今日は、朝から東大で第3回ネットワーク仮想化シンポジウムに参加。日、米、欧からの招待講演で、各国の新世代ネッワークや仮想化関係のリーダーが集まり、参加者も120名と中々の盛況だった。
それにしても、この関係には日本に限らず相当な科学技術研究予算が投入されているので、今後の成果展開がどうなるかというのは、やはりとても興味がある。
そういう意味では、今回は展示デモもあって、中にはかなり商用化に近いものもある。
今朝は、各紙のドコモiPhone 発売ニュースで、朝からネットが騒がしかった。僕は、大分前からいろいろと事業者や端末メーカーだけでなく周辺関係者の話しから、個人的には確信していたので、やっとニュースが出たかという感じだ。
今回は、季節恒例の某経済誌による単独報道ではなくて、そこそこに軒並み揃って報道しているところが、普通の人にも判り易い信憑性評価になっているようだ。
それにしても、ドコモがこの一連の報道に対する対応で、内容の否定ではなく報道発信者が自社ではないというプレスを出した点は、なかなか興味深い。これについては、プレスのPDFが各紙の報道前に作成されていたことが、ネットで晒されることで事実の追認をしてしまったというおまけまであった。もっとも、ドコモが販売の決定を否定せず、情報発信源が自らではないことをリリースしたのは、会社として嘘はつかないという正しい姿勢のようで、僕の中ではさすがというか、こういう細かいところをきちんとしている広報関係者は大変だなと思った。
ネットでは、プレスリリースに限らず、ネットの記事やBlogに対して反論や評価がひとり歩きして、時に炎上することは、いまや日常茶飯事だ。ここで面白いのは、しっかりと書かれている記事や発言のオリジナルを引用しなかったり、あるいは日本語の読解がたらずに、表層的な部分だけが流布すると、必ずそれに対して原点との比較検証をする人も現れてくることだ。
こういう場合、必ずしも問題は、受け手側だけにあるのではなく、元の情報の書きぶりや発言の表現が誤謬を誘発するパターンもある。なので、僕はネットの社会では、検証しっかり派と表装的拡散派が両方いて、その両方の言動が眺められることが、とても助かる。
これがネットではなくて、リアルな言葉だけの世界だと、伝聞の真贋判定はとても難しい。たとえば、2人が異なる事を言ってる場合には、いっそのこと両方を揃えて議論なりヒアリングをしたいのだが、リアルだと物理的にも時間的にも調整が必要で、結果としてなんらかのオフセットが発生する。
もっとも、何からの事案を自分が判断して、その根拠が他人の発言であった場合、仮に誤った伝わり方をしたものであれ、恣意的に歪曲されていたものであれ、判断の言い訳にはならない。だからリアルの世界では、いかに多角的に噂を評価するかが大事だろう。
今回の話しに限らず、個人的だったり局所的な事案じゃない場合には、ネットだけに閉じる伝聞じゃないので、ネットもリアルも含めた多角的検証が必要で、かつそれをスピーディにする事が求められる現代社会は、結構忙しいな。