技術や研究開発の世界にいると、世の中で成功した事例に対して、「実は、いま大ブームのxxって、もう何年も前に僕もやったんだよね」みたいな話が沢山ある。
今やスーパーサクセスのFaceBookだって、僕らの世代には「ゆびとま」があったじゃんと思うし、YouTubeも知り合いがFile Manなんていう動画掲示板を先行してやっていた。
学術研究の世界でも、論文とかを読んでいて、こんなの昔xxさんがやってたじゃんと思うのも沢山ある。
僕も、結構その類いのネタは、沢山持っていて、なんとなく、他人の成功に対して、斜に構えてしまうところがある。まぁ、早い話が成功しなかった者のねたみ、ひがみ以外の何者でもない。
ところが、最近つくづく考えるのは、何かの技術やアイデアを、人より先に発見したり、発明したり、実装したからといって、それが何なのよということだ。結局、それらを元に、ビジネスで成功したり、学術研究が評価されたりするには、その技術、アイデア単体ではあり得ないのだろう。成功や評価を得るのは、その時々の時流はもちろん、コラポする相手や訴求する領域、投資する資本など、システム全体としての調和と最適化が必要なわけだ。
だから、実は僕は先にアイデア持ってましたといったところで、それは、味噌も糞も一緒で、単なる言い訳に成り下がる。
そして、悪い事にこういう過去の自分のアイデアや技術と同じネタが他社の成功の要因だったりすると、自分は間違ってないとか凄いという変な自信になって、謙虚さを失ってしまう。
そんなわけで、技術の要素ではなく、市場形成やエコシステム、マーケティング等の要素がとても重要だなと思いだすと、まだまだ知らない事が多くて当惑する自分がいて、とても歯がゆい。
昨日の夕方から降り出した雨は、今日の早朝までかなりしっかりとした雨足だった。このため、今日の朝予定していた乗馬は、馬場のコンディションが悪くて、キャンセル。
そこで、午後から予定していた資料作りを先行して行なって、昼は大泉に食事にでかける。お目当ては、甲斐大泉の仙人小屋だったのだが3連休のせいか一時間半待ちとのこと。
さすがに、ちょっと空腹が持ちそうもないので、少しもどって別荘地の中の隠れ家的なレストランの霧亭で岩魚定食。この店は、冬場は冬眠しちゃうので、今シーズンは今日が最後かな。
食後の珈琲を求めて清里に行ったら、いつもの珈琲屋さんは月曜定休。3連休なのに定休日をしっかり休むんだねと感心。折角なので、清里ジャムの出店にいって、珈琲ではなくてアップル紅茶。
我が家の辺りは晴れていたのに、清里は雨。半分お天気雨みたいな感じで、紅葉のはじまつた山側に,虹がかかっていた。