通信の世界では、当たり前のように僕らは4Way Handshakeだったり、ARQ(Automatic repeat-request)なんて仕組みを頼って使っているのに、どうしてか人対人だとお粗末というか悲しいことが多い。
「あれどうなりましたか?」「メールはしてあるんですが、まだ返事は来てませんね」とか「こういうルールにしましたよね」「はい、でもとりあえず、忙しいのでこうしちゃいました」みたいな会話が、毎日のように起きる。
どうも、それなりの年齢で、それなりの規模の会社にお勤めしていた方々は、人に仕事を投げれば、仕事が終わると信じてるみたいで、とくにこういう傾向が強い。残念ながら、キャッチボールは、ボールを投げて、相手かしっかりと受け止めてくれた事が確認できないと、続かないのにだ。
もちろん、優秀なスタッフが豊富にいる環境なら、指導者がするのはかなり少ないけど、立ち上げ期の組織やベンチャーでは、自らが率先して理解して確認しないとならないことがある。
そして、時にはそれは自らが専門的知識を持たない領域のこともあるのだが、そういう時には知識のある人を連れて来たり、そういう人の意見に耳を傾けて、自らがかけてる部分を補う事ができてこそ、ベテランだ。
そういう意味では、霞ヶ関方面の方は、周りを使うのがうまいなぁとつくづく感心する。(ポソッ)
某省のICT技術政策に関する検討会でも話題になったのだが、リーダーシップに求められるのはファンダメンタルなことで、微細な専門技術ではない。
今日は、とある対外文章を、いい歳こいた関係者が何人もいるのに、そのすり合わせの直前まで、重大な誤記に気づいていないという事案があった。たまたま、僕はすり合わせに行く前に、念のために目を通してみつけたのたが、だれもそこまで気づかなかったというのは、もう身内の恥だけどあまりに恥ずかしかった。
というわけで、通信プロトコルは、人間社会の問題解決手法を参考にして作られて来たのだけど、そろそろ通信プロトコルを参考にして、人間社会のリアルコミュニケーションを見直すなんていう取り組みをしても良い時代かもしれない。
考えたら今日はバレンタインデーなんで、コミュニケーションのお勉強を夜の部でしたみた。