今日は、朝一番にIEEE802.11aiとIEEE802.11aqのジョイントアドホックミーティング。 11aqは、PAD(Pre-Association Discovery) というもので、無線LANの利用者適切なサービスが可能なアクセスポイントを素早く知らせるメカニズムの標準で、前回からスタートしたStudy Group。僕の11aiとは、若干重複する部分もあるので、互いの狙いや現状の報告をするのが目的のジョイントセッションをもった。
このジョイントセッションのために、11aiのコアなメンバーが、11aiの現状を一つのプレゼンにまとめて順に発表した。 これに加えて、先月僕が京都で行なった実験の報告を、動画つきで行ない、TGai に対する理解をかなり適切にできた。というわけで、"Finally, I could understand what TGai is doing" と、自ら言ってしまった。
それにしても、「百聞は一見に如かず」とは、よく言ったもので、先月の実験の様子をビデオを見せたのは、かなりインパクトがあったようだ。 既に、予定に入っている明日のWNG(Wireless next generation)でのプレゼンまでに、少し質疑内容を反映した形に修正する。また、同じ実験を、次のハワイで100台ならべてやれなんていう話が飛び出した。 確かに、ここで実験すれば、アルバイトを雇わなくても簡単に数百人の実験協力者がいる。
IEEE802.11の著名なオフィサー達が、Android端末を持って、こちらの指示に従って、行進したら、手を挙げたりするのは、ちょっと気持ちよいかも。
IEEEなど国際会議での協議事項は、事前に決められた〆切日までに寄与文章を提出し、それをチェアなどが精査して議事次第を決める。 この寄与文書は、当然ながら求められる内容が事前に既定されている。
今回、ある会社が〆切日までに、共有サーバーに提出してきたのは、なんと中味のまったくないテンプレートだけのドキュメントだった。 その後、会議開催の前日に、彼らは内容を加筆したものにリプレイスしてきた。
これは、もう明らかに提出日の詐称行為であり、到底許容できるものではない。 ということで、最初の会合で、これらの提案を今週の議事次第には入れないことを参加者にはかり、当の本人達もなんの反論もできず、可決された。
こういう、標準化会議のルールのものを蔑ろにする行為は、それだけで会議参加者の信用を失い、困ったちゃんとしてのレッテルが張られる。 今後、彼らはもう我々のグループでは、発言力を失うだろう。