蕗の薹、たらの芽などと同じで、この季節になるとお約束で摘んでいるのが、よもぎ。 はっきりいって、雑草でしかなくて、しかもやたら繁殖力が強いので、花壇も芝生の隙間にもどんどん増殖する厄介者なんだけど、この時期だけは許せちゃう。
あまり小さすぎない葉をとにかく摘んで、水でゴミなどを洗い流したあと、熱湯に重曹を入れて煮る。 若葉は、柔らかいので、そんなに時間がかからずに、かなりやらかくなる。 これを、クッキングペーパーで搾って、水分をとったら、まな板の上で出刃で叩いてミンチにする。 本とかでは、すりこぎですったりする人もいるみたいだけど、この時期の若葉はこれで十分。
例年は、これで草団子を作るのだけど、今日はなんとなくベーグルにしてみた。 よもきの水分の分だけ、加水率の調整が微妙なんだけど、まぁベーグルなので、逆に適当でもなんとかなる。
それにしても、団子の時もいつも思うけど、この自然の醸し出す若緑色は、本当に綺麗で、粉をねって馴染でくると、本当に鮮やかな色が全体に広がっていき、うっすらとした香りがキッチンに広がって、今日みたいな雨の日ても、春を感じるから嬉しい。
去年、原木で仕入れたハモンセラーノの最後の部分があったので、それとブレーンのオムレツ、チーズのワンプレートにして遅めのランチにした。