今日の午前中は、Wi-FILS推進協議会の最後の総会。この協議会は、僕らがIEEE802.11で標準化提案をし、TGaiとて本格的に仕様策定がはじまったタイミングで、国内のメーカーやサービス事業者らと、その普及と支援のために設立した。11aiは、7年の活動の結果、IEEE802.11aiとして正式に標準化もおわり、Wi-Fi Allianceでも、OCEという認定プログラムが制定された。
この協議会が2013年に雪の京都で行った実証実験の映像は、技術のメリットを明確に示し、IEEE802.11やWi-Fi Allianceにおける標準化活動を活発にするきっかけになった。
この協議会の座長を長年にわたりお勤めいただいた東洋大学の山田名誉教授が、簡潔明瞭に無線LANの高速接続が可能に という記事で、活動を総括してくれている。
この記事の中でもリンクがあるけど、アメリカの調査会社 7SIGNALがWHITEPAPER: 802.11ai Fast Initial Link Setup をリリースしていて、技術的な解説がよくまとまっている。
というわけで、11aiは、標準化と社会実装までがひととおり終わったので、Wi-FILS推進協議会も、本日付けで解散となった。この間、協議会の座長としてリードいただいた山田先生をはじめ、総務省関係者、会員の皆様や実験に協力いただいたITRCや京都大学の皆様には、あらためてここに感謝の気持ちを表したい。
さて、僕の次ミッションは、次世代の育成なわけで、IEEE802.11では、11aiのVice ChairやSecretaryを務めてくれた元同僚らが中心となって、IEEE802.11bcという新しい標準化活動がスタートし。こちらでは、僕はバックアップサポーターとして支えていくことになる。