新年明けましておめでとうございます。今年は、サンノゼのアパートで、元旦を迎えました。旧年中は、公私共々たくさんの方にご支援いただき、昨日の日記にも書きましたが、なんとか乗りきることができました。
さて、本年も欲深き私めは、あれもしたい、これもしたいなのですが、当然ながら「一人でできるもん! 」と言い切れないことばかりですので、引き続きみなさまのご指導を賜りますようお願いしつつ、分野ごとに今年のやりたいことを書いてみます。
元旦早々ですが、今日はSF MOMAに朝から出かけ、Andy Warholとご対面。そのあと、久しぶりにBurlingameに立ち寄って、一回りしたあと、ピザレストランで昼食。
昼食のあとは、ひたすら南下してモントレーの水族館に。生きの良いアンチョビとかアジとか、タコとかイカとかみると、「美味しそうだなぁー」って思ってしまうのが、ちょっとね。
とにかく、この年末年始は、四半世紀以上に渡り数えるのが面倒なくらい来ているベイエリアで、ヨセミテ、サンフラランシスコ湾クルーズ、MOMA、モントレー水族館というメジャーな観光地を初めて訪問する旅からスタートだった。
そんなわけで、2019年も出張で色々と出かけることはあるけども、心にゆとりをもって、初めての場所、初めての文化に触れることもしたいと思うわけだ。
EverySenseやデータ流通推進協議会(DTA)の活動では、今年はとにかく実際のデータの流通や取引によるサクセス事例が出てくることを本当に期待している。また、当然のごとく、国際標準化などにより、我が国が世界の中に明確なプレゼンスを打ち出せるようにしたいと思っている。
具体的には、国際標準化を進めるメジャーなSDOで、しっかりとリーダーシップを取れるアイデアの寄与と活動をスタートしたいと狙っている。
また、DTAでは、データ取引市場運営事業者の認定のスタートを支援しながらも、中立・公平に認定事業者となることも目指したい。
2019年はは、IEEE802.11bcがTGとして標準仕様の策定活動が始まる。すでに、英国のBBCからは具体的なユースケースシナリオが寄与されているが、発起人である日本からは、もう一歩進んだ通信・放送融合型の実証を含めた提案を示し、リードできるようにサポートしたいものだ。
これと並行して、有・無線統合型のエミュレータやそれを含むテストベッドという研究開発の礎となる基盤の整備を推進し、その上で若手の技術者、研究者が独創的な研究に取り込めるような支援をしたいと思っている。こちらも、ある種の融合型な話で、今年のテーマは、技術の融合ということだ。
はじめて、長男と家人を伴って西海岸に完全なる休暇モードでの旅行は、本当に仕事関係のミーティングをリアルには一つもすることなく終了。ルームメートと、ちょっとだけ仕事のは話をしたのと、リモートでトラブル対応したくらいで、ある意味とても新鮮だった。 アパートでは、普通に年越し蕎麦も、お雑煮も楽しんだし....
というわけで、予定どお売り昼前のサンノゼ発成田行きに搭乗。さすがに、この時期は空いてる。ANAの機内誌の一月号は、毎年干支占いが掲載されているのだが、今年の子年は、なんと"モテ期到来"とある。
これは、もう間違いなくもスレンダーで、髪の艶ややかな、少しだけ青みがかった瞳の、彼女とうまくいくという予感でしかないなぁ。というわけで、そんな彼女のことを思いながら、ひとりニヤニヤしてると、斜め横の座席にいる家人から、まったく今更? 的な視線が...,.
なんとか、やりくりして、明後日には逢いに行こうっと。
順調なフライトで、午後3時過ぎに成田に帰国。そのまま、一旦会社にいって、事務処理のための関係書類を回収して、新宿発のスーパーあずさで山梨に戻る。
家について、速攻で着替えだけ用意して、たかねの湯へ。サンノゼでもバスタブでお風呂には入ったけどっ、やはり温泉に入ってこそ初湯だよねと、ひとりごちる。
ところで、今年の馬の記録を眺めていたら、馬場での練習は微増なのに、圧倒的に外乗の回数と距離が少ない。とくに、海外での外乗や競技会への参加回数も少なくて、距離は2017年の1/3以下だった。
具体的には、馬場での騎乗が28/23回、練習も含めた外乗19/28、海外外乗4/7,距離191.3/627.5 (各々 2018/2017)だった。これは、まぁ落馬のために五月からしばらく乗れなかったことも、競技会への参加ができなかったことも大きいな。
今年は、五月の落馬で背中に大きな腫れができて、消えるのに3ヶ月以上かかったのが痛かったな。Aliceには、馬場で落とされり蹴られたりと、幸いいずれも大事に至らなかった。(実は、肋骨が骨折していたのがあとで判明はしたけど、その時にはすでに完治してた)
さてさて、今年はどんな馬ライフになることやら....
せっかくモテ期到来らしいので、午前中はおやすみしてSunnyでAliceと新年の顔合わせ。基本的には、こちらの期待に応えてくれているのだけど、それが彼女にとっても良い状態なのか掴みきれない。僕も彼女もともに幸せな時を過ごしたいのだけど、そのバランスが掴めないもどかしさ.....これって、初恋なやつか?
とにもかくにも、今日は風もなくてコンディションは良くて、一鞍そなりのデートをしたけど、なんかもっとあなたのことを知りたくて状態で終了。
午後は、ひたすら事務仕事をしても、なんとかノルマをクリア。今年は、やはり来週から仕事はじめの人が多いようで、ある意味助かった。
夜ご飯のあと、ランタンの光とスコッチを飲みながら、ひたすら昨年の秋に60kmを完走した時の、WingTempooの蹄鉄のサビ落とし。なんか、大昔に仲の良かったバイク狂の友達が、部屋でひたすらCB72のビストンを磨いてた姿を思い出してしまった。
この蹄鉄と同じ時期にもらった、Aliceの鉄の子供じみた小ささも、それはそれで可愛さがある。でも、これ全部サビ落としするのは大変だわ...
午前中は、Pooと長形馬場で一鞍。さまざまな図形をランダムにいれて、なるべく同じところをなぞらないようにして、歩様も変えながら練習。喧嘩することなく、素直に動いてくれる嬉しさで、最後に久しぶりに3級経路を踏んでみた。
なんか、もしかしたら自己ベストじゃないかというくらいの結果だったのが、なんとも嬉しい。とくに、苦手だった半巻き乗りから長蹄跡への入りの部分が納得のできる流れだったのが嬉しい。
これって、Pooからのお年玉なのかしらん。円熟味のあるPooに感心することしきりだった。
午後は、Aliceと林道に部班で行く予定だったのだが、あまりの強風で何が起きてもおかしくない状況なので、丸馬場での練習に変更。こちらも、思ったよりも落ち着いていて、昨日よりもコンタクトの距離感がわかってきたような気がする。まぁ、なにをやるにも新鮮味を感じるのが若い子の良いとこだなと実感。
昨日の強風が、今日は嘘のように止んでくれた。その代わりではないけど、空は曇り空で、気温も低い。でも、風がないので、これ幸いと、午前中にSunnyのオーナーに部班してもらい、Alice嬢と二度目の外乗。途中、道沿いの看板にびっくりして戸惑ったものの、なんとか4kmすこしのお外デートを終了。今日は、いささかこっちが点張っていて、外乗の時には必ず着用していたヘルメットを忘れて出発してしまい、結局そのまま。何もなかったから良かったけど、どうも浮き足立ってしまっていたと反省。
午後は、長形馬場で、Pooと一鞍。昨日の良かったイメージが崩れないようにと祈っていたのが通じたのか、今日もとても良い感触で運動してくれた。
夕方、家に戻ったら南アルプスから甲斐駒にかけて、綺麗な茜空が広がっていた。こういう自然の色って、実に心が癒される。
夕飯のあと、スーパーあずさで東京に戻る。
今朝は、某省での打ち合わせからスタート。合同庁舎のロビーは、賀詞交歓会系な人であふれていて、庁内も年始挨拶と一目でわかる小隊がそこここに。 そんな喧騒とは別に、こちらは具体的な業務の打ち合わせ.....こういう年末・年始の光景は、昔から変わらないなぁ。
そんな今日の夕方は、賀詞交歓会ではなく平井IT担当大臣の就任を祝う会に参加。この会は、いわゆる政治家のパーティではなくて、個々人が祝福をするもので、まあ言うなれば勝手連的な動きなのが、とても面白い。そのために、参加していた官僚も、ボジション分けでとかはまったくない人つながりなのが面白い。
知り合いの一人と話しをしていたら、面白い観察結果を聞いた。ITという枕詞がついたこの類の会合には、必ずといってそれなりの人数でゾロゾロ参加している大手企業系も、個々の人的参加になっているとのこと。
こういうのをみると、日本の産業界もいよいよヒューマンセントリックになるのかと、新しい景色をみた気がしたものだ。
今日は、3ヶ月ぶりに病院での診察とホルモン皮下注射。まずは、検尿と採血をし、これらの検査結果が出たら泌尿器科で診察。正直、PSAが再上昇していたら....という不安が頭の中を過ぎる。結果は、PSAは引き続き院内検査の検出可能値以下で、一安心。
女性ホルモンの投与は、副作用がきついので止めたいけど、流石にこれだけ効果があると、止める勇気はない。一方で、持続的投与により癌に去勢対抗性が出てくるのは、もっと怖い。 ということで、やはりあと一年はホルモン投与を継続することになったけど、これは予定通りではある。
前立腺癌のホルモン療法では、持続的投与に対して間欠的投与という療法もある。これは、休薬期間をいれることで、副作用を抑えてQoLも改善できるというのだが、それが適切かは個々人により差があるそうだ。
というわけで、この個人による違いなどは、DNAのシーケンスによりある程度見極めることができるという。実は、こういう部分も内閣府のSIP AIホスピタルの重要な研究分野だったりする。
そんなわけで、僕の生検サンプルについても、DNA検査をしたいので提供いただけないかという相談を、主治医の先生に今日はしてみた。こんなのは前例がないし、取り扱いの問題や手続きもあるので、とりあえずメールでやりとりすることになった。
泌尿器科の後は、放射線治療科での問診で経過確認。全体として、問題はなく、経過は順調のようだ。念の為と自分の興味も強いので、今月にもういちどMRIを撮ることで予約をして、一連の経過観察の診療は終了。
夕方からは、某省で挨拶と打ち合わせをし、夜は旧友と会社近くでワインとジビエで一献。それにしても、診察っていうのは、いつもドキドキだわ。
昨夜に続いて、たまたま今夜の会食も、ジビエとワイン。最近みたTV番組では、渋谷のレストランが猟師さんと専属契約して、狩猟から食材提供までを一貫して行うなんてのもあった。また、違う番組では、若者で狩猟免許を取得する人が増えて、大学のサークル活動なども盛り上がっているというのもあった。
獣害対策という側面もあるのだろうが、やはり食に対する貪欲な探究心は際限がないというのは、かなり世界共通なんだろうな。しかし、この類のお店に、エゾ鹿とか鴨とかと並んで、馬肉のタルタルとかあるんだよね....昔は、平気で食べてたけど...さすがに今はちょとなぁ...
ということで、今夜もしっかりと動物性タンパク質を摂取してしまったので、明日の朝は筋トレだな。筋肉は裏切らないからね。
今朝は、総務省のICT分野における技術戦略検討会の技術戦略WGからスタート。総務副大臣も参加しての会合で、今日は比較的に穏やかながらも、示唆にとんだ意見が出されて楽しかった。たまたま、両隣が古くからの知人で、某通信キャリアのインターネット事業の立ち上げ時からのお付き合いの仲間が並んだのも奇遇だった。
午後はももう一つ新しい検討会ネタ。無線LANを放送型として使う拡張規格であるIEEE802.11bcは、来週のIEEE802.11 Interim会合から本格的な標準策定作業が始まる。これは、従来の無線LANが認証、接続確立をした上で、コンテンツ配信をするの対して、基地局側から接続確立にかかわらず放送的にコンテンツ配信をする。ただし、端末側が望まない基地局からコンテンツを受け取らないように、片方向の認証はおこなうというものだ。
この方式の利点は、圧倒的に多数の端末にコンテンツ配信が効率よくできることと、端末側からのフレーム送信が一切無いので、プライバシーも保護される。 加えて、端末側のアンテナ利得の影響を受けないので、サービスエリアが大きくとれるなどが期待されている。
この標準化の提案は、元部下/同僚が行ったもので、彼がバイスチェアとてリーディングすることになる。また、11aiのバイスチェアであるドイツの研究者が僕の会社のアフリエーションでチェアとなり、僕はメンター的にサポートに回る。
また、この標準化活動に伴い、総務省では「無線LANブロードキャストキャスト技術の標準化推進に資する検討会」を設置し、その事務局周りも受け持つことになった。
そんなわけで、今日はこの検討会の座長をお願いするNさんの事務所にて打ち合わせ。サイネージやIPTVなど放送と通信の融合を進めてられているので、とにかく話は早い。
チケットの関係で、久しぶりに成田第二ターミナルからアメリカン航空で出国。最近は、羽田発の深夜便とか成田発の場合でも夕方便が多くて、午前中に出発する便なんて、とても珍しい。
夜便だと昔と違って、最近はしっかりと睡眠をとるようにしているのだけど、さすがに昼間だと眠くもない。というわけで、がっつりと諸々の書き物仕事に没頭。しかも、Wi-Fiもそこそこに使えてるので、これはかなり嬉しい環境。途中で、某省の担当者からチャットで業務確認まで来るし、会社のスタッフともチャットで仕事も進んだ。
しかも、金曜日なので、アメリカについた時間は、日本の営業時間が終わっているので、到着後の米国内移動も割り込みがないのが嬉しい。ちょっと荷物のトラブルがあって、結局のところホテルのベッドに潜り込んだのは、朝起きてから30時間後という、南米にでも行ったのかというレベル。その分、時差調整も考えずに爆睡できそうではある。
というわけで、午前便の飛行機で東海岸に行くのは、かなり仕事しやすくて、働き方改革できちゃったわ。 意味違うけど....
週末は、ヒューストンのCypress Trail Ranchで、エンデュランスクリニックライド。オーナーで有名なエンデュランスライダーのDarolynと、今日は6人・馬でランチを挟んで25mile。
本日のお相手は、いつものDancerではなくて、Legacyという6歳のアラビアンの騸馬。ここにしては珍しく、ハミレスでないけど、相変わらず裸蹄ではある。
今日は、二人ほどこれからエンデュランスをしてみたいという人もいて、ところどころでエンデュランスの心得的な指摘もあり。途中で、閉まっている道路ゲートの横の細い部分を通過する時には、鎧を片側だけひねってサドルの上にあげるなんてことも。
また、フリーウェイの下を通る時に、馬が一瞬驚いたのだけど、その原因は何か? (答えは、上を走る車の影)なんていう設問もあったりで、いろいろと勉強になる。
僕は、終始Darolynの後ろだったので、ずっと彼女のライディングフォームをトレースできたのも勉強になった。ただ、いつものことなんだけど、彼女は裁ちばさみをもって、コースに飛び出している枝をバシバシ切りながら行く。しかも、速歩でもこれをやってるので、真後ろにつけすぎると、結構切り離した枝が飛んできたりするのが、たまに傷。
帰りに、近くのラーメン屋でラーメンと、エビのフリッタを夕食に。普通に、テキサスのラーメン屋さんでも、麺の茹で加減もスープも、日本でもあるレベルなのが、ラーメン文化の進化を感じさせる。
明日からのIEEE802 Interimに参加するために、St.Louisへの移動日。とはいえ、フライトは夕方なので、朝はCypress Trail Ranchで、DarolynとEndurance Clinic Ride。今日のお相手は、10歳のアラビアン騸馬のZuberman君。今日は、Darolynと二人で、空港方面に川沿いに行くコース。ヒューストンの面白いのは、こいう工業地帯の中も、多くは湿地帯だし、そこを流れる川には、渡り鳥や鹿がいることだ。今日も、たくさんの渡り鳥が川面で遊んでいた。
しかし、このコースは、ナショナルパークなどのトレイルコースではないので、それなりに色々と外乱要因が多い。最初の難関は、自動車道路の橋の下を川のなかを進む箇所。初めてでなくても、水かさで馬の反応が違うようで、しばし相談した結果、僕とZubermanが先に渡河。なんとかクリアしたけど、そのあとも川沿いの住宅には、犬を飼っている家が多くて、塀沿いにやたら吠えられるし、線路脇ではとにかくやたらと長い貨物列車が通過するしで、緊張するシーンが続く。極め付きは、鉄砲なのか花火なのか火薬の弾ける音が、住宅を挟んだ反対側で弾けるというおまけまでついてきた。
流石に、昨日の25milesの後なので、朝はあまり気にしてなかったのだが、筋肉痛が辛くなってきたとこで、メキシカンレストランに到着して終了。本当はランチの後は牧場までトレイルなんだど、今日は時間がないので、ここまでの9milesで終了。スタッフがレストランでピックアップしてくれて、牧場にもどり着替えて空港に。
ヒューストンからはDFW経由でSt.Louisへ。同じ会議に参加する日本の人たちからは、雪の影響による遅延やキャンセルの話が、SNSで飛び交っていたのだが、こちらのフライトは順調。DFWでの乗り継ぎも、ゲートが近かったからか、荷物もサクッとハンドリングされたようで、航空会社のアプリで無事にSt.Louis行きに載せられたことが通知されて、安心して最終目的地に。
到着したSt.Louisは、雪は止んでいたけど、気温は氷点下。シャトルで無事にホテルにチェックインしら、日付が変わっていた。
今日からIEEE802 Wireless Interimのレギュラ〜ミーティングがスタート。今回は、とにもかくにも802.11bcが始まるのが、一番のメイントピックス。早速、今日の午後には、最初のTGミーティングがあったのだが、そこではこのグループでのドキュメントをどう組み立てるかの議論からスタート。
そのあと、そもそもBCSってなによ?みたいな質問プレゼンもあったりした。これは、毎度の定めなのだが、SG(StudyGroup)に参加していなかった人も、TG(TaskGroup)から参加することも多いし、そもそもSGでは個別の仕様の話すことがないためだ。
これって、実はとても大事で、定期的に何を目指してるとか、その本質的な概要などを、参加者にリマインドして、啓蒙していくこともリーダーシップの重要な役割だったりする。
もっとも、こういう節目でなくても、過去のことを調べずに、独善的に自説を展開する人もいるのだが、標準化でそういう人は、結局は信頼を失っていく。今回のTGbcは、リーダーシップもTGaiで経験を積んできたこともあって、さすがにこの辺りのさばきもうまくなっているので、まぁ順調なスタートだった。
夜は、ホテル近くステーキハウスで一献、なかなかに美味しゅうござしましたわ。
今日の夜セッションは、珍しく802.19.3のミーティングに参加。日本の会社の提案でスタートしたグループで、900MHz帯の共有周波数での干渉回避のためのRecomedation Plractice(推奨実装)を文書化するのが目的なグループ。
あいも変わらず、日本ではLPWAとかについて、干渉や送信時間制限のような基礎的な事を置き去りにして、やれ何km飛ぶとか、非見通しでも大丈夫とかのセールストーク優先な記事や発表が多いけど、ちゃんとわかってる人はわかってるわけだ。
日本からの提案と言っても、IEEEでの標準化作業なので、チェアはベテランの米国人で、もちろん英語で議論は進む。そんなグループでの初期作業は、当たり前のごとく文章のアウトラインの議論と合意だ。
つまりは、ちゃんと骨組みの議論から入る。こういう、アウトラインの設計がしっかりとされれば、そのあとの詳細の作り込みもとてもうまくいのは、世の常だ。逆に、アウトラインを設計せずに、いきなり細かい文言や相当なポリュームの文章を差し込みだした案件は、間違いなく途中でくだけていく。
これは、ソフトにしてもハードにしても、設計はトップダウン、実装はボトムアップという原則が如何に重要かということだ。言葉遊びで、アジャイルとか言ってる人をたまにみかけるけど、アジャイルだろうがウォーターフォールだろうが、この原則は変わらない。
というわけで、そんなアーリーフェーズの設計レベルのTaskGroupの活動っていうのは、いろんな意味で参加が楽しいなと再認識した。
日本では、こういうプロセスを集団で進めるのがなかなかまだ難しいというのを目の当たりにしているので、久しぶりに楽しい会議でつい提案発言などもしてしまった。今週は、予定していなかったけど、11bcでも一つ文章を提案する気になってきた。
参加しているIEEE802.11 Interimの水曜日夜は、恒例のソーシャルパーティ。今回は、初めてのSt.Louis開催ということで、ここに本社のあるバドワイザーの工場でのパーティ。
いまや、マイクロブリュワリーが大ブームのアメリカでは、正直バドワイザのビールとしての人気は今ひとつ。それでも、世界一の販売量を誇り、まぁKing of Beerなわけだ。
工場についてのお出迎えは、いきなりバドワイザーのCMでも有名な、バドワイザのマスコットである馬のお出迎え。お腹を満たしたあとの工場見学ツアーも、敷地内にある立派な馬房から。
クライズデール種という種類のこの馬たちは、とにかく半端なく大きくて、普段見慣れている子達の倍はある。そして、馬房もめちゃくちゃ大きくて綺麗。元々、ビールの運搬馬車に使うことからはじまったようで、今は各地でのイベントやTV CMに出ている馬達は、綺麗で大きな馬房で生活しているわけだ。
ツアーの後、構内のショップを覗いたら、バドワイザーロゴ入りのグルーミングブラシとか売っていたので、息子と娘達ように買ってみた。
巷では、QualcommがAppleに対するチップ供給を拒んだので、iPhoneの5G搭載モデルのリリースが遅れているというニュースが流れている。また、毎日のようにHuaweiなどに対する米中のやりとりのニュースも多い。
いま参加しているIEEE802 Wireless Interimでは、これらの会社の人達が一緒に標準化作業を進めているのだが、当然その背景にはそれなりに熾烈な戦略的争いがあるわけだが、そのレベルには残念ながら日本の企業が絡めていないのが寂しい。
そんな中、今日の夕方はIEEE-SAの本部の連中と、夕方からテレカン。日本からもDTAの仲間が早朝にも関わらず参加してくれた。今日は、IEEE-SAが取り組んでいる新しい標準化プロセスについて紹介を受けた。これは、Adoption Conceptといって、IEEE-SAの外で策定された標準仕様を、IEEE-SAの標準として承認するというモデルだ。従来は、ゼロからIEEE-SAでのルールに従い、IEEE-SAの中で標準仕様を起草し、承認している。これに対して、このモデルでは、IEEE-SAの外の団体で標準仕様の策定の多くが行われ、それが後追い的に承認される形になる。実際に、FogComputingとかの仕様はこのモデルでIEEE1934とてしてリリースされているし、我が国のトロンOSがP2050としてIEEE標準になることも、昨年発表されている。
今や、国際標準化というのは、マーケット戦略としてとても重要で、標準化作業のフレームワークを提供しているSDO(Standard Development Organization)間の競争も激しくなっているので、こういう取り組みは標準化団体そのもののマーケティング戦略の現れだろう。
データ流通について、日本の政府関係者らからも頻繁に世界を意識し"国際標準化"という言葉が多く聞かれるのだが、正直言って実態が追いついていないケースも多いような気がする。実祭に、MoU を締結したというニュースの後が見えないものもある。
手前味噌だけど、データ流通推進協議会は、その設立発起人会の時の議論で、冠に"日本"をつけないことにした。これは、世界という舞台を意識して進めていくことの表れでもある。また、それ故に、日本の多くの団体と違い、意思決定ルールもそれなりに定めた運用をしている。
というわけで、今日のIEEE-SAとのミーティングは、戦略上とてもありがたい情報を得たことになる。担当のマネージャーとは、早速にメールのやりとりも進んで、いろいろと協力していけそうだ。
参加しているIEEE802.11 InterimのWG Closing Plenaryでは、TGbcのバイスチェアに、無事に元同僚/部下が選任された。チェアは、僕の会社のアフリエーションで、ドイツ人の研究者が行うのだが、彼はフライトの都合で今日は早めに会議場を後にした。
ということで、通常はチェアが行うClosing Reportを、新任のVice Chairである彼が行った。とりあえず、質問などのない報告なのだが、これから先、長い標準化のなかでは、多い時には300人くらいいるWG Plenaryのフロアーで発表、質疑応答なんていうのもあるだろう。
兎にも角にも、僕のミッションである次世代への交代は、これでまたマイルストーンがクリアされたことになるので一安心である。
昼前に全ての会議が終わったので、ホテル隣りの球場横のレストランで昼食し、すこし街中を散策。といっても、ガバメントシャットダウンでアーチも見るだけ....夜はアーチ近くのイタリアン。 フライにしたラビオリ(St.Louis Toasted Raviori)は、この店が発祥らしい。
早朝のフライトでダラス経由で帰国なのだが、ストームが来ているのでいささか遅延などか気になる。とりあえず、5時に予約していたUberが予定通りホテルに到着して、知り合いと二人で乗車。天気は、まだ小雨程度だし、順調に空港に向かって走り出したので一安心。
と思っていたら、フリーウェイの上で、運転手が急に路肩に車を寄せて停車。なんと、エンジンストップで、オイルのアラートが点いたままで、エンジンがかからない。そこそこに年配の運転手なのだが、ボンネットを開けても何も出来そうにもない。こちらは、フライトの時間があるので気が気でないし、フリーウェイの上ではタクシーも拾えない。
運転手に、Uberのサポートとか知り合いとかいないのかと聞いても、なんだか今ひとつ。仕方がないので、その場でLyftを使ってリクエストをしたら、すぐに近くのドライバーが見つかった。そこで、Lyftのアプリから直接ドライバーに電話して、ピックアップポイントがフリーウェイI-170 Nの上だということを伝え、こちらの運転手にも代わってもらい、電話で場所の説明をしてもらった。
幸いに、黒人の女性のドライバーが状況把握もすぐしてくれて、待つこと5分もしないで到着。フリーウェイの上で荷物を載せ替えて、そのまま空港に。ほとんど、予定どおりの時間に無事に到着して一安心。それにしても、UberとかLyftにフリーウェイの上でピックアップしてもらうなんて経験は、僕らもドライバも初めての珍事だ。しかし、これってひと昔前だったら、まずリカバリーに時間かかって、飛行機に間に合わなかっただろうけど、携帯とGPSと地図アプリ、シェアライドのおかげだわ。もっとも、タクシーとかシャトルのプロフェッショナルなサービスなら、こんな車両不良の可能性も低いだろうけどね。
セントルイスの空港に着いたら、後ろから複数の消防車両がサイレンをならして入ってきて、ターミナルでなにか事件でもあったのではと思ったのだが、とくに閉鎖もなくチェックイン。心配していたウィンターストームだけど、まだ冷たい雨は降っているものの、雪も降っておらず、定刻に搭乗しドアも閉まった。ところが、そこから離陸まで30分ちかく待たされて、結局のところは30分の遅延でダラスに到着。
ダラスでの乗り継ぎは1時間少しで、成田行きにも遅延がないとのことだったのに、搭乗開始の時刻になったら、燃料の追加補給のために時間を要するとのこと。結局当初の搭乗時間より30分近く遅れて搭乗。しかも、なぜか搭乗しても指示があるまでは、座席ベルトをしないで待っていて欲しいとのこと。飛行機に乗って、シートベルトするなって言われたのは、はじめてのことだ。
結局は、そのまま普通にシートに座って、なにもなかったようにシートベルト着用サインが点灯して、タキシング開始。あの、シートベルトしないでねという指示は、はたしてなんだったんだろう。
どちらにしても、恐れていたウィンターストームの影響はなく、無事に帰国の途につけた。
搭乗時に、「席についても指示のあるまでは、シートベルトをしないでください」という、珍しい指示を受けて搭乗した帰国便は、結局のところなにもなく普通に順調に成田に到着。
飛行中のキャビンで、CAさんからシートベルをしない理由を教えてもらった。簡単に言うと、その理由は、給油中だからということだ。通常、給油中に乗客を機内に搭乗させる事は、安全管理上しないそうだ。日本の空港で、まずこいうことはしないらしい。
今回は、出発に際して悪天候が想定され、急遽燃料の追加補給をすることになった。ところが、その決定をするタイミングがかなりギリギリで、すでに搭乗口に乗客を案内してしまったあとだった。そのため、給油終了まで搭乗客を待たせると地上側での混乱も想定されることから機長の判断で、給油中の搭乗を許可したそうだ。
給油中は、万が一の事態が発生した場合に、利用できる搭乗口に制約があり、客室乗務員の誘導の手順も異なるそうだ。このために、事前のすり合わせとともに、万が一の時の避難を迅速にするために、シートベルトの着用をしないように案内したそうだ。これは、聞かされてみれば納得出来る理由だった。
これって、もう少し早く意思決定していれば、乗客を搭乗ゲートに誘導するまえに遅延のアナウンスをすればよかったのだが、本当に微妙なタイミングのズレだったのだろう。いろんな意味で、意思決定のタイミングの重要さを考える事案だ。
フライトは、予定通りに夕方の四時過ぎに成田に到着。そのまま外苑前に戻り、いつもの鮨屋で帰国飯。腹時計は、結構正しい。
今日の午後は、関係する某プロジェクトの会議だったのだが、いささか違和感を覚えた。複数の団体が関与するプロジェクトなのだが、大きなグラウンドデザインが、今ひとつ見えない。
実は、他で進めていめプロジェクトでも、同じような傾向がある。どうも、日本でのブロジェクトは、アーキテクトが不在というパターンが多いきがする。
これは。思うに日本の文化なのかもしれない。あまり、はっきりモノを決めずに、曖昧さ残すことで、和をなしているように見えるというやつだ。でも、実際にはそういうのは、なんの建設性もない。
リーダーシップがしっかりとたアーキテクチャを示し、求めるゴールにむけた方向性を示さないと、結局のところ個々の参加者が好きなことをやって終わるのが、複数団体による共同研究のあるあるだ。
今日は、いささかこの辺りに不安を感じたので、全体会議のあとにすこし意見調整をしたのだが、どうも課題意識は共有できてるようだった。
一昨年に前立腺癌が発見され、ホルモン療法のスタートから一年が経過。昨年の放射線治療終了から半年が経過したので、念のためにMRIによる経過観察を行う。
結果は、診断としては「原発巣およびリンパ節転移は縮小しています。」というもので、所見は
原発巣を含む前立腺は全体が縮小し、拡張強調像やADC mapでの異常もはっきりしなくなっています。
リンパ節転移も縮小し、撮影範囲内には有意な腫大は指摘できません。
骨転移は指摘できません。
であった。
よしっゃー、これて完治?治癒?寛解? と思ったけど、主治医の先生からは、そういう言葉は出てこない.....
「先生、これって寛解とか言うんですか?」
「うーん、"寛解"という言葉は、血液癌とかでは使うみたいですけど,...まあ、真野さんの場合は、良くコントロールされているということでかね。」
どうなんだよこの生殺し感は....ということで、すこしネット検索したら、完治・治癒・寛解の意味の違いがわからない。なんてページがありました。で、ようするに、"良くコントロールされている状態"なわけね....
それにしても、MRIの画像で、昨年と今年を比較してみたら、本当にまったく違い、素人目にも治療効果が確認できたし、懸念していたリンパ節の腫大もなく、一安心だった。
SIPのAIホスピタルでは、病名などの語彙の整理も重要になるのだが、診断に使う用語でさえ、いろいろな表現と使い分けがあるので、これはもう機械学習により他のデータと文脈から教師をつくる必要が必須だよね。
ところで、生検の検体の提供をお願いした件は、あっさりとOKをいただいたので、DNA解析もしてもらうことになる。
今日は、かなり出たり入ったりだったのだが、途中のとある会議は、なかなかに強烈だった。
遅れて行って、しかも途中退席という、最悪の対応で、はなはだ他の方には迷惑をかけてしまったのだが、それでも肝のところだけは意見を述べさせていただいた。
そんな中で、とある寄与文章について、ある質問者が「この部分については、なぜ記載さているのか意味が判らない」という発言をしたら、その文章の寄与者が「確かに、意味はないですね....」という回答。いくつか、修正や議論の結果の話ではなく、純粋にこの二つのやりとりなのが、もうなんと言っていいやら。「だったら書くなよ!」と突っ込みたくなるのを通り越して、もう唖然である。
面白いなと思うのは、過去のメールも文章、規約や規定も確認しないで、主観的な寄与をしたり意見をいきなり出してくる人というのは、指摘されるとへそを曲げる。指摘されてへそを曲げるのが嫌なら、まずよく状況把握をすればいいのに、オレオレ主張をするのは本当に痛いなぁ。でも、あまり付き合いたくないなぁ....
メールのやりとりとかでも、言葉を大事にしない人は、オレオレ解釈の新語や造語を出してくれる。こういう人って、きっとプログラミングには向かなくて、Undefinedおばけが出るタイプだと思った。
夜は、マーケティング系な会社のみなさんと会食。いやー、なんかネタが.....で笑いこけたわ。
今朝は、DTAで「データ流通に関する国際標準化動向及び戦略的標準化方策調査検討会」でスタート。これはDTAが事務局を務める検討会なのだが、その構成員は、国際標準化団体で、一定期間以上実際の標準化に携わった人に限定している。おかげで、計画に対するコメントも、とても実態に沿ったアイドバイスという形で、さすがに現場は強いなぁと感じた。
検討会のあとは、駆け足で東京経由で新大阪へ移動して、NTT西日本の研究会で講演。事前に、今日のオーディエンスが誰かを確認していなかったので、部屋に案内されて構成員の先生方の名札をみたら旧知の方が座長でびっくり。さらに、無線や情報通信世界の旧知の先生もお二人いて、相変わらず世の中狭い。
座長の先生は、公共政策の教授で、かつてITU-D FG7 などで、無線によるルーラルエリアの情報化などの仕事をしていた時の知り合い。おそらくは25年くらいまえからの知り合いなのだが、最後にお会いしたのは、2006年に北京の空港で偶然に再会した時なので、それからでも13年ぶりということになる。
もう一人の無線系の大先生も、お名前はいろいろなところで、見聞きするのだが、実際にお会いしてそれなりの時間お話しをするのは、かつて某研究開発法人のアドバイザリー会議に出ていたころだから、こちらも十数年振り。
今日は、無線ではなくてデータ流通の話しをしに来たのだが、無線の時代の旧知の皆様と再会できるのは、当時取り組んでいたのが無線の要素技術だけでなく、インターネットだったからだろうな。
ちょうど、「インターネット文明」の夜明けに向けてなんていう村井先生のインタビュー記事が今日発信されたけど、まさに文明なんだよね。それと、国際標準化もインターネットも人の世界をつくる、ソーシャライズの源なんだよね。ところで、僕もWIED PROJECT メンバになったらしい。
大阪の公演後は、とんぼ返りで東京にもどり、某地方から上京中の友だちとゆったりまったりソーシャライズ。
今朝は、主治医にお願いしていた僕の癌細胞の生検のためにサンプリングした検体を受け取ってきた。正直、どういう形態で保管されているのか予備知識がなく、常温で保管できるかを事前に確認したくらいだ。現物は、パラフィンブロックというもので、溶解したバラフィンに浸漬され固まっている。大きさは、ブロック自体はが3x4x2程度のもので、そのなかにとても薄ーく検体した細胞がいる。
今回の目的は、この検体と血液からともにDNAシーケンスを採取して、その相関や特殊性などを確認することになるが、採決検査までは自分で保管しておくことになる。
ちょうど、火曜日にMRI撮影した画像も、今日やっとPCに取り込めたので、ビュワーソフトで昨年の癌発見時のものと比較してみた。比較はなんとかの始まりとはいうけど、こうしてみると如何に前立腺が肥大し、尿道なども完全に包み込まれていたことがわかる。また、リンパ節の浮腫と思しき影も明らかだ。ちなみに、MRI画像は、ともに左が現在、右が一昨年の発見時。
素人判断は棄権だけど、こういう画像データや生検データが蓄積されれば、AIの力を借りることで、個々人にあった治療につながるんだろうと期待する。
実に3週間ぶりに山梨の家で朝を迎える。先々週にヒューストンで馬にのった時に、2日目に筋肉痛を庇った変な乗り方をしたせいで、足や太ももはとっくに回復しているのに、腰のあたりの痛みがなかなか抜けていない。ところが、昨夜、なんとか近くのたかねの湯の営業時間に間に合って、温泉に入った効果なのか、今日はかなり楽になった。
温泉効果で、朝もいつもよりちょっと起きるのが遅かったので、今朝はパンとオムレツで済まして、明野のサニーに。
楽にはなったけど、まだ騎乗する勇気はないので、今日はAliceと調馬策運動。なんか、またちょっと大きくなった気もする。しかし、この前バドワイザーの工場であったクライズデールたちの大きさと比べたら....
午後は、遠くの山の雪が風て舞ってきて、寒さもひとしおだった。土曜日は、近くの鮮魚のお店がやっているので、昼食のあとに買い物。この店は、精肉店で、お肉の評判は高いのだけど、数年まえから鮮魚部もできて、対面販売で、いろいろと豊洲から仕入れてきた新鮮な魚を置いている。鮟鱇とかもあるのだが、流石にお一人様ではなんともし難いので、店で仕込んだあん肝を購入。
今夜も、たかねの湯でしっかりと腰の痛みをほぐして、夜はお一人様鍋と熱燗。BGMに、知り合いのギタリストのアルバムを聴いてたら、ニューシネマバラダイスを観たくなってしまい、アマゾンプライムにあったので、久しぶりにトトにあった。しかし、この映画の時代背景がいつも微妙にわからないんだよなぁ。
今朝は、氷点下5度くらいまで冷え込んだけど、太陽が出てからは風がなくて、日向はむしろ暖かい。2日連続の温泉効果で、なんかかなり腰の痛みが和らいだ。
というわけで、Pooさんに騎乗しとようSunnyへ、まずは、年初めの挨拶がわりに調馬策運動、その後、馬装して長形馬場へ。常歩で輪線運動をしたあと、速歩をしたら腰に痛みが.... ありゃー、こりゃ辛いわ。このまま乗っていたら、Pooさんにも迷惑ということで、あっさりと撤収。もうしばらく、回復に時間がかかりそうだ。
馬装をといて放牧場に連れて行ったら、なんだ終わりかよ的に、柵越しにPooさんの冷ややかな視線...
それにしても、今日は風もなく、雲ひとつない青空が広がっていて、八ヶ岳と南あアルプスの間には、遠くはるかに北アルプスが見えていた。こちらからみとる、本当に雪に覆われた上の方しか見えないので、氷山みたいなのがなんとも不思議。
仕事柄、いろいろなプロジェクトの評価にかかわる会議に出席することが多いのだが、年とともに評価側に座ることも増えてきた。これは僕に限ったことではないので、僕と同世代の人が評価する側にいる確率が増えてきたわけだ。
とはいえ、当然のごとく評価される側になることも多々ある。つまりは、評価会議などでテーブルの反対側に見知った顔がいる確率が上がっているわけだ。もちろん、学術系などは著名な先生が評価側にいるのは、まぁいまにはじまったことではないけど、最近は同世代の先生達がみなさんそういう領域にいる。
今日の午後は、某省の大型案件の評価会議に補佐として同席したのだけど、テーブルの反対側に、ちらほら知り合いが,,,,,事前に確認していなかったのだけど、まぁ人選的には当然だよねという感じ。
もちろん、CoI(Conflict of Interest)がある関係では、離席するとになるけど、直接に業務に関係なくても、知り合いがいるというのは、精神的に安心したり、緊張したりだ。
ジョニーミッチェルのBoth Sides Nowじゃないけど、いろんな意味で、物事を違う立場で見るのは勉強になる。評価されながらも、あーこういう視点で評価意見を述べることも出来るのか....とか、こういう捉えられ方するんだなぁとかは、評価側になった場合の参考にもなるのだ。
まぁ、空に浮かぶ雲がお城に見えても、アイスクリームにみえても、実態は雲だという本質を見抜く力が重要ではあるけどね。
データ流通において、流通過程の中では、様々な点でデータセットの品質評価が重要になることは、漠然と多くの人が理解している。そんなわけで、データ流通推進協議会でも、データ品質についての議論をしているのだが、どうも品質というものについて語るときに、とても重要なことを理解していない人が多い気がする。
僕は、民生家電の大量生産の世界から社会人としての仕事をスタートしたこともあり、品質というのは結構いろいろと叩き込まれた。当時は、QCサークルなんて活動も、今以上に活発だった。
品質というとQC=Quality Controlだけを語る人が多いが、QA=Quality Assurance なしに、QCは出来ない。たとえば、時速100kmで走行できる自動車という要求仕様に対して、設計者はエンジンなどの各部品の仕様上のバラツキや、組み立て条件などの変動などを考慮して設計し、製品のスペック を定める。この設計であれば、出来上がった自動車は、製造や部品のバラツキがあったとしても、時速105kmの性能となるというのが設計品質で、これを検証し、保証するというのは、QAだ。
さて、いくら設計品質上時速105kmが出るとしても、実際に製品をつくると、110km、106km、108km などと様々な条件によってバラツキは出る。この場合、いづれも要求仕様の100kmは満足しているので、問題ないかというと、そんなことはない。実際には、そのバラツキによっては、100kmを下回るものが出てくるような分散傾向があれば、それは問題になる。そこで、分散の範囲を一定に入るように、組み立てだったり検査だったりで、管理するのがQCだ。
そして、こういう品質を定量的に評価するのであれば、おなじ測定方法、測定条件のもにと、評価する必要があるので、その方法などを規定するのがEvaluation Methodなわけだ。
さて、データ流通において、データ品質の標準化が必要....と、物知り顔で宣う人が多いのだが、では何を標準化するのと聞くと、言葉につまるケースが多い。こういう人は、漠然と"品質"という言葉を使っているだけなのではと思ってしまう。
最近は、"国際標準化"という言葉も、とてもよく聞くのだけど、これも言葉だけ使ってる感が否めない。"国際標準化"を進めるというのであれば、どこのSDOで、なにを出力にするのかが、明確であるべきだろう。
というわけで、"データ品質の標準化"とかいう言葉を使う人には、まさにこの辺りを明確にしてねと小一時間....
先週、治療をしている聖路加国際病院の主治医さんから提供(返却?)いただいた自分の生検検体を、DNAシーケンスを調べるために、AIホスピタルのブロジェクトでご一緒しているN先生に届けた。
目的は、この検体からのDNAの検査だけでなく、N先生が専門であるリキッドバイオプシーも行い、相互相関なども調べることだ。というわけで、今日は、採血も行った。
リキットバイオプシーは、血液や髄液のなかに、滲み出た細胞からDNAを抽出し、DNA異常を調べるものだ。この方法であれば、直接に体の細胞を採取しなくて良いので、体への負担が少ない。そして、癌に対する治療効果や転移可能性などを、早期に確認できるとのことだ。
今日は、しばしN先生に素人質問をたくさんしながら、癌細胞の動きやホルモン療法や放射線治療がどう癌細胞と戦うのかなど、いろいろとお教えいただいた。
こういう話しをすればするほど、人間の体の不思議を感じる。そして、いろいろなことを知るのは、ある意味とても納得できるし安心できる。でも、その分、検査をするとその結果が出るまでは、あれやこれや脳内妄想が膨らんでとても怖い。
でも、事実は一つだから、どんな結果でも受け入れるしかないんだよね,..
今日の午後は、総務省のデジタル変革時代のICTグローバル戦略懇談会 技術戦略ワーキンググループ。このワーキンググループの面白いのは、特定の要素技術や分野ではなく、幅広く技術政策の戦略が議論される点だ。
今日は、横須賀市とソニーから発表があったのだが、両者ともにしっかりと大きな視点から技術戦略を俯瞰する図などが示めされていた。そして、それぞれが進める課題解決などは、システムとして取り組んでる様子が伺える。
システムインテグレータなんてビジネスが日本にはあるけど、システム思考やシステム工学は、学際的にも必ずしも重要視されていなかったけど、ここにきて随分と変わってきたなと感じる。
典型的な例は、5Gにもみて取れる。4GまではG=世代で、そのまま特定のRAT(Radio Access Technology)と言われる無線通信の方式技術とイコールだった。ところが、5Gというのは、狭帯域x大量というIoT機器などの接続から、広帯域の高解像度画像通信まで、広い範囲での万能性が求められている。このため、5Gでは、所謂携帯電話の方式だけでなく、無線LANやLPWAなど、異なる要素技術の統合的システムにより実現されるものだ。
このように、これからの技術戦略は、特定の要素技術ではなく、システム思考がとても重要になるわけだ。このシステムのなかでは、要素・要素の間を流れていくのは、まさにデータだ。つまり、データこそがシステムを動かす血液なのだ。というわけで、データ流通は、システムにおける血液循環として、ますます重要になるなぁと感じた。