今日は、来日中なんだか帰国中なんだかよくわからんくらい、香港と日本で生活してる旧友と、久しぶりに西麻布ので鮨。この前、香港で予定をドタキャンしてくれたベナルティで、しかりゴチになりました。
香港といえば、昨日の日記に書いたWi-Fi vantageのコア技術の一つであるIEEE802.11aiの元になったMISP(Mobile Internet Services Protocol)を使った、Wi-Fiによる監視システムを地下鉄と空港に導入したのだけど、さすがにもうリプレイスしないとならない。一部では増設により他のベンダの製品などに切り替えも試みたらしいのだが、当初の我々の製品と同等の機能品質が得られずに、苦労しているとのこで、ベンダを紹介してほしいと依頼がきている。
昨日の記事にも書いたけど、今日は後追いでリリースだした日本の企業も、技術のアーキテクチャみたないところを創出できないのが辛い。結局、手先の器用さ的なことで、自画自賛してぬるま湯に浸かっていたら、そういう部分はどんどん差が縮まって、気がついたら脱水状態みたいなもんだ。
一方で、ラズパイや廉価なモジュール部品を並べて、ドヤ顔してものづくりを語っちゃうスタートアップも、POC止まりな感がある。さらには、この類ことを研究者までが、こういうプラモデルならべて遊んでるのを研究と勘違いしてたりするので、やはり日本の技術力はかなり危機的かもしれない。
リーンスタートという言葉を勘違いしてる人も多いけど、確かに新規性の高いことなら、ブサイクでもいいからまずPOCというのは重要だ。でも、COTSでできることだとしたら、そのハードウェアには新規性は無いのだから、やはりそこはアーキテクチャやアプリならで新規性を打ち出してほしいなぁと思う。
なんてことを思ってたら、随分と昔にネットで騒がれた先行者ロボットを思い出した。当時は笑いのタネだったけど、もしかしたらその奥にあった、しかりとしたアーキテクチャが普遍的な強みをもっていて、それが進化していまや世界中のドローンを掌中に納めたのがお隣の国なのかもしれない。
なんてことは、無いか....