今朝は、総務省のICT分野における技術戦略検討会の技術戦略WGからスタート。総務副大臣も参加しての会合で、今日は比較的に穏やかながらも、示唆にとんだ意見が出されて楽しかった。たまたま、両隣が古くからの知人で、某通信キャリアのインターネット事業の立ち上げ時からのお付き合いの仲間が並んだのも奇遇だった。
午後はももう一つ新しい検討会ネタ。無線LANを放送型として使う拡張規格であるIEEE802.11bcは、来週のIEEE802.11 Interim会合から本格的な標準策定作業が始まる。これは、従来の無線LANが認証、接続確立をした上で、コンテンツ配信をするの対して、基地局側から接続確立にかかわらず放送的にコンテンツ配信をする。ただし、端末側が望まない基地局からコンテンツを受け取らないように、片方向の認証はおこなうというものだ。
この方式の利点は、圧倒的に多数の端末にコンテンツ配信が効率よくできることと、端末側からのフレーム送信が一切無いので、プライバシーも保護される。 加えて、端末側のアンテナ利得の影響を受けないので、サービスエリアが大きくとれるなどが期待されている。
この標準化の提案は、元部下/同僚が行ったもので、彼がバイスチェアとてリーディングすることになる。また、11aiのバイスチェアであるドイツの研究者が僕の会社のアフリエーションでチェアとなり、僕はメンター的にサポートに回る。
また、この標準化活動に伴い、総務省では「無線LANブロードキャストキャスト技術の標準化推進に資する検討会」を設置し、その事務局周りも受け持つことになった。
そんなわけで、今日はこの検討会の座長をお願いするNさんの事務所にて打ち合わせ。サイネージやIPTVなど放送と通信の融合を進めてられているので、とにかく話は早い。