仕事柄、いろいろな会社で検討された電子機器の設計のレビューをすることがあるんだが、なんでこんな難しいことするの的なやつが結構多い。
ある課題を一定の目的に合わせて解決するには、その課題を咀嚼することが第一歩で、その上で解決手法として松竹梅を比較検討し、与えられた条件のもとの最適解を見いだすことが望ましい。
ところが、どうも歴史のある会社だったり、特定の分野に専業している会社の場合、問題を明確にしてから、適応する技術を探すのではなく、自分の知っている技術で、どう解決するかを考えるという傾向にあるようだ。
問題は、ある時点で自分の知ってる技術というのが、どの程度アップデートされ、かつ選択子が多いかなのだが、こういう手順をとる人というのは、知らない技術を、そもそも広く外に調べない傾向があり、結局のところかなり痛いコンセプトに陥る。
そして、よくあるのは、こういうやり方の方が適していないかと指摘されれた時に、「調べなかったから」ではなく「知らなかったから」という答えが返ってくる。これは、かなりキツイ。さらに、こういうパターンの人の次の発言は、「そういう分野を良く知らないので教えてください」 となる。でも、それは一時的に今僕が知っている事をお伝えすることはできても、それだって全てではないし、あっという間に陳腐化するわけだ。
だから、肝心なことは、問題を整理して、シンプルにして、調べるという、取り組みの姿勢なんだけど、なかなかこういう話って通じないなぁ….
もちろん、調べる手法として、他人に聞く事は重要なんだけど、聞くべき事も整理せず、漠然と質問を他人にする人は、結局なにも得ないことになるんじゃないかな。
それにしても、今日の案件は、某釣り好きな同僚が飛びつきそうだな。