僕の周りに限るわけではないけど、ミャンマーに対する進出、投資が熱いようで、先週から今週にかけて、たまたま二つの異なるミッションで、知人が数人ミャンマーに行っている。一つはJETROの関係で、もう一つは、在ミャンマー大使館との関係と、いづれもコテコテにオフィシャルなミッションのようだ。
いまの円安は、日本からの輸出にも追い風になるという感覚もあるのか、輸出関連の話が多い。また、アジアなどでは日本の製品やサービスに対するイメージは、高度成長期の安かろう悪かろうなコピー品の時代ではなく、まちがいなく憧れのブランド力があるので、成長の激しい国では人気が右肩上がりなのだろう。さらに、一昔前では、中国市場に対して同じような傾向があったが、最近の日中関係の諸問題などもあり、中国以外への輸出、参入が盛んになるのもうなづける。
この類いの話で、いつもあるのは、「知り合いがxxで、こういうビジネスをしていて、xxのニーズが凄くて、今だったらこいうものがどんどん売れるらしい。」とか、「何処何処では、何々が人気なんだけど、まだメジャー品しかなくて、ちょっと拘ったこういうのを供給すると、かなり行けるらしい。」 というやつだ。
面白いのは、こういう話で、なにか企画する人って、基本的に現地に行っていないか、行っても精々数回で、しかも限られた属人的情報に根付いている。 国内のビジネスでもそうだけど、多くのビジネスには、必ずなんらかの法令的規制やルールがある。 特に、輸出入などの対外ビジネスの場合は、これはもう避けては通れないくらい重要な要素になる。従って、プロとして対外進出をしている人達は、まず間違いなくこういうオフィシャルな規制や規則、既存機関の状況を、しっかりと把握し、かつうまく利用している。 冒頭に書いた、二つのミッションなどは、まさにその典型だ。
一方で、情報の取得や精査を自らすることはなくて、行動の根拠が他人からの伝聞(事情通の話)で構成されているのが、さきに書いた「xxxらしい。」という、らしい論だ。 いまの情報化の時代は、少なくともオフィシャルな情報は、昔のように霞ヶ関に日参することもなく入手できるのだが、属人的な情報が行動根拠になり、最低限の事実の積み重ねを飛ばし、生半可な事情通になった気で手を出すのがアマチュアビジネスだろう。
プロフェッショナルな人は、やはりオフィシャルな情報や機会を使い、しっかりと事実や規則を把握し、そのうえで建前と本音、規則と実態の違いを、現場で把握して、対外進出を成功しているようにみえる。
これは、別に輸出入に限らず、電波や通信事業などでも、事情通な第三者の情報を論拠にしている人に限って、規制緩和を求めたり、裏道を求めて失敗している事例も多いようだ。 結局の所、仕事のプロは、異なる視点、視座で多角的に情報を集め、精査、比較、判断が求められるのは、なんでも一緒ということだ。
さてさて、ミャンマーにいった、沢山の人達が、これからどんなビジネスを展開するのかは、実に楽しみだな。
今日の朝は、以前から一度挑戦してみたかった乗馬をしに,隣町の明野にあるサニーフィールドに行く。 我が家からだと、車でものの15分くらい。
乗馬なんて、小学生の頃に軽井沢かどこかで、観光乗馬をしたことしかないので、まったくの初めて。 まずは、手綱の持ち方を教わって、今日のパートナーであるホーリー君(雄 十一歳)をつれて馬場に移動。 馬場で、手綱の待ち方、乗り方、降り方から、止まり方、曲がり方、並足、早足の仕方などを三十分弱、オーナーのFさんに教わる。その後、白馬に騎乗するオーナーの後をついて、明野の林道で外乗。 途中早足をしたりして、トータル一時間くらいの初乗馬を楽しんだ。
しかし、予想以上にこれは気持ちがいい。 生憎と今日は黄砂なのか煙霧なのかわからないけど、とにかく遠くは霞んでいていつものように山並みが綺麗に見えなかったけど、午前中は風もさほどでもなかった。 そんな中、まさに上から目線で回りをみながら、闊歩するのは本当に気持ちがいい。特段、筋肉を使ってとか、体力的な疲労が残るような感じもなくて、前を行くFさんにいろいろと馬の事を聞いたり、世間話をしたりしながら、散策気分で、本当に楽しい時間が過ごせた。 これは、ちょっとはまるかもしれない。
午前中のまったりとした天気が、昼過ぎからは時折小雨もまじった暴風になってしまった。 それでも,夕方には風も大分収まって、夕焼け空に変わって、一気に寒くなった。
とりあえず、夕飯は、以前から一度行こうと思っていた、大泉のとんかつ双葉。 ここは、上野の双葉の系列とのことで、さすがにそこそこに繁盛している。 ボリュームのあるロースは、脂身がっつりで、ロースらしいロース。
とんかつで,お腹を満たしたあとは、すっかり綺麗な星空が広がるなか、この週末のもう一つのお楽しみだった、近くの武の井酒造さんに、青煌の仕込みの見学に行く。 これは、この酒造の存在を教えてくれた、清里のペンションオーナーのGさんからのお誘いで実現。 観光蔵じゃないので、杜氏であり青煌の生みの親である清水氏が、とても丁寧に行程を、現場で順番に説明してくれた。
ちょうど、今シーズンの最後の純米 美山錦のモロミが絞り直前の状態でのタンクにあった。 タンクのなかで、発酵している泡がふつふつわき上がっていて、なんとも言えない香りに、それだけで酔いそうだった。 こういう仕込みの見学は、まさにこのシーズンしか出来ないので、この絶妙なタイミングでGさんに知り合ったことも、そして武の井酒蔵さんが我が家から車で10分という近さというのも、とても不思議な縁で、その縁に感謝。
先週の上海ミーティングで、いつもIEEE802.11の会合で部屋飲みする、スコッチ好きのアメリカ人に、今度はどんな日本酒もってくるんだと言われたので、我が家から直ぐちかくにあるブリュワリーの新鮮なスペシャルを持って行くぞと宣言したので、今年の冬に仕込まれた原酒などを購入して帰宅した。