先月のIEEE802.11Plenaryで、11acの次の世代の無線LANの標準を目指して、HEW-SG(High Efficency Wireless LAN Study Group)の設置が承認された。SGは、標準策定作業の前段階で、標準を作る必要性やその可能性、市場性等を協議し、標準化を進めることを承認してもらうのが目的となる。
このHEW-SGは、具体的な技術課題や方法が絞られていおらず、PHY、MAC、上位層も視野に入れたかなり網羅的な作業範囲になると思われる。このため、実際にはいくつかのパートに分かれた議論の進め方となるだろうと噂していたら、案の定チェア、セクレタリーの他に、PHY,MAC.Carrierという三つのテーマで、バイスチェアをアサインするという案が出てきた。
これは、有力な人達のロビーイングの結果による提案なのだが、そのノミネートは、チェアとセクレタリーが中国系の企業のアフリエーションで、バイスチェアは、大手チップベンダーと欧州のキャリアとなっている。
このテーマは、元々日本からも設置提案をしていたのに、日本からは誰も候補に入っていない。もちろん、これからオープンな選挙となるので、日本企業から誰かが立候補する可能性はあるが、有力者達のネゴの結果からは、完全に蚊帳の外に置かれてしまったようだ。
逆に,セクレタリー候補などは、かなり強く中国を意識したノミネートのようで、日中の存在感の差をまざまざと見せつけられた気がする。
僕は、早くだれかもう1人くらいチェアチームに日本人が入らないかと期待しているのだが、なかなか厳しそうだ。
今夜は、ずっと一緒に仕事をしてきたぼうアンテナメーカーの知人と、新しいセンサーノード系の進め方の協議をしながら、池袋で焼き鳥。