので、干し柿に適している百目柿は少ししか干せなかった。 あとは、小さな柿で、それでもおやつに家で食べるには申し分ない。
午後から、甲府に味噌の仕込みに使う麹の仕入れに行く。 毎年訪問する老舗のおかめ麹さんは、いまも昔ながらの建物で味が有る。 麹の単位は、むろの枚数で、1枚が900gくらい。 今年は、なぜか大豆がえらく高騰してしまったのだが、麹の値段は変らないので助かる。
大晦日といえども、欧米は休みじゃないので、朝からバタバタといくつかの仕事メールに追われる。 一旦、気分転換に大量にいただいた牡蛎の殻剥きをしたあとは、締め切り真近の論文の推敲、とりあえず目処がついたので、日を改めて最終的な校正を、年明けにすることにして、仕事モード終了。
ここ数日、どうも背中から肩の凝りが酷いので、夕食前に近くの温泉(たかねの湯)に行ってリラックス。 スキー客などで、いつもとは違い、とても盛況で、洗い場は待ち行列状態だった。
牡蛎は、タイミング的に食べきれなかった分を剥き身にして冷凍することにしたのだが、今夜はもう少しだけ殻付のまま焼いて食べることにし、七輪の登場。 なにが良いって、これなら食卓の上で焼けるので、焼きたてを食べれる。 せっかくなので、勝沼醸造のアルガブランカ ブリリャンテを開ける。
例年は、元旦に年賀メールを発信するのだけど、昨今のトラフィックの問題とかもあるので、今年は三ヶ日中での発信にしてみることにして、早めに就寝。