米国で、TVホワイトスペースの利用に使う、Spectrum Bridgeのデーターベースと、このデーターベースと連動するKoos Technical Services の無線機がFCCの認定を取得したというニュースが入って来た。
現時点では、ワシントン、ノースカロライナとトラアイル実験をした地域に利用が限定されるようだが、これで確実にPart15ベースのノンライセンスバンドとしての運用が始る。
ホワイトスペースでは、802.22の他に、11,15,16というメジャーな無線方式の標準での利用が検討されていて、実際に11や15のようなノンライセンスバンドの普及の早さを考えると、今後の普及に弾みがつくと思われる。
一方、日本のホワイトスペースは、エリアワンセグ中心で、何処までも独自路線に拘っている。 これには、日頃規制緩和を訴えてる人も、一部既定路線迎合だったりで、結局は談合的な電波割当に与しているようで、なかなか先が見えない。
総務省のホワイトスペースに関する研究会でも、こういう米国の状況などについての発言は少ないそうだ。 また、日本の進めるエリアワンセグのようなものが、本当にホワイトスペースの使途として有益と考えて、それらの情報を米国での標準化などにリエゾンしているかというと、その様子も無い。 少なからぬ公的機関の研究者がIEEEの標準化に国費で参加しているのだから、どちらにしても、日本での研究会と米国での実態の間で積極的な相互リエゾンが必要ではないだろうか?