午前中は、中国のデータセンターの取締役とスタバで打ち合わせ。また案件が動き出しそうなので、ちょっとバタバタしてきた。そのあと、1年半分離に産休から復帰した同僚とランチをして、会社に戻って事務仕事を処理したあとは、虎ノ門の電波産業会に移動。
今日は、電波利用懇話会で、IEEE802.11aiの状況について講演。僕の前に講演された無線LANシステム調査研究会の委員長の先生とは、1997年からのお付き合いで、ともに無線LANの標準化などの仕事に関わりはじめたのがこの頃だった。僕の後の講演は、現在IEEE802.11に一緒に参加している研究者の方で、こちらは11acとHEWの講演で、かなりの盛況だった。
日本の電波産業は、アメリカに比べてとても小さいのだが、その理由の一つは、軍需規模が小さい事にあることは良く言われる。しかし、民生用にしても、最近は本当に無線機を作れる会社が無くなってきている。特に無線LANのような汎用ディジタル通信は、チップベンダーの影響力が大きくて、機器メーカーは、そのリファンレンスを使うだけという状況だ。
しかし、日本の電波産業は,世界的にも歴史が長く、数多くの発明、発見をしてきていて、技術的ファンダメンタルはなんとかまだ確保しているかと思う。そんな時だからこそ、グローパル市場で戦えるような人材の輩出を産業界として大局的に考えて欲しいと切に思うところだ。
会場での懇親会のあと、近くのワイン屋さんで、2杯だけワインをいただいて、山梨に戻った。