午前中に行なったレビューは、昨日の話ととても似てるんだけど、担当の若手さんが真摯なので、これからの伸びしろを感じた。社会人って、やはりある程度職務経歴が長くなると、そうそう簡単にスタイルは変わらない。
だから、僕はいろいろな事を話したり議論する相手は、若い人が嬉しい。逆に,素に色々と聞いてみたい人は、年上が大いけど、歳の差を越えて熱く議論してくる大先輩は、とても尊敬してしまう。
午後、某研究機関での打ち合わせのあと、事務所に戻って、出張前の事務処理をしていたら、いま関係してる案件でお付き合いのある会社の担当から電話。ハードウェアメーカーとして、新規参入をされようとしているのだけど、どうも根本的にメーカーとしての自負というか、矜持を感じないので、ちょっと萎える。
メーカーっていのうは。ブランドを背負って自らのリスクで、マーケットの中で勝負できる価格や機能を自分が決めて勝負するのだと僕は思っている。これに対して、受託開発みたいな仕事は、一つ一つの案件で、お客の財布の具合をみながら、それに見合う提案をしたりすることが多い。逆にいえば。ブランドメーカーの製品価格っていうのは、特定の顧客の事情で値引率などでの変動はあっても、根本的な製品価格といのうは戦略的に自己判断で決定してしかりだろう。
ところが、今日の電話の相手には、そういう事がまったく感じない。製品の相場もなにも無視して、とれるとこで相手がゆるすなら、市場相場の何倍もの価格を平気でofferしているような会社って、はっきりいってメーカーとしての矜持を感じない。こういう人達って、メーカーじゃなくて、受託開発とかにすればいいのにと思ってしまう。 こういうスタイルをしてる限りは、メーカーとして将来立ち上がることはないだろう。